2020/03/01 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にサフィリアさんが現れました。
■サフィリア > ――――ひどく、悍ましい夢を見た。
夢として片づけるには余りにも生々しい、紛れも無い悪夢。
其れでも目覚めればいつもの部屋で、ならばあれはきっと、夢。
己の頭の中の何処から、あんな夢が生まれたのかは判らないが。
一人、部屋に留まるのも何故だか恐ろしく、静まり返った深夜の聖堂へ。
灯り番の誰かが留まっているかと思ったが、今は無人の様子。
ぽつりぽつりと灯る蝋燭の灯火が揺れる中を、ふらふらと進み出て跪く。
頭を垂れて、両手を胸の前で組み合わせて、覚えている限りの祈りの言葉を。
――――そうしていれば、夢の世界は己から遠ざかってくれる気がして。
そんな夜を、実を言えばもう幾度か繰り返しているのだが。
■サフィリア > たどたどしく、微睡み半分に続いていた祈りの言葉が途切れる頃。
小柄な『少年』は祭壇の前で、ころりと寝転がっていた。
夜明けのお勤めに来た先輩修道士に叱責されて、慌てて飛び起きるまで。
少なくとも今夜は、健やかな眠りにありつけたようだった――――。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からサフィリアさんが去りました。