2020/08/16 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にレムリアさんが現れました。
■レムリア > 季節柄の需要商品としての虫除けの香。
業界的に、それに媚薬を練り込んでみれば屋外でのイベントなどにでも使えるのではないか。その程度の思いつきで新商品を開発し、効果のほどを検証すべく無料提供。
その効果のほどがいかほどかと、様子を見に来てはいいものの。
「うぅ、む……。予想以上に効果があり過ぎる」
立ちこめる熱気に、鼻を突くような男たちの汗の匂いとそれ以外の雄の匂い。
それらに入り混じる女の匂いと嬌声とが猥雑な雰囲気を醸し出しているここは、貧民相手の格安の娼館。高級娼婦のような容姿や教養などは求められもせず。手頃に安く欲望を満たせればよいという場所。ほぼ無料の、住民の慰安用施設。
個室すら用意されず、壁際に鎖で繋がれてる女は心を折るための調教中の奴隷。自由になっているのも、奴隷娼婦か入り込んできた好き者の女か。
それらに群がる裸の男の群れが蠢き、絡み合い。理性の感じられない饗宴を演出している。
場所柄、治安のよろしくない場所という事を差し引いても、いささか度が過ぎているとちょっとばかり引くものを感じて、媚薬効果が出すぎているなと。
店側の人間の顔をして、様子を見に部屋に入り込んだはいいものの改善が必要だなと溜息をつきつつ、ひっそり壁際で気配を殺して、こそこそと焚かれてる香を通常の物と変えて経過観察。