2022/10/14 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にエリーシャさんが現れました。
エリーシャ > ――――――悪いこととは重なるものだ、と聞く。

そもそもの事の起こりは、戦場で右肩と左足を負傷したこと。
不覚をとって負傷した挙げ句、意識を失い、その後に――――
思い出すのも忌々しい、彼是を経て、今日。

つるぎを清めて貰うべく訪ねた神聖都市、母の代から顔馴染みの司祭が営む教会。
訪ねてみれば司祭は不在で、けれども程無く戻ると告げられ、
通された応接間で、出された茶に口をつけ――――暗転。

さり気無く金をかけたと分かる調度に囲まれ、柔らかなソファへ深く身を沈め、
軍装姿の娘はすっかり意識を刈り取られ、無防備な寝顔を晒していた。

目の前のローテーブルの上、飲みさしのカップとソーサーがひとつ。
半分ほど残された紅茶が普通の茶であるとは、もちろん、思えない。

エリーシャ > 数刻ののち、部屋に司祭が入ってくる。
眠り続ける娘の覚醒を待つ彼の表情は、幼子を愛でる好々爺そのもの。

普段気を張り詰めて暮らしている娘に、束の間の安寧を。
それが薬入りの紅茶を供した理由であったと、娘が知るまで、
あと、少し――――――――。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からエリーシャさんが去りました。