2015/12/04 のログ
■ヴァレリィ > 蝙蝠の作り出す闇、人々の奏でる悲鳴の音楽、そして血飛沫の彩りの中、
女騎士は愉しくてたまらないと言った様子で、身を仰け反らせて笑っていた。
意識を失ったツァリエルの胸の上に、蝙蝠のうち一匹がとまる。
けれど他の有象無象たちのように肉を食い破ったりはしなかった。
客も娼婦も業者も区別しない虐殺が終わり、ツァリエルのもとにゆっくりと歩み寄る。
マントを広げると、そこに吸い込まれるようにして全ての蝙蝠は消えていった。
あとに残るのは、食い散らかされた死体のほかには、
女騎士を装う者とほとんど裸体の修道士の少年だけだった。
「……らしくないことはするものではないな」
ツァリエルの無事を確かめ、独りごちる。
今こいつに肉体や心を無為にすり減らしてもらっては困るのだ。
比較的血に汚れていないカーテンを見つけると、それで頼りない格好の
ツァリエルの身体を包む。
そうして彼を担いで売春施設を後にし、ひとまずは休めそうな場所――
近くの宿へと向かうことにする。
■ツァリエル > (中断セーブしました)
ご案内:「ヤルダバオート 地下売春施設『神の左手』」からツァリエルさんが去りました。
ご案内:「ヤルダバオート 地下売春施設『神の左手』」からヴァレリィさんが去りました。