2017/12/30 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にユーニスさんが現れました。
ユーニス > 北夷の侵攻、それに対応するべく編成された防衛軍の駐屯地は比較的のんびりとした空気に包まれていた。
ここ数日の戦闘で戦いの趨勢はほぼ決まったと言っていい状況であり、今日の戦闘でも右翼が被害を受けたものの、それ以外はさしたる被害もなく敵の戦略拠点を占拠することが出来た。

「まあ、こういう油断が一番危ないと言えば危ないのですけれど。」

戦場において、油断とは最も注意しなければならない問題である。
が、慰安区画を歩く雇われ軍師の表情に翳りは一つも見えない。
この程度の油断など織り込み済みで策を練っているし、必要な警戒は怠ってはいない。
そもそも、戦闘の大勢が決したこの状況で敵軍に撤退以外の手を打てる余裕を与えるようなヘマはしていないはずだ。
将軍を暗殺すべく傭兵が紛れ込んでいるという情報もあるものの、捕縛は時間の問題だろう。
短いスカートから覗くリボンを揺らしながら歩く軍師は浮かれる兵士たちを眺めつつ、不審な者がいないかと観察する。
もっとも本職の憲兵達が目を光らせている以上、軍師である自分がわざわざ見回る必要もないのだが。

「さすがに少し寒いですね。」

冬の寒空の下、吹き抜けていく冷たい風に肩を縮こまらせる。
少し飲んじゃってもいいかなぁ、などと考える。
見た目は子供の姿だが、一応精神的な年齢は妙齢と言って差し支えないのだった。

ユーニス > 「さて、私もそろそろ今晩の相手を決めないといけませんね。」

一通り見回りも終わり、娼館へと足を踏み入れる。
昨晩のように兵士たちの相手をする為に。

ご案内:「ハテグの主戦場」からユーニスさんが去りました。