2021/04/29 のログ
■エルトラス > あくびを噛み殺しながら伸びをする
好きに飲み食いして良い、金は持つと言われたが流石に客が来たときに酔っ払ってては不味いだろう
硬い、小さな椅子に保たれて天幕の天井を眺めて息を吐く
「あー、くっそ」
面倒なことを引き受けた
妙に羽振りの良い色の付け方だと思っては居たが。安請け合いした自分が悪いのだ
夜食に、と置かれていった果物の盛り合わせからこの地方じゃ見ない珍しげなそれを手にして齧りつく
「すっぱ!?なんじゃ、こりゃ」
悪態をつきつつも、喉の乾きと疲れを癒やす酸味に溢れる果汁に満足する
そのまま、果物皿を空にするころには流石に引き上げの時間となりやがて露地から天幕は消えた
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からエルトラスさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にロブームさんが現れました。
■ロブーム > 街の通りに並ぶ露店の中、一際異様なものがある。
並んでいるのは奴隷――だが、その奴隷の殆どがミレーではない。
公的な奴隷種族であるミレーは、奴隷商人の定番品である筈にも関わらずだ。
更に、粗末な服こそ着せられているものの、その殆どは身奇麗であり、髪や肌も整っている。
……というのに、その表情は暗く、中には何かを堪えるように歯を食いしばっているものもいる。
「……」
その先頭で粗末な椅子に腰掛ける太った男は、退屈そうに欠伸をかいている。
実は、この中の幾人か――というより、半数は違法奴隷である。
奴隷市場の他の同業者もそれを知ってはいるが、敢えてそれを指摘しない。
何故なら――彼はバフートの有力者の幾人かと繋がっているからである。
「(まあ、それを承知で文句を言ってくる者がいれば、それはそれで面白い――というか、それを期待してこんな露骨な違法取引をやっているのだが)」
少し調べれば、ロブームの扱う商品が違法である事は直ぐに知れる。それを指摘するのがどれだけハイリスクなのかも同じく。
それを推して尚、こちらを正しに来るならば、それは美しい心の持ち主と言える。
そんな心の持ち主を――蕩けさせ、穢す事こそ、彼の、悪魔の本懐なのである
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からロブームさんが去りました。