2020/08/26 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 旧教会」にロブームさんが現れました。
■ロブーム > 嘗ては、敬虔な信徒が祈りを捧げていたであろう場所に、悪魔は居た。
わざわざ祭壇を椅子代わりにし、そして背後にある十字架に、銀髪の少女を磔に――最も、拘束しているのは楔ではなく肢体に巻き付く触手だが――して、である。
「さて。"魔王ごっこ"もこれで三度目――今回は少しばかり場所と演出に趣向を凝らしてみたが」
触手に巻き付かれ拘束している銀髪の少女は、この街に住むただの一般人。
先程まで散々抵抗していたが、今はロブームの眠りの魔術で眠らせている。
時折、寝苦しそうに額が歪むのは、ロブームがなにかしたのか、それとも意識が無くとも、悪魔の邪悪さが解るからなのか。
「さて、そろそろ"ヒント"を辿って、私の場所に辿り着く頃か――」
『返して欲しければ、私を倒して連れ戻すか、或いは心清き生贄を捧げよ』
そんな手紙を残し、彼女を誘拐した。当然、この場所を暗示するヒントと共に。
彼が求めるのは、美しい心の持ち主――例えば、見も知らぬ少女のために危険を犯すような、そんな心の持ち主だ。
「前回は中々可愛らしい少女が釣れた。今回も期待させていただこうか」
そんな事を言いつつ、今宵この少女を救う"勇者"を待ち続ける。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 旧教会」にアリゼさんが現れました。
■アリゼ > 一人娘が誘拐されたと聞いて、彼女はすぐさまその依頼を受注した。
騎士としての信念が民草を食い物にしようとする者の企みを許さず、
手紙にあったヒントを突き止めてその日のうちに辿り着く。
神聖都市にあるとは思えないほどさびれた教会に、彼女がゆっくりと入っていった。
罠を警戒するように用心深く、しかしその足取りに迷いはない。
やがて磔にされた少女の姿と、その前にいる肥満気味な男を見つければ、
彼女は躊躇うことなく声を発する。
「その子を返してもらおう。関係のない者がそこに座ることはないはずだ。
騒ぎを起こせばすぐさま騎士たちが駆けつける、お前に逃げ場はないぞ!」
重甲冑を着こみ、大剣を男に突きつけてそう警告した。