2015/11/25 のログ
ルーフェン > 食料の備蓄や物資の保存に使われていたであろう石造りの地下室
中は薄暗くよく見えないが幾らか使えそうなものは残っていそうな気配である
幸運にも、この家の地下室は中に1人、2人程度であれば入り込めそうな程の大きさがあり、ひょい、と口元を抑えつつ、
中へと入り込む

「―――ああ…馬鹿者め」

中へと入り手探りしながら一歩踏み出せば、かさり、と何かが倒れて崩れた
眼が慣れてくれば、はっきりと崩れ落ちた白骨らしきものが見える
大方、火災の際に火に巻かれ逃げ場を失ってここに逃げ込んだ人間のものであろう
運がなかったな、と一瞥をくれなにか残ってないか、と手探りで探索を始める
されど、見つかるのは農具の部品であったり、何に使うのかはっきりしない道具ばかりで
利用できそうなものは何もなかった

仕方ない、と戻ろうとすれば白骨の傍にキラリと光るものを見た気がし、その辺りをよく探せば煤で黒くなった
銀鎖に繋がれたノーシス主教のモチーフを見つけて

「…神は助けてくれなんだか?憐れなことだ」

死者には必要あるまい、とその銀鎖を懐へしまえば地下室の扉の縁に手を掛けてひょいと地上に戻る

ご案内:「ゾス村/外れ」にシチカ・レプラさんが現れました。
シチカ・レプラ > 「ふんふ~ん♪なんか楽しいもの落ちてないかなぁ~?…おやぁ?」

放任主義、というよりも鳥頭が過ぎる少女を半ば放し飼いという名の遺棄している飼い主のもとから遠く離れた上空からおめがねにかなうものを探していると、何やら廃墟と化した村の中に人影を見つけて

「盗賊さんかなぁ?ミレーの人なら遠慮なく玩具になってもーらおっと♪」

人間相手ならともかくミレー族を獲物としか認識していないためいい暇つぶしにミレー族であることを祈りつつ上空から一気に急降下して男の前におりたって

「こんにちは~お兄さん♪シチカ…プ…えぇと、…レラだよ~っ♪お兄さんこんなとこで何してるの?」

相手の様子が果たしてどのようなものなのか気にすることはなくとりあえず名前に若干の自信のなさが残る自己紹介をして相手の姿をまじまじと観察し始めて

ルーフェン > 地上に戻れば、煤を叩いて落とし、衣服を整える
あまり汚れた格好でいると街中では視線が痛い
不便な気もするがなあ…と衣服の必要性について考えながら、他の家の跡地も漁るべきどうか、と
周辺に視線を向けていれば、不意に陽の光を遮り上空から何か降りてくるのに気が付き、そちらへと視線を向ける

「…コイツは知ってるハーピーだ」

目の前に降り立つ姿には見覚えがあった
無論、彼女を知っているというのではなく、彼女と似たような姿を知っていた

「…家探しだ、何か残ってないかと思ってな
この辺りには村の人間も近づかん…残ってるものは
貰って行っても構わんと思うた」

ポケットから毒々しい色の茸を取り出せば、もぐもぐ、と口に運ぶ…いい加減、肉が食いたいのだが、目の前の
ハーピーはどうも食いでが無さそうだ、と彼女がするのと同じように此方もマジマジと観察して

シチカ・レプラ > 「ハッピ?レラはシチ…プ…レラはレラだよ?」

自分の種族の名前を言われてもピンとせず、困惑した表情を浮かべたのちに再び記憶に不安の残るような自己紹介をして。本来ならば相手が正しい反応を見せているのだがそんなことは鳥頭の少女は知る由もなくまるで馬鹿だなぁとでも言いたげな視線を向けながら相手の顔を見つめて

「おうち、無いの?じゃあお兄さんは野良猫?なんだねっ♪…人の家の物を取ったら盗賊さんで怖いんだよっ?」

家さがしと聞いてしばらく考え込んだ後、彼女なりに言葉を理解したらしくまるで素晴らしい言葉をひらめいたかのような輝かしいほどの笑顔でよくわからない比喩表現を披露して。しかしその後に続く言葉に若干顔をしかめると子供が悪いことをする大人を諭すような口調でドヤ顔になりながらよく意味の分からない注意をしてみて。しかし相手がポケットからキノコを取り出して咀嚼し始めたのを見ると、涎を垂らしながらキノコに顔を近づけて物欲しそうな顔で相手の瞳をじ~っと見つめ始めて

ルーフェン > 自分の知っているハーピーはもう少し理知的というか、言葉が通じたような気がする
いや、元々、こんな感じであったかもしれない
どちらにせよ、数百年も前のことなので記憶は曖昧である
なんせ、彼女が空から舞い降りてくるまですっかりこのような種族がいるという事を忘却していた

「まあ、野良は野良だな…いや、構わんのだ
どうせ、ここには誰も住んどらん。瓦礫と燃えカスしか
残っとらん」

人が住んどるように見えるか?と廃墟と瓦礫が残る周辺を見渡し、人の気配がないことを確認した上で、
どうだ?とでも言いたげに彼女に視線を向ける
―――向けるのだが、彼女はそれよりも怪しい茸に興味があるようで、ポケットからやはり禍々しい色の
茸を取り出せば彼女の前で茸を差し出し、ほれほれと、見せつけるようにしてみる

「くれてやっても良いが、腹を下しても知らんぞ?
最悪、死んでも責任は取れぬ。自己責任で、というやつだ」

それでも良ければ、と禍々しい茸を彼女の目の前で揺らす

シチカ・レプラ > 「わーい♪ありがとー♪」

それまで空き巣に関して咎めていたことなどすでに忘れているらしく心底嬉しそうに目の前で揺らされるキノコを顔を左右に振りながら目で追いかけて、まだ一口も食べていないにもかかわらずすでに幸せそうなあほ面を浮かべたまま幸福感に浸っていて。

「ごちそう様っ♪こんなおいしいキノコ初めて食べたよっ♪」

しばらくあほみたいな面で自分の世界に浸っていたがはっと思い返したように相手の手を翼になっている両手でつかむと、一口も食べていないにもかかわらずキノコを完食した後と思い込んでいるらしく想像上のキノコの感想を口にしてまるで神様でも見るかのような陶酔の表情で相手を見つめて

「…ところで、お兄さんはだあれ?盗賊さん?ノラ猫さん?」

ルーフェン > 「む…そんなに危ない茸であったか?」

鳥頭なのか茸に強烈な幻覚効果があるのか、彼女の反応を見るに判断に迷うところである
とりあえず、目の前のハーピーよりは自分の舌で確かめるほうが早かろう、と禍々しい茸を口の中に放り込み、
ムシャムシャとしっかりと噛み締め、ごく、と喉を鳴らしてしっかりと飲み干した

「…しまった、俺には効かん…」

悪食竜であった
ともかく、彼女が突然、泡を吹き出し昏倒するようなことはなかったので、彼女がそういうヤツなのだ
という判断を下して話を続ける事にしようと思い

「盗賊でも猫でもない…ただ、食うに困った旅人…
どこもかしこも、戦争での…メシを食うにも苦労する」

茸以外も食いたいのだ、と伝える

シチカ・レプラ > 「あっ…旅…人?お兄さんはビンボーさん?キノコ以外…食べたい?」

キノコをすべて食べきってしまった相手を見てうらやましそうな表情を終始浮かべていたが相手の境遇を聞くとしばらく言葉の意味をああ魔の中で整理したのちに首をかしげながら尋ねて。そして相手の返答を待つことはなくそのまま翼になった両腕で相手をてて見込むように抱きしめると羽毛の生えそろったその翼でよしよしと頭をなでながら同情して

「かわいそう…レラが今からおいしいごはんあげるっキノコのお返しっ」

そういうや否や胸のさらしをするするとほどくとぴんっと張った小柄な体格からすれば割と大きく見えるが標準女性くらいの大きさの胸をさらけ出して相手の顔を無理やり胸に押し当てようとして

ルーフェン > 「貧乏…ううーん、どうなんじゃろ?
腹が減る程度には難儀しているが…貧乏…」

茸以外を食いたいか?と問われれば間髪、入れずに血の滴る肉が良い!と告げようとするが、先日それで、
勘違いをされた事を思い返せば、ぐぬぬ、と言葉の寸前で飲み込んだ

「…いや待て、シチカとやら…主は茸食っとらんだろ…
一方的に施されたら筋が通らん」

頭をぽふぽふよしよしされながらそんな事を言っても説得力はないかもしれない
彼女がサラシを解き、小柄な身体をこちらへと擦り寄せれば彼女を食ってもいいということなのか、
それとも食事を作るのに脱ぐ必要があるのか、判断に迷い柔らかな胸を押し当てられながらうーむ、と唸り声を上げて

ルーフェン > いずれにせよ、しばらく彼女に付き合い…
それが済めば手に入れた銀鎖とそれに繋がったモチーフを換金するべく、街の方へと向かうのであった

ご案内:「ゾス村/外れ」からルーフェンさんが去りました。
ご案内:「ゾス村/外れ」からシチカ・レプラさんが去りました。