2020/08/27 のログ
ロブーム > 「ふむ、思いの外早かったな」

大剣を突きつける彼女に対し、ロブームは全く恐れを見せない。
祭壇から降りてゆっくりと彼女に歩み寄る。
緩やかに手を広げ、彼女を歓迎するかのように。

「さて。私は逃げるつもりはさらさら無いが。
しかし……ふむ。興味深い呪いを得ている様だな。それも、既にかなり浸透している――」

興味深そうに、アリゼの頭から爪先まで見遣る男。
ついさっき会ったばかりの彼女の呪いを、既に見破ったかのような言い草。
彼女の言を無視して、男は言う。

「その上で、この少女を救いに来た、と。成程、君は美しい心の持ち主のようだ。身体も中々肉感的――申し分ない」

そう言うと、男はにたり、と笑った。

「良かろう。今宵の獲物は君だ」

次の瞬間、男から、黒々とした魔力の波動が発せられる。
その量・質共に、人間ではとても敵わぬ領域の物である事は察せられるだろうか。

「さあ、その呪いの力を引き出し、かかってくるといい。言っておくが、後の事を考える様な侮辱はしてくれるなよ?」

アリゼ > 男から放たれる魔力の波動は、かつて感じたそれと同じ。
彼女の祖国を滅ぼした、魔族のものだ。
しかしその圧力は、同じ一匹でありながらまるで違う。
即座に彼女にかけられた呪いを見抜いた者に出会ったことはなく、高位の魔族であることを感じさせる。

「……下衆め。肉塊に切り捨てれば、魔族とて復活できないだろう!」

それでも彼女は前進する。大剣を両手に構え、力強い踏み込みを繰り返して。
あっという間に距離を詰め、かつて祖国の仇にそうしたように大剣を叩きつける。

並の魔族であれば魔力による防御ごと身体を破砕する、力と自信に満ちた一撃。
そこから叩きつけた反動を利用し、上段から体重を乗せた鋭い突きを繰り出す。

「肥え太ったこと、後悔するがいい!」

確かな手応えを感じ、彼女は勝利を確信する。

ロブーム > 効果は、劇的であった。
最初の一撃で、男の肉体は真っ二つになり、更にもう一撃で完全に粉砕された。
その血肉はアリゼの鎧を染める事だろう。
だが、

「ふむ……呪いの力を借りてとはいえ、人間が此処までやるとは」

粉砕した筈のロブームの声が、アリゼの頭の中に響く。
否、頭の中ではない。それは、耳元で聞こえている。
再構成されたロブームの肉片でできた唇が、アリゼの耳元で囁いているのだ。

「最初は鎧を操って可愛がろうとも思ったが、やはり女は自らの手で可愛がってこそ。
何、心配せずとも、痛みなど与えぬさ――」

次の瞬間、アリゼの胸が、やわやわと優しく揉み解される感覚を感じるだろう。
それは鎧のものではない、人間の――ロブームの手によるもの。
鎧を着ていながら、手によって愛撫されるという矛盾。
まるで、鎧そのものがロブームの肉体であるかの様に。

アリゼ > 完全に肉塊にしたと、彼女は思い込んでいた。
魔族と言えども、魔術を使えないほど細切れにすれば生き残ることはないと。
男の血肉がこびりつく大剣を籠手で拭い、少女を助けようと十字架に手を伸ばした瞬間。

トドメを刺したはずの男の声が、まるで背後にいるかのように聞こえる。
さては幻の類かと後ろを振り向いても肉片しかなく、やがて何かに気づいたように大きめの肉塊に剣を振り下ろす。

「これかっ!……違う?貴様、どのような術を……んんっ」

足元に佇む肉塊をひき肉にしてもなお、止まらない声。
さらには鎧に収まった彼女の豊満な乳肉が、何者かに揉み解される感覚が伝わる。
激しくはなく、ゆっくりとした間隔がかすかな快感を伝えてくるが、彼女はそれを振り払うように鎧を剥がそうとした。

「やめろ!こんな…私の呪いを…!
 制御できないなんて…一旦、巻き戻すっ!」

止まらない乳揉みの感覚に、このままでは他の場所まで弄られると察したのか、
彼女は鎧と武器を全てタトゥーに戻そうと決意する。文字通り丸裸になってしまう行為だが、肉片に乗っ取られたままよりはいいと判断したようだ。
もし、魔王たる男の力よりも彼女の意思が勝るならば、タトゥーのみが刻まれた豊満な肢体が露わとなるだろう。

ロブーム > 彼女が鎧全てをタトゥーに戻すと同時、足元の肉片にも変化があった。
粉砕された肉片が、まるで時間を巻き戻したかの様に急速に元の――ロブームの形を取り戻し始めたのだ。
ものの数秒で、先程の肉片は、ロブームの形を取り戻した。
男は、厭らしい目で全裸になった彼女を睨めつけ、

「こうしてみると何とも美しい――いや、厭らしいといった方が良いかな?
まるで男を誘う為に作られた様な身体ではないか。呪いをかけた誰かの気持ちも、解ろうというものだ」

等と挑発じみた――或いはもっと単純に侮辱じみた事を言う。
それに対し、無視か激昂か――どの様な反応をしようとも、その反応は不格好な物になるだろう。
何故なら、その反応に合わせる様に、彼女の尻をロブームの脂ぎった手がマッサージするように揉んだからだ。
もみ、もみとやや強めに、男の手を感じさせる様に揉まれる感触。

「肉感も素晴らしい。君の仲間の騎士とやらも、随分と君の肢体を見ていたのではないかね?或いは――既に幾度か交わった事もある、とか」

誂うような言葉を言いながらも、尻をこねる手は止めない。
その目は、敵ではなく、ちょっとヤンチャな子犬を見るような目。
彼にとっては――今行っているこれは、戦いではなく、ただ可愛らしい子犬をあやしているようなものとでもいうかのような。

アリゼ > 武器防具の全てがタトゥーに巻き戻り、彼女の豊満な肢体がさらけ出されていく。
即座に残った肉片を砕こうとするが、それらは手を出す間もないほどの速度で元の姿へ再生されてしまった。
その厭らしい視線も、肥満した身体も変わることなく、先程の男そのものだ。

「ふ……ふざけるなっ!貴様に私の何が――あうっ!」

意識の外側から伝わるのは、むっちりと育った尻肉を男の手に揉み解されているという屈辱。
優しくはなく、彼という存在を刻むような、尻肉に跡が残るような力の込め具合。
それでもわずかながらに快感を感じてしまうことに、彼女は呪いの恐ろしさを痛感した。

「貴様…私のみならず、同胞の誇りまで汚そうとするのか!
 素手でも貴様を殺すには十分だ!」

続けられる尻揉みに激昂したように身体を近づけて、男の首に手を飛びつかせる。
そのまま首をねじるように力を込めれば、常人ならぼきりと音を立ててへし折れるだろう。
騎士の誇りを汚した男には、これでも足りないというように彼女の瞳は怒りに燃えていた。

だが、彼女は気づいていない。結果として、先程揉み解された乳房が男の肉体にむにゅりと潰れて押し付けられるような距離に近づいていることに。

ロブーム > 常人ならば、絶息ではなく首の骨の骨折により死ぬ程の力。
だが、それは発揮されること無く、男の首をすり抜けた。
だというのに、男の身体の方は確かな質感を持ってそこにあり、

「おや、怒らせてしまったかな?
しかし、今は裸だというのに随分と大胆ではないかね?うん?」

そう言いながら、アリゼの豊満な胸を両手で持ち上げる。
肉独特の重みと、纏わりつくような柔らかさが伝わってくる。
そして、今度は根本から先端まで、乳腺をマッサージするかの様にもみほぐしていく。

「先程はやや強くしすぎた様なのでね。今度は優しく、丁寧に責めてしんぜよう」

その言葉通り、今度の責めは少しずつ場所を変えて、アリゼの感じ方を探るような責めである。
まるで労るような風情すらある、女の身体を知り尽くしたような責め――逆に言えば、強い快楽で動きを止めるのではなく、弱い快楽で、優しく虜にするような。そんな責め方だ。

ロブーム > 【一旦中断】
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 旧教会」からロブームさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 旧教会」からアリゼさんが去りました。