2017/06/02 のログ
ご案内:「ゾス村」にレオノーレさんが現れました。
■レオノーレ > ヒトのいる場所は避けていたのだが、魔力が尽きかけたところで見つけた小さな村。
親切な村人に勧められて一泊し、回復した精霊は村の傍にある森にて、籠を手に木の実を集めていた。
泊めてもらった礼のつもりだが、籠にはまだ数個の実しか入っていない。
木の実自体は多く木に生っているし、高い場所にあっても風さえ起こせば
落とすことは可能なのだが、どれもこれも青みがかっている。
収穫には早い。
「もう少し遠くに行けば何かあるかなー。」
浮世離れした精霊も、こうしていると素朴な村娘に見える…のではなかろうか。
街での生活は絶対無理そうだったけどここでなら滞在できるかも…という甘い考えが過り、首を振った。
否、自分は明日にでもここを去ってまた当てのない旅をするのだと思い直して一歩踏み締める。
森は次第に深く、村からの距離は遠くなっていく。
ご案内:「ゾス村」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > よっこいしょっ、と!
(森の深くへと続く木々と茂みと影の隙間、逆手に持った剣を振り下ろす男が一人。
その直後、獣の悲鳴が森に響き渡り、そして途絶えた。
切っ先の先には、狼――とは違う様だ。爪と牙は異常に長く、尻尾は鞭のように長く三つに分かれている。
どうやらこの辺りに現れる魔物の一種らしく、刃は倒れた獣の首を深くと貫いていた)
一体一体は大したことないが、どうも数が多いな。
罠でも仕掛けた方が効率的かも知れんな、これは。
(良く目を凝らせば、数匹同じような獣の死骸が転がっている。
ギルド経由の依頼で討伐にやってきたはいいものの、それなりに難儀している様子。
首から剣を引き抜けばそのままの勢いで一振り、血の飛沫が緑の葉を赤く濡らしていく)
■レオノーレ > 「ん…?」
何の躊躇いもなく進んでいた足を止めると、鼻を鳴らした。
血と獣臭さの混じった、不快な匂いがする。
それを探そうとしたわけではないものの、数十メートル先に現場があるようだった。
「何だろう。………村の人に知らせに行った方が良いかもしれない。」
もしかしたら魔物が近づいてきているのかもしれないし、
ヒトの形をした悪い生き物だったならもっと厄介だ。
姿形はまだそれこそ木の上の実のように熟しきっていない少女だが、
精霊という立場だからこそ無暗に近づくことはせず、今度はゆっくり足を後退させていく。
ある程度離れることができれば今度は踵を返し、走って村に行くつもりなのだが、
その前に気づかれることがないか、気づかれても制止されることがなければ、の話。
■アシュトン > (亡骸がもう動かない事を確かめるように、数度蹴りを入れてから。
周囲をぐるりと見回す。それなりに始末したのだが、仲間の悲鳴や血の匂いにつられてやってくるか、もしくは逃げてゆくか。
どういう判断をする心算なのかも、これから討伐するのには重要な情報となる。
――のだけれど、どうやら探索に引っかかったのは別の気配らしい)
ん、あぁ?
誰も来ないと言っていた筈なんだがな。
村の中で伝達ミスでも起きたか?
(或いは、彼女がこんな森の奥まで行くとは思っていなかった、というのも大きいかも知れないのだが。
人影を見つけると被っていたフードをおろし、カトラスを一旦と鞘に戻せば、気配の方角にへと視線を向けた
ただまぁ、気配はあるのだが、動きの方は止まっている。というか村の方角へと向かっていく最中といった感じか)
そこの、村で聞いたかも知れないが、まだまだ魔物が多いんで近づかないように伝えておいてくれるか?
死体の処理が必要になったら、直接俺が告げに行く、ってな。
迂闊にやってきて襲われても、身の安全は保障しかねるのでね。
(村娘がうっかり間違えてやってきたけど、思い出して戻って行く、位に考えたのだろう。
伝言を頼む、といった位の塩梅で。背中に向けて声を掛けた)
■レオノーレ > いきなり飛び掛かってくるだとか、派手なアクションは見られなかったので
きっと自分には気づいていないのだろうと思っていた。
そのため、声を掛けられた背はビクッと跳ねてゆっくり振り返る。
「あ………はーい…。」
理解する前に間延びした返事をし、それから謎の男の言葉を頭の中で繰り返した。
どうやら村から依頼された魔物退治をする誰かのようだ。
血の匂いは男のものではなく、魔物のものならその仕事は順調なのだろう。
急ぐ必要も逃げる必要もなくなったのでほっと胸を撫で下ろし、
言われた通り伝言を伝えるべく精霊は籠を抱えて村に向かう。
魔物退治の邪魔になってはいけないし、魔物と遭遇する可能性があることを男から忠告されたばかり。
木の実集めは断念して、村人への礼は違う形ですることとなりそうだ。
ご案内:「ゾス村」からレオノーレさんが去りました。
■アシュトン > さて、もう一仕事といきますか
(コートのフードを被りなおせば、腰の横から引き抜かれる鈍い色。
気配も薄く木々の影にまぎれこめば、そのまま森の奥に向かって歩いてゆくのであった)
ご案内:「ゾス村」からアシュトンさんが去りました。