2016/01/03 のログ
ご案内:「ヤルダバオート内にある地下街の一室」にツァリエルさんが現れました。
■ツァリエル > ヤルダバオートの内でもその地下街は知る人ぞ知る場所である。
特に王国内で幅を利かせている貴族の一部や高位司祭だけが何らかの密談で
この地下施設を使うことも、また秘密であった。
その一室、まるで誰かを監禁し、拘束、調教するような備品の数々が備え付けられた薄暗いレンガ造りの一室にツァリエルはいた。
そして他にも周りを取り囲むように、顔を見せぬように深くフードや仮面をつけた男たちが何名か立っている。
少年の傍には下半身を露出した大柄な男たち(彼らもまた顔を隠している)が
前後から少年を犯していた。
一人は前から少年の口の中に自身の男根をねじ込み、もう一人は後ろから後孔をその太くたくましい一物で乱暴に貫いている。
対するツァリエルは嫌がって抵抗するどころか、完全に受け入れる様にしてその表情に喜色をのせて男たちに奉仕している。
時折漏れる喘ぎ声は艶やかで、もっともっとと媚びる様に自分から進んで男たちを受け入れいていた。
あの潔癖で純粋な少年修道士はその時どこにもおらず、ただ性奴隷のように理性を失った子供がそこにいた。
■ツァリエル > 何故彼らの前でこのような痴態を晒しているのかといえば
ツァリエル自身は覚えていないがマグメールの路地裏で出会った洗脳師の
調教によってこのように淫蕩に作り替えられてしまった結果だ。
腹には洗脳を受けた淫紋が浮かび上がり、脳には特殊な触手が寄生して
強力な暗示と快楽を脳の中に刻み続けている。
胸も性器も弄られたおかげで男なら通常ありえないような白濁が乳首から零れ落ち、
常に達しつづけているかのようにだらだらと精液を零している。
最初の内はツァリエルもこの変化におびえて隠し通そうとしていたが、共同生活を続ける教会の中では微細な変化も見逃しては貰えない。
個室に一人になれば常に自慰に耽り、排せつや排尿ですら快感を感じ始め、
何よりやたらと色っぽくなった少年に対して邪な思いを抱いた年嵩の修道士たちが無理やり誘っても少年は断ることがなかった。
風紀が乱れるのは時間の問題であった。
そうして彼のことが性根の悪い修道士たちの間で噂になるのはあっという間で
その噂が教会の上層、特に薄暗い噂の堪えぬ人々の耳に届くのもあっという間であった。
■ツァリエル > 本来であればこうした淫蕩な行いに身を染めたツァリエルには
異端審問を掛けられ、罰を受けるはずだというのにある日彼を拘束に来たのは別の神官たちの一団である。
また以前のように教会の売春施設にでも移されるのかと思いきや、
彼らは拘束したツァリエルを地下へと移送しこの部屋に連れて監禁した。
理由を尋ねたところで答えてくれるはずもなく、ただ無理やり
性的な行為をしろと脅しつけられそうして今に至るのである。
もうだいぶ時間がたったようにも感じられるが窓もないこの部屋では正確にどの程度たったのかはわからない。
疲れても意識を失っても叩かれて、冷たい水を掛けられて無理やり起こされる。
何をされても身体も頭も快感に打たれて、自分の正体もなくして男たちに媚びた。
そんなツァリエルの様子を見ていた男たちの内、一人が年を取ったひび割れた声で話し出した。
「まさか使える手駒がこのようになってしまうとは嘆かわしい。
やはり下部の教会組織などに置かず我々で管理しておいたほうがよかったのでは」
対してそれに応じたのは深い青色のフードで口元だけしか見えない男だった。
声の張り方からしてまだ先ほどの人物よりは若いのだろう。
「ですがそうすると他の貴族たちに怪しまれてしまいます。
彼の存在はまだ我々だけで秘密にしておかなければ。
切り札というものはいざという時に切れるようにしておくのが重要かと」
また誰かが声を上げた。厳かな声ではあったがどこか感情の読めない声色。
「今のままでは切り札にもなりはしない。即刻なんとかしたまえ。
まったく手のかかる王子様だ……」
そんな会話の様子などツァリエルには全く耳に入っていなかった。
ご案内:「ヤルダバオート内にある地下街の一室」にファルケさんが現れました。
■ファルケ > 煉瓦のごくわずかな隙間から、一匹の蜥蜴がつるりと顔を出した。
小さく黒光りする舌が、ちろちろと口の先から出ては仕舞われた。
蜥蜴の足が壁を伝って、床へ音もなく降りる。
ツァリエルを弄ぶ男たちの足元で、蜥蜴が何事か言葉を発しようとして口を開く――
そこではたと気付いたように動きを止めた蜥蜴が、くるりと身体を捻った。
「……いや、失敗。
蜥蜴は口が利けぬのを忘れていたな」
突然、場違いに暢気な低い男の声が響くと同時。
仕立てよく艶めくジュストコールの裾が、ぶわ、と円を描いて広がる。
――やがて部屋の扉の前に、貴族と思しき壮年の男がひとり。
だがその文法は、随分と俗っぽかった。
鷹揚な動作でぱた、ぱた、と手のひらの埃を払って、室内に立つ男たちをぐるりと見渡した。
「はは。頑健な身なりをして、格好が付かないな。
君らには、かわいい手駒がひとつきりか」
■ツァリエル > 煉瓦を這う蜥蜴になど室内の誰一人気を払わなかったが、
突然現れた壮年の男には誰もがみな目を剥いて驚いた。
その唐突な現れ方に即座に男たちが警戒の色を露わにする。
腰に剣を佩いたものは片手を柄に添え、間合いを測るが一同の中で一番老成していると思われるものが右手を挙げて制止した。
「何用かね、魔術師。我々は取り込み中だ。
それにこの場所に踏み入ったのであればただで帰すわけにはいくまい」
そう重々しい口調で告げると部屋の外にいくらかの人の気配が現れた。
たぶん護衛か彼らの私兵だろう。
この部屋の誰もがファルケに注目する中、男に弄ばれたツァリエルがどさりと床に倒れ伏した。
■ファルケ > 手にした杖のハンドルで、帽子の鍔を小さく押し上げる。
落ち着いた声を向けた男へ向けて、グレーの視線だけがそちらを向いた。
「無論、これほど臭い場所に足を踏み入れたのだからな。
手ぶらで帰る訳にはいかんよ」
足を持ち上げ、ブーツの靴底を確認する。
「ああ……せっかくの靴がベタベタだ」
……足を下ろす。
踵が、こつり、と床を叩く。
その音を合図にしたかのよう、魔術師の身体が前方――ツァリエルに向かって霧散した。
男たちの合間を滑るように擦り抜けた黒い靄が、倒れ伏すツァリエルの傍らで再び人の姿を取る。
「過ぎた土産だ。……はあ、しかし鼻が!曲がりそうだな、こりゃあ」
汚物の塊でも拾い上げるかのように、ツァリエルの身体を小脇に抱く。
おっと、重いな、などと零す辺り、この男は随分と多弁だった。
間を置かずして、ステッキを一振り。
瞬きの合間に、男たちの姿が次々と――新しい芋虫へと変じてゆく。
「蝶になるまで生き残れるかな」
は、と笑った次の瞬間、部屋の扉がひとりでに開く。
出入口の足元で蠢く芋虫たちが、外で待つ仲間たちへ自分たちの所在を知らせる術もないままに。
■ツァリエル > ファルケの言葉をうまく飲み込めず数名の男たちがいぶかしげな顔をした。
中には老人が止めたのに鞘から剣を抜きはらうものもいたが、
その剣がファルケに届くことは決してなかった。
次々と周りにいた男たちが芋虫になってぽたぽたと床に落ちるのを
混濁した意識でツァリエルは見ていた。
まるで夢の中のような出来事だった。
ファルケに抱えられても抵抗することもせず、ただ自分が精液まみれゆえに
彼の立派な衣服が汚れることが申し訳なかった。
扉の先でも衛兵たちがいたあたりには同じように芋虫たちがうぞうぞと這いまわっていた。
こうしてあっというまにファルケという侵入者が老獪な男たちの策謀を無に帰してしまったのだった。
抱えられながらツァリエルはもたもたと頭を上げるとじっとファルケを見て
「……あの、あなたがえっちしてくれるひとぉ?」
そう蕩けた表情でぼんやりと尋ねた。
■ファルケ > 開かれた扉の先を見遣りながら、ステッキの石突きがかん、と床を叩く。
高い音が壁や天井に跳ね返ってゆく様子に耳を澄ましながら、何だ、と息を吐いた。
「静かだな。これっぽっちの人数しか置いていないのか」
よいせ、と声を上げると、それまで重たげにしていたツァリエルの身体を、
子犬でも抱えるようにいとも簡単にひょいと小脇に持ち上げた。
外の様子を見に、何気ない歩調で部屋の出入口に向かう――
ぷち。ぷちぷちぷち。汚れるだの臭いだのとぼやいたのが嘘のように、
芋虫の群れを真っ直ぐに踏み潰して。
踏まれ損ねた芋虫たちが逃げ惑うのも構わず、廊下の暗がりを右左と確かめた。
そうして、ツァリエルから緩んだ声が向けられると、ゆるりと振り返る。
「……うん?何だ、それだけ搾り取られてまだ足りんか。若いな」
魔術師が出入口から身を引くのに釣られたかのよう、扉が再びゆっくりと閉まる。
「女の肌ならば、その紋を切り裂いて胎の中を出入りするのを覗いてやったがな。
男の骨盤は覗くに向かん」
独りでぺらぺらと話しながら、ツァリエルの背を壁へゆっくりと凭れさせる。
「主人は居るのか。修道士どもの話じゃあ、『小便だって感じる』らしいじゃあないか。
もしも『本当の声』で喋って、おまえの脳髄を伝って主人にでも届いたら敵わんからな」
全く腑抜けたものだ、と呟いて、ツァリエルの唇を奪う。
■ツァリエル > ファルケの靴裏がぷちぷちと芋虫を踏み潰していく様を
平素であれば悲鳴を上げて止めたであろうツァリエルも今は凌辱のすえにすっかりくたびれて声一つ上げることすらしなかった。
ただ少し潰れたそれの痕跡を見つけるとうすら寂しい気持ちにはなった。
ファルケが自分の体を壁にもたれさせると話しかけられた言葉に幼い子供のように首を傾げた。
何を聞かれているのか理解していないようなしぐさ。
とりあえず相手が自分を犯すかどうかを見極めているようにじぃと目を見張り
「しゅじん……わかんない……イくとき、知らない男の人が思い浮かぶけど……。
あと、おしっこでも感じます……それだけじゃなくて、なんでもきもちよくなっちゃうの……」
恥じらいもなく素直に答えると、ファルケが唇を奪うのをおとなしく受け入れる。
なるほど、どうやらこの人も自分を弄ぶようだとわかると安心したのか
相手の肩に腕を回して目をつむってうっとりと舌を伸ばす。
壮年の男の唇をいやらしく舐め、その口の中に自分から舌を滑らせた。
期待したように体を相手に摺り寄せ、股を開く。
■ファルケ > 間近で向き合った瞳を覗き込む。
目は冷ややかにツァリエルを見つめたまま、口元で小さく笑う。
「ほう……知らない男。術師の類か。
つまらんな、気を遣らせてもおまえの目に映るは別の男とは」
冷めたな、と一言呟いて、ツァリエルの深い口付けを受け取る。
ステッキを無碍に床へ放ると、右の素手を晒してツァリエルの下肢へ伸べる。
開かれた股座の陰茎を、手のうちへ包み込んで柔く扱き上げた。
「『きもちよくなっちゃう』のは……その腹の模様か。
あとはどこだ。胸か?頭か?」
口付けの合間に唇を離し、近い位置から低い声が尋ねる。
煙たい香木の匂いが立ち上るほかには、およそ人の肉の匂いをさせない男だった。
■ツァリエル > 相手の灰色の眼と自分の眼が一瞬交差するとその冷たさにそっと目を伏せた。
長い睫がかすかに震え、触れられることに歓喜の涙を零す。
言葉とは裏腹に自分のものを柔らかく扱ってもらえることにくふんと甘えた様に鼻を鳴らす。
自分から腰を動かし、ファルケの手の中に自分の物を擦り付けていく。まだ未熟な性器が達してもいないのにたらたらと涎のように先走りを零した。
「ぅあ……あと、おしりと……、むねとぉ……んっ、あたまも……ぜんぶ、とけちゃいそうになるぅ……」
小鳥がさえずるような音を立てながら唇が離れるたびに吸い付いてゆく。
相手の体に顔をうずめ、その不思議な匂いを感じればじんじんと頭の奥が痺れる様に感じ始める。
おおよそ初めて嗅いだ匂いのはずなのに不思議と心は安堵していた。
そうして魔術師がその眼で見ればおそらくツァリエルの脳の中、性器と尻穴、胸の中に何らかの魔物が潜んでいることを見抜けるだろう。