2019/07/08 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 食堂」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 当然だが、聖職者だって飯は食う。
この様な、聖職者が多い街では、当然それに配慮された食事処にも、需要が出てくる。
この、内装が椅子と机しかないような質素な店は、それらに配慮された店だ。料理のメニュー一つ一つに、使われている素材が全部書かれていて、その中で禁忌に当たるものを注文してしまうという事がなくなっている。
まあ、勿論男に、そんなタブーなどはないのだが……
「此処、普通に美味しいんだよなあ」
薄味ではあるが、素材の味が活かされていると言えば良いのか。
夕食で頂く分にはやや物足りないが、今のような昼時であれば、十分満足の行く味だ。
男は、メニューを見て何を頼もうか考える。
「んー、やっぱ野菜出汁のスープは欠かせないよな。メインは、魚系……此処、鮭と野菜の重ね焼きが美味いんだよなあ。後は飲み物はお茶……今日は緑茶の気分だな……」
そんな事を呟きながら、男は頼む料理を決めていく。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 食堂」にミユさんが現れました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 食堂」からミユさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 食堂」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 「ん、ぐぅっ……離せっ……!
僕は、旅をしてるだけ……!何も、していないっ……!」
ヤルダバオートのとある大通りに、悲痛な呻き声が響いた。
短い銀髪の冒険者が衣服のまま、まるで分娩台のような大きな木の椅子に身体を拘束され、手は頭の後ろへ。両脇を晒されながら、足ははしたなくM字に広げた状態で足枷固定されていく。
無言でその作業を行うのは頭まで真っ白なローブを羽織った男の人たち。
ヤルダバオート内でいくつも枝分かれしたカルトな宗派の一味に、旅で訪れていた冒険者は突然、捕らえられてしまったのだ。
”黒い肌は邪悪なしるし。道行く人から白い体液注がれるまで、路上に縛りつけろ”
そんな教義をふりかざす彼らは屈強で、抵抗むなしくこうして拘束椅子に座らされ、通行人たちの奇異の目を浴びていた。
「……ぁ!?……あっ、……あぁぁっ、……。
僕に何を、注射、……し、た……?
はぁっ、……はぁっ、ぁぁっ、……。
身体が、……熱い、よぉ……っ!」
身動きがとれないで居ると件の白いローブ姿の人影が懐から何かを取り出した。小さなシリンダーから細い針先を腕に受ければ、冒険者の呼吸は乱れ。それは媚薬の類のようで。
往来の真ん中で拘束されたまま、牝の甘い発情臭があたりを漂い。
■タピオカ > その通りではしばらく、何か繊維の裂ける音、牛革のベルトが軋む音。
肉と粘膜が素早くこすれる音に、ざわめきと嘲笑に、奇妙に高い笑い声。
ぶつかって波打つのに、どこか生々しく粘ついた音。
悲鳴。
その周囲の人間はある者は部屋の扉の錠を下ろして耳をふさぐ。
そして別の類の人間は、ある程度の事情を予想していたのか薄暗い目つきとなって現れ、群がって進み――。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からタピオカさんが去りました。