2020/09/21 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にイスラさんが現れました。
イスラ > 改めて、実際に見てしまうと。実に驚かされる場所だ。…この、バフートという場所は。

「 とりあえず…ぞっとしないね。我が事になるとは思いたくない。」

また久々に。父に同行する事となった。それも、悪評名高い奴隷市場都市に、だ。
頭ごなしに厳格なあの人も、こういう所に来るのかと。
母を孕ませてくれた頃のやんちゃが、今もひっそり続いていたかと、驚いたが。
考えてみれば貴族等、一定以上に裕福な者達の暮らしという物は。奴隷無くして成り立たない。
多分性的に、お楽しみ目当てとは限らないのだろう。

それに気付けば、途端につまらなくなって。
夜を待ち、一人で抜け出して街に出た。

そうして、人が人を売り買いする情景に.少しばかり目眩を覚えつつも。
場苦戦とした、嫌な気持ち。それを晴らしてくれる何かを求めて。足取りは止まらない。

イスラ > ほ、ぅ。僅かな息を吐き出した。
自然、潜めてしまっていたようだ…同じ年頃の少年少女。それらが閉じ込められた、牢の前を通る際に。
ほんの少し過程が違っていたのなら、彼等彼女等と同じ所に居たとしてもおかしくない。
そんな境遇を自覚しているから。何処かで後ろめたさのような物を、感じているのかもしれず。

勿論そんな物は。偽善や自己満足と大差無い、手前勝手な感情でしかない。
だから、その程度の薄っぺらい同情で、奴隷を誰か買い取りなどしても。長続きしない気がしてしまう。

「 それなら寧ろ。…開き直った方が良いんだよ。きっと。」

救えないなら救わない。救うなら責任を負うべきで。それを果たせる程偉くない。…今は、まだ。
だから矢張り今日の所は。一夜限りの娯楽、それだけで良いと思う。
抱くのか、抱かれるのか。それすら未定だとしても。

イスラ > やがて。一つ、良さそうな場所を見出した。
一晩幾ら。連れて帰る必要のない、ただ奴隷を愉しめる店。
そこで気に入り欲しくなったら、改めて商売に入るようなコンセプトなのだろう。

これで良いやと思うのだから度し難い。
それでも、御せないからこその欲望という物で。
後は、一目で気に入るような相手が居るのかどうか。
期待半分、店の中へと消えていく。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からイスラさんが去りました。