2022/04/06 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にイスラさんが現れました。
イスラ > 「 ――――…!」

手の中からグラスが落ちた。急激で強烈な発熱に、思わず意識を飛ばされかけて。
マズイ。頭の中でそう告げている、自分自身を感じていた。
この変調は間違い無く人為的な物だ。目眩がする。ふらふらする。意識がくらつき何も考えられなくなりそうだ。
熱い、熱い――それも単なる熱ではない。間違い無く性的な。興奮、否、発情をすら含む代物だった。

「 ぅ…そ、だろぉっ…?」

がた。とある奴隷商の店内、目の前のテーブルを掴んで。辛うじて転倒を避けつつ。

きっと油断していたのだろう。此処はバフート、マグメールで最も危険な街の一つ。
例え貴族の家人でも。例え買い手側としてやって来たのだとしても。それが女であるのなら、罠に嵌められてもおかしくない。
…そうだ。どうやら女であると見られたらしい。七割八割くらいは正解だけど。

マズイ。本当にマズイ。
そういった、身体の特徴含めて。こんな所で暴かれるのは避けたいのに。

イスラ > 盛られた薬が回りきる前に。どうにか店を出なければ。
いやそれだけではまだ危険が残る。何とか…街の外にまで。

其処から、無事脱する事が出来たのか?
それとも良からぬ手合いに手に落ちてしまったのかは――

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からイスラさんが去りました。