2017/08/17 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 聖堂」にリジーさんが現れました。
■リジー > とても簡単な仕事だ、と言われて、小さなガラス瓶を手渡された。
それをある修道院の聖堂へ届けて欲しい、ただし夜になる前に。
しかし、道中でいろいろとやらかした結果、みごとにとっぷり日は暮れて。
それでも、届けないよりはいいはずだ、と大切に瓶を握り締め、
目的の聖堂へたどり着いた。
「こんばんは、……ごめんなさい、お待たせしま、し、―――」
せいいっぱい明るく声をかけながら、観音開きの扉を押し開けて―――固まる。
聖堂の中では、数人の修道女サマ、そして、おそらくはやんごとなき身分の男性が、
その倍の人数ほども―――盛大に、お取り込み中だった。
乱交パーティというのか、それとも修道女たちの様子を見るに、
一方的な凌辱劇というのが正しいのか。
いずれにせよ、きっと見てはならないものを見てしまった。
する、と手の中の瓶が滑り落ちて、割れる。
瓶の割れる音、振り返る数人の男たち。
そして、割れた瓶の中に入っていた液体から立ち上る、甘ったるい香り。
―――咄嗟にきびすを返し、扉の外へ駆けだしたけれど。
数歩も行けずに、ほの暗い聖堂の外廊下へ倒れ伏してしまうことになる。
床の上で必死に手を伸ばし、爪を立てて、少しでも進もうとしたが―――
四肢からも、瞼からも、次第に力が抜けおちて。
気が、―――とおく、なる。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 聖堂」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > (とある聖堂で、とてもとても趣味の悪――失敬、趣味のいい催しがあると聞き。
まぁ勿論貴族やらの集まりに呼ばれる訳はないのだが、そういうモノには怪しげな薬がつきものである。
という訳で、繋がりのある小太りハゲ貴族から色々な薬品を依頼され、運搬と、料金の受けとりを終えた辺りの事であった。
嬌声が響き渡っているであろう聖堂を後に、していたのだが)
……ん?
(横目にふと見えたのは、外廊下で倒れ伏している、何やら小さいの。
催しから逃げたのか、或いは運悪く巻き込まれでもしたのか。
どんな理由かは分からないが、放っておけば肉がうねり合う会場へと引き込まれてしまうのは間違いないだろう]
ま、せっかくここまで来たんだ。
手ぶらで帰るのも、つまらんよな?
(くくっと、小さく喉を鳴らせば、姿勢を低く駆け出して。
追手が来る前に傍らまで近づくと、そのままひょいと拾い上げ、何処か人気のない場所か、もしくは宿の一室か。
つまるところ自分の好きに出来る場所へと、連れ去ろうとする)
■リジー > 絶対に、気を失っちゃだめだ。
そう思っているのに、わかっているのに、意識が刈り取られてしまう。
きっと、先刻割ってしまったあの瓶の中身が、そういう薬だったのだと思うけれど、
確かめる術も、その暇もない。
かくして、薄暗い廊下にひとり。
放っておかれても、いずれはパーティに強制参加させられたのだろうから、
拾われることは娘にとって、不幸中の幸い、なのかもしれない。
―――そう、と言い切れないのが、悲しいところではある。
とにもかくにも、いろいろな意味でボリュームの足りない娘の身体は、
たやすく拾われ、抱えあげられて、どこへなりと運ばれてしまうだろう。
唯一の救いは娘の顔が、とりあえず今は、無邪気な寝顔であることか、と―――。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 聖堂」からアシュトンさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 聖堂」からリジーさんが去りました。