2021/03/09 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にユベールさんが現れました。
ユベール > 「ぁ、――――――― あれ、っ……?」

何だかおかしい、と気付いたのは、振舞われた夕餉を有難く頂き、
宛がわれた部屋に戻ってきた頃のことだった。
扉を開き、質素な寝台と小卓、小ぶりな椅子が置かれただけの狭い部屋に、
踏み出した足がやけに重く、かくりと膝から力が抜けて、
崩れるように床へ倒れ伏してしまう。
冷たい、硬い、こんな所で眠りたくなどないと思うのに、
何故だか急に眠気が襲ってきて――――瞼さえ、ひどく重く感じられて。

詳しくは訊きません、ただ僅かばかりの寄進と、ひと晩の宿を供させて頂きたい。
そんな台詞を真に受けて、この修道院にひと晩、お世話になることにしたけれども、
――――失敗、したかも知れない。
苦い呟きすら紡ぎ切れず、『少年』修道士の意識は、床の上で途切れた。

ユベール > 単に疲労が重なった結果、恐ろしく野放図な寝相を呈する羽目に陥ったのか。
それとも、誰かの思惑が介在した結果だったのか。

その結果が知れるのは、未だ、先の話――――――。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からユベールさんが去りました。