2015/10/19 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にオルレアさんが現れました。
■オルレア > (兵士の背後に潜む赤髪があった。
首をむんずと捕まえると裏膝に蹴りを入れて体勢を崩し、物陰に引き摺っていく。
傍らのナイフを首筋に宛がい一閃。声帯もろとも切断されて息耐える兵士を草むらに隠すと、野営地傍の木の陰から様子を伺う。)
「……」
(ひたすらに息を殺して様子を聞き取っていく。
もし動きがあれば即座に報告し、いち早く魔族の軍団を打ち払う為に。
女はやとわれとして斥候を買って出ていた。目が見えぬことを理由に屑値を吹っかけられたが構うものかとやってきたのだ。
軍団が動くときには音がつき物。こと音に関しては並外れた感覚を有する女にかかれば、軍団が飯を作る音さえ遠い場所からでも感知できた。
斥候を警戒して出てきた兵士は要するに魔族だった。
物言わぬ死体になったそれを足で踏みにじり、)
「ざまあないな」
(歓喜に口元を緩めていた。もっとも無地の白い仮面のおかげで顔など見えなかっただろうが)
■オルレア > (ボロ布の服を纏った女どもが野営地に連れて行かれる場面があった。
反響する音から対象を測位。声と雰囲気からおおまかな状態を掴む。
戦場に女はつきものだ。魔族にせよ人間にせよ戦利品に女というのは古今東西普遍的なことである。
オルレアは、すぐ傍らに構える人物を振り返って口を開いた)
「それでどうしますか? 一晩中様子を見て報告をあげよとのこと。情報を盗めるならばやれと言われていますが。
その気があるならば同行しますよ」
(同行者がなんと言うかはさておき。
斥候といいつつ偵察もやれたら金を払うとのこと。
女のように流れの兵士にうってつけの仕事である。捕まれば酷い目に遭わされるのは目に見えているが、それでも女は問いかけるのだった。)
■オルレア > 「……でしょうね。無駄に動く必要は無いですから」
(応答は否だった。
無駄に突っ込んで戦果を挙げるよりも、おとなしく任務を遂行するべきだという答えが帰ってきた。
女は頷くと、再度任務に戻った。
草むらの中。野営地は遠く。
任務が無事に終わるかは誰にも分からないことだ)
ご案内:「ハテグの主戦場」からオルレアさんが去りました。
ご案内:「ハテグの主戦場」にルーキさんが現れました。
■ルーキ > 叩きのめされ引き上げる兵士達、あとは屍を残すのみ。
血生臭い戦場に佇む姿が一つ。小さく溜息を吐き、被ったフードを引っ張って影の中に顔を隠し。
「―――…よくもまぁ。飽きないものだな。奴らは」
小さく呟けば、爪先で軽く地面を蹴った。
舞い上がる土煙が傍らの死体に降りかかるも、気に留める素振りは無い。
一々気にかけては身体が幾つあっても足りぬとばかり。
ご案内:「ハテグの主戦場」にロトさんが現れました。
■ロト > 戦場の片隅で禍々しい雰囲気を撒き散らし、馬ならぬ人一人が乗れそうな大きい黒狼を従えた全身鎧に身を包んだ存在が動く。
時折足蹴りにして死体を転がし、違うと判断すると再び動くと言う、何かを探しているかのような繰り返す動きを淡々と。
『…違う』
ぐぐもった低調の男みたいな声が兜の隙間から洩れる。
その後ろから辺りを警戒をしている黒狼がグルル、と鳴きながら付き従う。
■ルーキ > 淡々と戦場の片隅をうろつく影に気づいたのは間も無く。
付き従う狼を一瞥し、腰に差す剣に手をかけたまま其方へ、ゆっくりと歩み寄る。
「―――やぁ。……何か、探し物か?」
その禍々しさに瞳細めるも、問う声はあくまで緩々と。
警戒心は解かず、とりあえずはその行為の目的を窺う姿勢。
好奇心に駆られ―――という面もあるが。
■ロト > ぴんっと狼の耳が立った、グルルルっと唸ると同時に全身鎧の存在も近づいてきた存在に気付いた素振りを見せ、
唸って今にも飛び掛かりそうな狼の鼻先を撫でて大人しくさせてから改めてその存在―多分現れた存在は女性だろうと推測した上で。
『…おう。 これ位の剣を探している。めぼしい名剣がなくてな』
剣探しをしていると言っておこう。これ位、と言うのは腰に下げている騎士剣の事で、主に死体漁りからそれを見つけ出したいと言う事も序に。
行き成り争うと言うのはー求められれば別だが 会話が成り立つのであればそれに越した事は無いと言わんばかりに。
ごろっと喋りながらもまた死体を蹴っ飛ばして仰向けにさせたり。
■ルーキ > 此方を見、唸って威嚇する狼を再度一瞥する。
フードの下に隠れている為、顔こそ見えないだろうが。声の高さから女性だということは判別できるやも。
「――…ほう。それはまた、大層な探し物だな。……見つかりそうかな?」
死体を蹴っ飛ばす、その行為を咎める気は毛頭無い。先程己も似たようなことをしていたのだから。
腰に下げた騎士剣を見遣り、緩く瞳を細めた。
思わず自分の剣と見比べたりもするが、こっそりと。
■ロト > お互い顔が見えない。しかも全身鎧の方は声まで変えている。声の質を敢て男にする事で分らなくしておこうという妙な思考の元、
多分女性だろう相手を―声が漸く女性かの?と推測が確信に変わるまでは時間はかからなかった。
『此度は 見つからぬようだ。諦めざるを得ん』
戦場が賑わって双方が退却していく状態から探し物をしていたらしい事を付け加えて 緩く首を動かし
腰に下げている剣は何の造作もない量産されただろう騎士が使う剣。名物でも何でもない。ただ違うとすればその剣からも禍々しい雰囲気が漂っており。
『汝は 何故 ここにおるのだ?この凄惨な命の狩場に。』
■ルーキ > 相手の性別がどうであれ構うことはないのだが、今のところはその声質が役割を果たしている。
被っていたフードを脱げば、其処には深緑の髪と真紅の瞳を持つ女の顔が現れた。
「……そうか。それは残念だったな」
「わたしか?…そうさな。見物か、あるいは――ただうろついているだけか。それだけの理由だよ」
問われれば、何の気無しに答える。それ自体は大したことではないと言わんばかりに。
指先が緩く、腰に下げた剣の柄を撫でる。
抜く素振りは欠片も見せない。
■ロト > 声質は男を割り当てている。今の身長が180越えだから男にしておこうと決めたらしい。その理由実にシンプルなもの。
と、フードを脱いだ相手の髪や顔立ちに んんっと唸った存在。 本当に女性だったとは、と言うような驚きを含めた声を漏らし。
『実に残念だ。本当に、な』
『…本当に 女だったのか。 変わっているな、この凄惨な場所を見物しあまつさえうろつくとは』
此方は剣を抜く素振りとか そもそも剣の柄に手が伸びていない。襲い掛かられるまで、攻撃をされるまで抜かないらしい。
抜くのが遅れても別に問題はないとばかりに。うろうろとしていたが足が止まり
■ルーキ > 己の身長からして、やや見上げるような形になろうか。
驚きを含む声に、ほんのりと口端が持ち上がった。
「―――これでも、冒険者と呼ばれる身でね。血生臭いことには割かし慣れている」
此方も、特に攻撃をされなければ仕掛ける気は無い。
そも、避けられるものならば出来る限り争いごとは避けようとする傾向にある。
「―――…しかし、随分と図体がでかいんだな。それ程なら戦いにも困るまい」
■ロト > これが見下すと言う事か。身長差によって生じる差を補うために見下ろす事に為る。
いや女の冒険者は昨日も逢ったではないか、珍しくはない、多分。
『冒険者か。相当腕は立つようじゃな。…日を改めて手合せしてみたいのう?』
己の顎付近に手を宛がい、まじまじと彼女の服装とか剣とかを上から下までじっくりと見定めてみた。
成程、こんな恰好ならば冒険者として見られるのか、と無言の勉強をし。
『―ああ、弱き者は怯えるぞ、しかし 我は仕えるべき主の元で剣を振るうからして、闇雲に戦いには赴かないが』
狼はというと、辺りを警戒する以外はーあ、その場でお座りをすると待機し始めた。死体を押しのけて 時折唸る位は。
■ルーキ > 「……さて。相当という程でもないよ。食うに困らない程度さ。……ま、手合わせならいつでも望むところだがね」
まじまじと見つめられれば、「何だ?」と訝しげに首傾ぐ。嫌がるようなことはないが。
しかし己の様相を冒険者標準として考えるのは、ややズレている気もする。
「……殊勝な心がけだな。まぁ、闇雲に斬りかかって来られても困るわけだが」
お座り待機な狼を微笑ましく一瞥しながら笑い。
■ロト > 『そのように謙遜する奴ほど 腕が経つと言うのがお決まりのようでな。
非常に厄介な事でな… 手合せを受けてくれると? 日を改めての方が よいな。』
『いや、身軽で動きやすい恰好でいる方が 冒険者として見られるのか否かをな、見て居った』
じっとそれ位見ていた、何分 この姿を解くとドレスに胸当てに腕輪という傍から見て冒険者にほど遠い姿だからだ。
今はとんでもなく極端な恰好しかない、全身鎧か貴族風か。
『…しかし 意外であった、酷い奴だとこの姿見た瞬間に襲い掛かる阿呆が居ってな? まぁ、丁重に斬りおとしたが』
狼はわふ、と欠伸をしたり辺りを見渡したりと意外と忙しなく
■ルーキ > 「よしてくれ。まぁ……では後日、手合わせの時にわたしの腕の程を知ってくれればいいさ」
「……わたしはこの格好が動きやすくて好みではあるが。他はどうだろうな」
よく知らない、とかぶりを振る。
相手の姿など、今目の前にある鎧姿しか知りようもない。
だからこそ、男という認識を疑ってもいないのである。
「……それはまた、命知らずというべきか。あるいは余程、自分の腕に自信を持っていたか」
「――まぁ何にせよ、よく考えることをしない阿呆ではあるな」
■ロト > 『どう連絡を付けばよいのだ? 伝書鳩か?…まぁ、人伝の伝言でもよいが。』
『身軽そうで羨ましい。…他は違うようだったな、昨日の冒険者も然』
冒険者とは程遠い職業に居るからこそ 何かと服装についての質問を女に浴びせてしまう。
日を改めての手合せの際は この姿で行くべきか否かを考え始めた。
仕合当日に正体を晒せばどう反応するかも楽しみだと内心ほくそえんで。
『…命までは奪っておらん。今頃 リベンジを企んで居ろう、実に楽しみであるがの』
『さて、我はそろそろ 帰ろうと思うのじゃが、あまり長居をしてはいらぬ争いに巻き込まれるぞ?汝。
…我としたことが忘れて居った、我はロード。伝書鳩にしろ何にしろ 名前が分からなければやり取りもままなるまい。
汝の名前も聞かせ願おうか』
待機中だった狼が徐に腰を上げると鎧の元へとすり寄った、そして鎧は狼に乗るとゆっくりと動き始め
■ルーキ > 「さて、どうしようか」
「―――うん。伝書鳩で良いなら、そうしよう。その方が便利だ」
「昨日の?……他にも冒険者と会ったことがあるのか」
小さく鼻を鳴らす。
そもそも、己も他の冒険者と顔を合わせることは少ない。
故に、口伝に話を聞くのは何やら新鮮でもあった。
「……おや。存外、優しいのだな。まぁ寝首をかかれないように気をつけるといい」
「……ふふ、大丈夫さ。これでも脚は早いんでね」
笑って、太腿辺りを片手で叩く。
「ロードか。……わたしは、ルーキ。手合わせ、楽しみにしているよ」