2017/09/24 のログ
フォーク > 残党狩りが始まった。

圧倒的勝利を収めた男の部隊は解散され、死体が転がり血の染み込んだ戦地を男は歩く。
基本的に残党狩りは下役の兵士の任務だが、男は残党狩りが嫌いではなかった。
そもそも男は傭兵だ。正式な軍の兵士ではないので、ほぼプライベートで戦場を散策しているようなものだ。

「ま、明日っからまたノージョブだからな。何かお宝でも落ちていると嬉しいぜ!」

戦が終わった後の戦地では、たまに宝石や高価な魔法道具が落ちていることがある。
それを拾って自分のものにするのは下役兵士たちの特権なのだ。
もっともそんな幸運は滅多にない。下手をすれば逆に残党に返り討ちに合う場合もある。

フォーク > 「こんなものかな」

数時間の狩りで、男が手に入れたのは一週間分の食糧だった。
戦場の熱気でやや腐敗した臭いがする食糧だが、贅沢は言っていられない。
滋養になるものが手に入るだけ御の字なのだ。

傭兵としてのギャラが懐に入るのはもう少し後だ。
それまでは副業に精を出すしかあるまい。

ご案内:「ハテグの主戦場」からフォークさんが去りました。