2022/03/17 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にアーロンさんが現れました。
ご案内:「ハテグの主戦場」にアイニさんが現れました。
アイニ > 諸国の紛争地、ハテグ
最近は大規模な戦闘も無いものの、
小競り合い程度の戦は頻発している。

ここ数日、少人数で行動していた兵士達が帰還しないという事例が続いている。
捜索に出かけた兵までもが忽然と姿を消し、
あるいは無残な死体として発見されたり……。

何者の手による事態なのか、今日も前線の兵たちによる捜索隊が編成されるが……。

アーロン > 「それで、一番最近に部隊が消えたのがこの辺りなのか?」

よく小競り合いから大規模な戦いまで起きるハテグ。
今は小康状態なので大きな戦いがないために気が抜けた兵士や傭兵が多くなり。
そのせいかは判らないが行方い不明者が出、しかも一部が死体となっている始末。
その為に捜索隊の一員として駆り出され現地にたどり着き。

「周辺の散策だ。何かあれば報告しろよ」

自分と同じように捜索隊に選ばれた傭兵数人、それらに命令を飛ばしては行方不明の原因を探し始める事に。

アイニ > 丘陵地帯を捜索する一行。

丁度先日も、先遣隊が丸々全員未帰還となっているが、
特に行方の手がかりも見当たらず。
そろそろ日が暮れ始め、今日は一旦捜索を打ち切る流れに。

『そもそもよ。
 同じ様な編成で捜索隊派遣したところでよ、
 また同じ様に攫われるか、殺られるか……。
 まったく、上は頭が悪いんかね……?』
傭兵の一人がぶつぶつと愚痴をこぼす。
彼の言う事も、もっともではあるが……。

『そうは思わねえかアンタ。
 まったく、バカバカし―――――。』
アーロンに同意を求めた、その直後。
彼はもう二度と愚痴をこぼすことなどできなくなった。

なぜなら、黒い魔力の一閃が彼の頭蓋を焼き飛ばしたからである。


「私もそう思うわ。
 ほんとバカの一つ覚えよね、お前たち。
 あっはは……!」
魔力が放たれた方角、少女の声が戦場に木霊する。
そこには、宙にうごめく黒い蜃気楼。

その中から、一人の魔族の娘が這い出て姿を見せる。

アーロン > 探索をするも先遣隊が来ていたという痕跡はあるがそれだけ。
争った跡などはここでは幾らでもあるので当てにはならず。
手がかりもないままに時間が過ぎ引き上げる事となって。

「建前だけでも送らないと上の上が煩いんだよ。
原因不明で部隊が消えてれば上の責任になるからな。
それに日暮れで引き揚げて良いって事は見つからない前提なんだよ」

同行した傭兵の愚痴に上の考えを憶測込みで説明し。
傭兵のいう事はもっともではあるが自分たちも雇われの身なので逆らえないだろうと溜息と共に返し。

「帰ったら酒を奢ってやるからそこまでだ。
飲んで忘れろよ……っ。警戒!敵だ!!」

その傭兵に酒で忘れろと告げるが、その頭が焼き飛ばされるのを見。
他の傭兵に直ぐに命令を飛ばせば剣を抜き。

「原因が釣れたぞ。あれが他の部隊を殺ったみたいだ。
アルフ、本体に走れ!他は捕縛か始末するぞ!」

魔力の咆哮から聞こえる声。
そして宙に蠢く黒い蜃気楼から魔族の少女が現れれば直ぐ様に捜索隊に次の命令を飛ばして迎え撃つ準備を整える。

アイニ > 「ふふん。
 今日もつまらなさそうな獲物ばかりね。」
ひいふうみい、と捜索隊の頭数を数えて、
退屈そうな溜息をつく。
今日も、という言葉から察するに、彼女が行方不明事件の主犯なのだろう。

「ごめんね、アルフ君。
 貴方の行先は本隊では無く、地獄。」
娘がそう言うと、自身の影の中に沈んでいき姿を消す。

すると、本体へと駆け出したはずのアルフが、その場に転んで倒れた。
彼の足元の影から這い出した手が彼の足首をがしりと掴んで捕縛したのだ。
悲鳴を上げるアルフは、そのままずるずると影の中に引き摺り込まれて姿を消す。

「まずは一匹……♪」
水たまりの様に残った陰から、アルフの代わりに魔族の娘が這い出て姿を現し、せせら笑う。

アーロン > 「…つまりはお前が犯人でいいんだな、魔族」

魔族の娘の物言いにこいつが行方不明の犯人だと思えば瞳が細くなり。
元より魔族に対しては容赦などないが、最近の事件の犯人だと判れば思考を切り替え。
出来れば捕縛、無理なら始末するべきだと。

「……走れ!そっちに行くぞ!」

娘の言葉に誰が狙われているかと判れば伝令に出した傭兵に声を飛ばし。
それを聞けばかける傭兵も加速…したように見えたが倒れ。
悲鳴を上げながら沈んでいく姿に他の傭兵はたじろいでしまい。

「複数でかかれ!相手は一人だぞ」

せせら笑う魔族の娘に脅えを見せる残りの傭兵にげきを飛ばし。
自信は魔族の娘にかけ、陰から這い出す前に仕留めると間合いに入り次第剣を振り下ろして。

アイニ > 「ふふっ。
 まともに楽しめそうなのは、貴方だけね。」
他の捜索隊が怖気づく中で、
唯一闘いに挑んでくるアーロン。
その剣閃を翻弄するかの様に、軽々と宙に飛び、距離を離し……

「貴方は最後にしてあげるわ。
 ちょっと待っててね。」
そう言ってあざ笑うと、他の隊員たちへと距離を詰め……

ある者は瞬く間に心臓を一突きにされて命を落とし、
またある者は魔法で身動きを封じられた後、影に沈められ姿を消し、
そしてもう一人は弄ばれるかのように両手足を切り落とされ……

「おっと、あんまり殺すと怒られる。
 生け捕りにしないと、ね。」
四肢をもがれた兵士の首根っこを掴み片手で持ち上げると、
もう片方の手で傷口に触れると、乱雑な治癒魔法で傷口をむりやり塞がれる。
絶望と苦痛で呻き声をあげる彼もまた、影の中に沈められて消えた。

「さて、後は貴方だけ。
 お待たせ……♪」
小馬鹿にしたような笑みを浮かべて、一人残るアーロンへと向き直る。

アーロン > 「魔族にそう言われても…嬉しくとも何ともないな」

これが騎士団なりそれなりの地位の相手ならば嬉しいかもしれない。
しかし魔族の娘に褒められても嬉しいはずもなく。
一撃で始末すると振り下ろした剣を避けられると舌を打ち。

「お前ら、舐められてないで意地を見せろ!」

他は雑魚とばかりの言葉に傭兵たちも、ある者は憤り、ある者は怯えを見せたりと様々。
勇敢に挑んだ大柄の傭兵は一撃で始末され、
その光景に脅えた新人に近いものは背を向けて逃げるも影に沈められてしまい。
そして自棄になり切りかかった細身の男は両手足を失い、その上で治療をされ同じく影の中にと消え。

「生け捕りにして魔獣の餌にでもするつもりか?
その余裕が何処まで持つか公開させてやる」

あっという間に残りの仲間を失い、それをやった娘の笑みを見せれ怒りを隠せず。
自分を向き直るのを見るや否や、身体強化の補助魔術をかけ、再び魔族の少女へと、
今度は大ぶりな一撃ではなく、フェイントも交えた連続した斬撃で切りかかる。

アイニ > 「家畜をどうしようと私たちの勝手でしょ?」
心底人間を見下した様な表情と言葉でアーロンをせせら笑うと、
軽い身のこなしでアーロンの剣を次々と躱していく。

しかし、激しい連撃が次第に娘の動きを捉え始め、
フェイントをかけた強撃が、ついに娘の胴を引き裂く……!

と、思ったのも束の間。
斬ったと思った少女の姿が煙の様に掻き消える。
……幻影の魔法の類だ。

「ふふっ、残念でした……!」
一瞬遅れて、アーロンの頭上、闇を纏って娘が姿を現し、
闇の雷撃をアーロン目掛けて堕とす。

アーロン > 「家畜?良い度胸だ」

その見下した言葉を聞けば言葉事は荒いが心は冷え。
確実にここで始末をすると鋭さの増した斬撃を繰り出す。

それらの斬撃は躱されるが、それでも勢いは衰えることなく次々と繰り出され。
連続した斬撃は後少しと言う所まで娘を何度も捉え、
遂に隙を見つけたと、必殺の一撃で切り払い。

娘を切り裂いたという光景と違和感のある手ごたえ。
その正体は斬った魔族の娘が掻き消えた事で直ぐに察し。

「小細工を……っぅぅぅぅ!!!」

斬り捨てた娘の声に視線を上げ、そこにいた娘に吐き捨て。
次の瞬間に堕とされた闇の雷撃を避けれずに直撃、そのダメージに苦悶の声を上げるが、
ただでは済まさんと娘に向け雷撃を纏った愛剣を投げつけると同時に膝を付く。

アイニ > 無情に貫く闇の雷。
全身を焼く様な苦痛と痺れ。
それは致命傷とはならずとも、
アーロンの身体から力を奪っていく。

最後の力を振り絞って投擲された剣も、
あっけなく振り払われてしまった。

「あはっ♪
 いい気味……♪」
娘が地に降り立つと、アーロンを見下ろし、
足蹴にして地に転がす。

「ふふーん。
 貴方みたいなのは、手駒に一匹いると便利そうかも。」
アーロンを値踏みするかの様に、しげしげと見つめて呟き……
そして、倒れたアーロンの腰の上に、おもむろに跨ってきた。

「今日の収穫は充分だし。
 貴方は、私が貰っちゃおうかな~?」
くすくす笑って何か勝手な事を呟く。
……と、不意に顔を近づけて、唇を触れ合わせてきた。

柔らかな感触、甘い匂い。
こんな状況だというのに、つい身をゆだねてしまいそうな心地よさ。
……明らかに、篭絡の魔力が籠められた行為。
気を強く持たねば、一瞬で意識を刈り取られてしまいそうだ。

アーロン > 多少のダメージは耐魔術のアクセサリーで軽減を出来はするが完璧ではなく。
全身を雷で焼かれる痛みと熱さに立っていることが出来なくなり。

せめて一撃と投げた剣も払われてしまい打つ手がなくなる。

「お前なんかに……」

近くに降り立つ娘を睨みつけるも身体は動かず。
見下ろされたまま足蹴にされ、耐えれずに倒れ伏し。

「誰がお前の手駒になるか……殺せ…」

憎き魔族の手駒になるならば死を選ぶと睨みつけ。
やらなければいけない事はあるが、それ以上にこんな連中になどという気持ちが強く。
値踏みをされるような視線が不快でしかなく、徐に腰の上に跨ってきた娘を睨みつけるだけで。

「収穫……ふざけるな……!」

勝手な事をいう娘に出来る限りの声を返し。
近づく顔に人を馬鹿にする気か、そうならばたとえ頭突きの一つでもと考えていたが、不意に唇を奪われ。

まさかの事に驚きに目を見開き。
唇の感触と不覚にも甘いと感じた匂いと違和感。
意識を持って行かれそうになるのを、絶対に屈するかと行く気持ちで耐えて。

アイニ > 「んっ……。」
くちゅくちゅと唇を触れ合わせ、
あまつさえ、舌をいれられ絡められ……

「あれ?
 おっかしいなぁ。
 結構強めに、誘惑の魔力を流したんだけど……?」
一旦顔を離して、アーロンの様子をうかがう。
……が、まだ彼は正気を保っている様子。
並みの人間なら、一瞬で彼女の傀儡に落とされてしまう程度には、
強い魔力を込めたはずなのに。

「じゃ、仕方ない。
 もっと本気で堕とさないと、ダメって事だね♪」
つまりは彼は並の人間では無かった、という事だろう。
それは娘の見立て通り、いい駒になるという事でもある。
もっと本気で、と娘は言うが、何をするつもりか……。

「でも、こんな場所じゃ私も嫌なので……
 ……私のお部屋で、しましょうか♪」
そう言うと、娘は闇の魔力を迸らせる。
すると、二人の影が広がり、大きな水面を成し、
そして娘とアーロン、二人ともに影の中へと沈んでいく。

しばらく、真っ暗な闇が二人を包み……
そして気が付くと、二人は何処かの部屋の中に居た。
それなりに広く、古いが造りの良い調度品が並んでいる。
窓の外は暗く、時折雷鳴が轟いている。
二人が降り立ったのは、部屋の中の大きなベッドの上の様だ。

「ふふっ、驚いた?
 ようこそ、私の部屋へ。」
そこは、娘の部屋であるらしい。
……となると、魔族領まで転移されてきてしまったのか。

アーロン > 唇を重ねられ、舌を押し込まれると噛み付こうと歯を立てるが力が入りきらず。
絡められる動きに逆らうように動かすのが限界で。

「知るか……お前の魔力なんかにな…」

娘の顔が離れると耐え苦しんだような表情で睨み。
少しでも気を抜けば意識を奪われてしまいそうなのを耐え。
耐えたのだがそのお陰で精神力を消耗してしまう。

「無駄な事をしてないで殺せ……。
それか仲間に…泣き付いてろ…」

本気でという娘に今でもつらいのにこれ以上は耐えれる自信はなく。
そうなる前に煽り自分を殺させようとして、そうしないと何をされるか判らず。

「……っ…やめろ…!」

場所を移動させようとする娘に声を荒げ。
何処に連れていかれるかは判らないが自分にはろくでもない話。
しかし動けないままに影が広がっていき、その中へと沈んでしまい。

影に沈んでしまった後は何も見えない闇の中。
それが気が付けば先ほどまでとは違う部屋の中にいる。
それなりに広く調度品も並んでいるのが見え、傭兵身分ではこんな部屋に泊る事は先ず無く。
外では雷鳴が轟くが、こんな部屋に住む以上、娘は魔族の中でも上位存在なのかと場違いな事を考えてしまい。

「お前の部屋……?」

先ほどまではハテグに居たのに今は娘の部屋。
その言葉にどれだけ移動したのか、魔族の国なのかと思考が纏まらずに。

アイニ > 「そうだよ、私の部屋。
 そして、これから貴方と愛と主従の契りを結ぶお部屋……♪」
くす、と妖しく微笑む。
すると、不意に自らの衣服に手をかけて、
ためらいもなくするすると脱ぎ去っていく。
瞬く間に、娘のまだあどけなさを残した美しい肢体が露わに。

「力抜いててね、すぐ終わるから。
 あはっ、どっちにしろ力は入らないか……♪」
悪戯めいた笑い声を上げながら、アーロンの下半身に手をかけて衣服を脱がしにかかる。

「さて、どんな感じかな?
 愉しませてくれるかなぁ……。」
最後に下着を降ろして、アーロンの男性器を露わにさせようと……。