2021/04/21 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にラッツィオさんが現れました。
ラッツィオ > 護送仕事の帰り道、奴隷市場都市の娼館街に立ち寄った。
まだ昼だというのに、街全体を何重にも覆っているヴェールの天幕のせいで、さながら宵の口のような暗さになっている。
この街を暖かい陽光が照らすということはないのだろう。
立ち寄った目的はもちろん、女だ。
しかも報酬が入ったばかりであるから、選り好みをすることができる。
まずは物色と狭い道を歩いていけば、客引きの娼婦がしなだれかかるようにして、自分の店へ引き込もうとしてくる。
それを手荒に思われない程度の力を込めて引き剥がし。

「――待て、待てッてんだ。今日はもうちっと見回りたい気分なんだよ。ここにも帰ってくるかもしれねェから、そン時にまた声かけてくれ」

娼館といっても、買い手のつかない奴隷の寄せ集めから、牝型魔獣だけを閉じ込めた牢獄、名のある貴族しか入れないような高級宿まで様々だ。
今は幸いにして、どこにでも入れるだけの銭がある。
気を惹かれる店や女がいないものかと、男は宛もなくふらふらと娼館街を歩いていく。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からラッツィオさんが去りました。