2021/02/22 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からセラフィールドさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にユベールさんが現れました。
ユベール > 日々、様々なタイプの奴隷が商品として売り買いされているのが、この街、この場所である。
今日のコンセプトはどうやら、捕獲したばかりで初々しさが売りの、
いわゆる、手つかずの品、ということであるらしい。
そうでなければきっと今頃、身ぐるみ剥がれて女だと知られ、
違う売り方をされていたかも知れないが―――

黒布で目隠しと猿轡を施され、両手首を身体の前でひとくくりにされて、
腰に打たれた縄で引き回される、修道衣姿の『少年』が、首から提げた値札には、
≪血統書付き≫≪もと貴族≫なる文言が書き殴られている。
全くの手付かずであるから、男でもそれなりの高値が付けられているらしいが、
今の己に、その金額を確かめる術は無い。
着衣どころか、指輪すら奪われなかったのが不気味であるとは思うが、
―――――少なくとも、女として売られるよりはマシだろう、と。
そう思いながら、舞台へ引き摺り出された己の耳を打ったのは。

『さぁさぁ皆さん、皆さんの中には貴族に、酷い目に遭わされたって方もいらっしゃるでしょう!
 そんな方には特におすすめ、お買い得品のこの餓鬼で、
 存分に憂さ晴らしをなさっちゃいかがですか!
 ご覧の通り、力仕事の役には立ちそうにないですが、コッチも未だ新品ですぜ!』

コッチ、というくだりでいきなり、背後から尻を鷲掴みにされた。
ぎくりと身を強張らせ、振り返ってみても何が見えるわけでもなく。
異様な熱気が渦巻く中で、己がどんな目的で売られるのか、はっきりと悟ってしまった。

「う、うそぉ………」

やだ、怖い、これなら、女だとバレていても変わらないのでは。
実際、変わらないどころか、より悲惨な展開が待ち受けているような気が、ひしひしと――――。

ユベール > そうして、少年修道士の姿をした新品奴隷の行く末は―――――果たして。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からユベールさんが去りました。