2021/04/13 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にリーアンさんが現れました。
リーアン > 櫛も通っていない乱れ髪、素肌に薄汚れた襤褸布を巻きつけただけの格好で、
心なしふらつきながら、人気の無い裏路地をひた走る。
否―――――当人は走っているつもりだったが、素足での逃避行はひどく動きが鈍く、
襤褸布の裾が足に纏いつき、ともすれば転びそうになりながらでは、
走っているように見えるものかも怪しいだろう。

其の姿から、帝国の皇女であると見破る者は恐らく居ない。
精々、何処かから逃亡を図る奴隷だと思われるのが関の山か。

――――――実際、今、己は逃亡を図っている。
敵前逃亡、とは言いたくない、飽くまでも体勢を立て直す為。
徒手空拳の上、心身共に消耗していると自覚している今、
何を措いてもまずは、安全な隠れ場所を見つけたいところだが―――――。

リーアン > 何処かから怒声が轟く、幾つもの靴音が迫る。

息を詰め、震える脚を叱咤して駆け出す先で、無事、脱出が叶ったのか。
或いは運悪く再び、虜囚となってしまうのか。

全ては今宵、月も見えない闇夜の中に―――――――。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からリーアンさんが去りました。