2022/07/27 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」に八蛟さんが現れました。
八蛟 > 【プロフ修正】
ご案内:「奴隷市場都市バフート」から八蛟さんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」に八蛟さんが現れました。
八蛟 > 姿 体格 身を積んだ姿。
男も女も、筋肉を纏う女の体ってやつに一種の憧れを持つ。
普段は触れない肌に 普段纏うことない姿に 傍に身を置く女より、眺めて想う程度なら
デカくてゴツいも、また正義。

それが八蛟という鬼。


「夏のバフートは賑わいが違うね。
 冬ほど人肌恋しいっていうけど、縮こっちまうもんさ。」


カラカラと、鬼の笑み 逞しい歯列と濁らないそれ。
喜怒哀楽 4種の感情をはっきりさせてこそ鬼 濁らせまどろっこしく無いからこそ 鬼。
猿酒と筆を執られた大き目の壺徳利の肌。 強い縄で十字と首で結んだ姿で持ち運ぶそれ。
中身の白の濁りは、上澄みよりも甘くて喉に残りやすいが、悪くない。

まだまだ酔いは序の口 頬に熱だって宿していない中で ガ ゴ ン ッ と地面には
手にする右手の金砕棒 切っ先を地面に落として、つなぐ腕肉のふくらみの具合を魅せている。


「だからこれが、地獄の宴ってやつだ。」


きっとここは地獄だ。そうだろう?
そんなことを言いながら、足元の身も衣も綺麗な 奴隷を逃がそうとした集団の首魁含める奴らと
楽しい楽しい鬼退治の真似事へ導いてから 全員“鶉の丸”にしてやったところ。

この世は弱肉強食 強いものが生きて 弱いものが死ぬ
力なき正義は無能 強いものが正しい このバフートという地獄での在り方を魅せるように
目の前の安っぽい憂いや情で お猪口ほどの希望を与えて置きながら、樽一杯の絶望を浴びせた奴らに
酒を片手に八蛟は説いていた。

酒の肴程度のつもりだった。
逃がす見逃すなんて関係ない。
けれど蓋を開けてみれば 体より気持ちができちまっているだけの連中だった。
意気は好くても 反しが怖いっていう末路 奴隷の大小は再びつかまり、首と手に縄を掛けられる。

それを見てもなにも思わない辺りの廻りは きっと人ってやつをとっくに捨てた同じ鬼だろうよと
八蛟は酒を片手に再び歩き始める。


―――こんな奴隷の都で、あんな綺麗な目でギラギラされちゃあ、疼いたアタシは悪くない。
―――嗚呼、惜しい もうちっと 力が積んでいれば もっともっと好い男だったろうに。