鷹 Falke という、聞くだに偽名を名乗る中年の男。身長175cm。 歳の頃よりはいくらか若く見える、脂肪交じりの筋肉に覆われた体躯。
猛禽の羽毛めいた白髪交じりの茶髪に、青みがかった灰色の瞳。 髪色は生来のもので、『ファルケ』はそれに因んで渾名された。 遊蕩貴族めいた羽飾りのトリコーンと、黒地に金刺繍のジュストコールがトレードマーク。 人となりは紳士的で穏やか、ゆっくりとした息遣いで淡々と話す。
魔法使い。 人にして魔性に親しく、所謂『小さき神々』が血筋に交じっているとも噂されるが、素性は杳として知れない。 従者チェシャ=ベルベット(No.108)の主人にして、傭兵ヘレボルス(No.21)の雇い主。
かねてより執筆、代筆、金貸し、人身売買、交易の仲介、魔法薬の精製、呪殺、その他ありとある稼業に携わってきた。 当て所なく各地を旅する最中に、行き倒れていたチェシャを拾って従者とした。 現在は従者に身の回りの世話を任せ、気紛れに金を得ながら富裕地区の旧い屋敷を借りて暮らしている。 女も男も、見目麗しい若・メを等しく弄ぶ。夜ごと異なる相手を連れ込んでは淫蕩に耽るのが常。 自分と従者の手を汚すことには一片の躊躇もなく、身辺の平穏を保つことに掛けてはいかなる卑怯をも厭わない。
正邪さまざまな属性の魔術を修め、それらを分け隔てない広さで使う。 従者の才が自身よりはるかな高みにあることに、密やかな羨望と嫉妬を抱いている。
本名はエフライム Ephraim 。家名は早くに捨てた。 従者とただ二人きりの空間においてのみその名を呼ばせ、第三者には決して口外しない。 長く不眠を患っており、傍らに従者の気配がなければ眠ることが出来ない。 |
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