2021/04/28 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にリーアンさんが現れました。
リーアン > 服装を変えるだけでも随分と、人目を欺けるものらしい。

白いヴェールの下には、明らかに帝国風の容貌があるのだが、
墨色の修道衣を纏っているだけで、容易く修道女たちに紛れることが出来た。
昼のつとめを終えた彼女たちのうち、数人が聖堂の裏手にある小屋へ、
一様に暗い面持ちで赴くのを認め、こそりと後をつけることに。

先刻、ざっと見た限りでは、帝国人らしき女は見当たらなかった。
掴んだ情報が真実ならば、『彼女』は恐らく、何処かへ隠されている。
そう思えばこその追跡だったが―――――

「……此処は、本当に修道院なのか?」

果たして、小屋の中には地下へ続く階段があり、
其れを降りて行くほどに、聞こえてくる声が、物音が、其の先に待つものを教えてくれる。
髪を纏めている簪を抜き取り、修道衣の袖口へ隠し持ちながら、
所々、松明の明かりが揺れている、薄暗い通路を進み―――――。

リーアン > かつん、かつん、と響く靴音が、薄暗がりに呑まれてゆく。

修道女たちの足音を追い、進み行く先にあるものは―――――――。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からリーアンさんが去りました。