2015/10/27 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にルーフェンさんが現れました。
■ルーフェン > 戦場に降り立ち、衣服を死体から奪ってから数日。
敗残兵を追う追撃隊から逃げながら、似たような格好の兵士達と合流し、なんとかここまでやってきた
本来であれば何てことはない相手なのだろうが、竜化すれば眼をつけられそうであったし、
何より変化の際に衣服が破れてしまえばまた衣服を調達しなくてはならず面倒であった
そんなこんなで、通常の工程の倍近くを掛けて慎重に最寄りの都市まで逃げてきたのである
城門前で、一緒に逃げてきた面々と別れれば、城門を見上げてどうしたものかと宛もなく途方に暮れたが、
折角なので街の中を見て回ることにした
大きな通りの端の方を目立たぬように歩く
教会やら聖堂やらと人間はほとほと、神が好きなのだなあ、と呆れながらも建物作りの技術や情熱に高い聖堂を見上げて
はしきりに感心して
■ルーフェン > 「…どうでも良いが、腹が減ったな…」
人間の建造物を眺めていても一向に腹は膨れない
数日間、食うや食わずの逃亡を続けて、道中で口にしたものといえば、沢の水に木の実といった物である
幾人か、沢の水で腹を下して途中離脱したが彼らは無事であろうか…と一瞬、思い出したりもしたが、腹が鳴れば即座に頭の隅へと追いやった
「…確か…何か食うには硬貨とやらが必要なはず…」
物のやりとりに硬貨が必要なのは知っているドラゴンであった
しかして、どうやってその硬貨とやらを得るかは謎である
その辺りの道をゆく者に聞いても訪ねてもよいのだが、皆、忙しなくてしているようで声をかけづらい
どうしたものかと迷っているうちに、何処からともなく芳しい食事の香りが漂ってくれば、更に腹が鳴り、終いには気が立ってしまいそうで―――
「―――街を焼くか…」
と剣呑な思想に取り憑かれ始める始末
とりあえず、そんな事をすれば有象無象が群がってくるのは間違いなく、酷く面倒くさく思い、最後の手段とすることにし…
教会らしい建物の壁に背を凭れるとへたり、とそのまま地面に腰を下ろし、行き交う街の人々が如何にして硬貨を利用するのか観察することにした
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にミトラ=ソピアさんが現れました。