2020/01/06 のログ
ナータ > 年明けのどこか浮ついたような空気はまだ続いていた。
生憎と少女が日々の糧を稼ぐための配達の仕事も休みが続いていた。

『年越しの銭も持たぬ』怖さは身に染みており
年が明ける前には頑張って仕事をこなし、数日分の蓄えはあった。

とは言え贅沢できるほどのそれもなく―――つまりは暇だったのだ。
年明けを祝う平民地区の露店を少し羨まし気に眺め歩く日々も過ぎ
とうとう行くところのなくなった少女は、少しの勇気を振り絞って「そこ」へと向かった。

奴隷市場―――少女の性癖、人格形成そのものの根幹となった場所でもある。
恥じらいと期待、躊躇い。行き交う感情の中で、それでも少女はそこに足を踏み入れた。
そこで、目にしたのは―――

「すご……い……」

もうどれだけ経ったろう、少女はただ立ち尽くし、見つめ続けていた。
野次馬に紛れた少女の視線の先には、触手に絡め取られ犯される少女の姿があった。
自分と同じ程度の年頃か、くぐもった喘ぎを零し続ける者。

両耳を、秘所を、菊座を、尿道を、太さも様々な触手に犯され、手足は動かせぬよう絡められ、口元に近づく触手の先に舌を差し出している。
時折大きく戦慄き、声を零し、身を震わせる。
絶頂しているのだろうか。

少女は―――そこに自分を重ねていた。
衆目の中身動きも取れず、全身を犯され尽くす。
哀れにも思えるその姿を、少女は―――幸せそう、と感じていた。

熱を持った潤んだ瞳で見つめ、口は僅かに開いたまま。
自らを抱くようにして。

時間も忘れ、唯々光景と妄想に入り込んでいた。
野次馬の中に、この「ショー」の主がいるとも知らずに。

レムリア > ぬるりと、触手が白い肌の上を蠢いては粘液の跡を残し。
前後の穴を当然のように遠慮なく突き立て、貪るその勢いは観客の耳にも届くほどの水音を奏でる。その他の穴もまた、触手の責めを受けて嬲られ。その責めの激しさを、犯される少女の嬌声と痴態とが雄弁に物語る。
眺めている間にも幾度となく達して、身を震わせている姿が味わっている快楽の程を示していて、見物人たちの興奮を煽りたてる。
さすがに、異種姦ショーは珍しいのか見物の野次馬は多いが。自分にとっては、見ようと思えばいつでも見られる程度の代物でしかなく。ショーへと目線を集中させる事無く、野次馬の方へも流していけば情欲の気配を匂わせる表情に仕草で、ショーを見入っている少女の姿をみつけ。

「……ふむ?」

玩具の気配を感じて、するりと人混みの間を抜けて少女の背後へと移動。
そのまま、背後から耳元へとそっと囁きかける。

「どうしたのかな、お嬢さん。
 そんなに物欲しげな顔で見ているぐらいなら、体験したらどうだ。
 この街でなら、その手の快楽を買うのは簡単だぞ」

とりあえずは、まあ。客になるかもと、味わいたければ娼婦でも買うノリでいけると誘いをかける。
見たところ、さほど裕福そうにも見えないから、そこまでの所持金があるかも怪しいが。

ナータ > 生贄少女の肌を触手がなぞり、残った粘液の跡が僅かに煌めく。
触手が蠢くたび、少女の孔を犯す度、少女の表情は変貌する。
戸惑い、恥じらい、怯え。
それらが消え、段々と欲情と歓喜に満ちたそれになる。

そしてそれを見つめる少女。
自身はあのように触手塗れにされ犯され尽くした経験などない。
故に、生贄少女の快感は、想像でしかなかった。
果たしてどんなに気持ちいいのだろう。
果たしてどんなに幸福なのだろう。

既に野次馬の劣情も、喧騒も少女には届いていなかった。
自分の世界に入り込む、と言えば聞こえはいいが
実際には、妄想に入り込んでいたのだから。

だから―――その背後に誰かが来たとしても、少女が気付くことはなかった。

「ひゃうっ――――!」

唐突に向けられた囁き。
同時に吐息を耳に感じ、少女は素っ頓狂な声を上げ、慌てて口を手で塞ぎ。
恐る恐る、と言った風に背後へと顔を振り向かせて。

「え、あ、そ、そのっ、わ、私、そのっ……」

そこに居たのは自分と同じ年頃にも見える姿――――であったが。
自らのその慎ましやかな肢体とかけ離れた魅惑的な姿に一瞬気圧されそうになり、その後で自分が今何をしていたか―――淫らな光景に見入っていたことを思い出し、顔を赤らめて。
気が動転していたのだろう、言い訳をするつもりで開いた口からは。

「お、お金っ、持ってない、ですし、それに、そのっ……」

お金があれば赴いたとでもいうのだろうか少女。
あわあわと両手を振って否定した最中に言葉を続けた。

「こういうのも、すごいなって、思いますけど……その、もっと、何て言うか……」

恥ずかしいなら、逃げてしまえばよかったのに。
少女がそうしなかったことで、未来は決まっていたのかもしれない。
少女の瞳の奥にはほんの僅か、それを「感じることができる者」にしか分からない
泥沼のような、その外見に相応しくない「欲」を感じさせた。

レムリア > 触手に知性があるのか。感情があるのか。
それを感じとるには、人間からはあまりにも異形で読み取るのは難しい。
だが、執拗に少女の肌の上を這いずり回り。膣穴も尻穴も当然のように犯して、尿道を責めたて淫核や乳首など、感じやすいところを執拗に責めたてる姿からは、欲望は感じ取れる。
女の肌を、体を貪り、犯したいという欲望の熱量を。

「可愛い反応だな」

背後から囁きかけてみれば、少女の見せた反応は初々しさすら感じさせる可愛いもの。
喉の奥に笑いを忍ばせ、愉し気に目を細めながら良い反応だと口元を緩め。相手の瞳を覗き込むように、目線を合わせ。

「若い女性。それだけで、この街では金になる。その気が無くても、うっかりしていると明日には商品になるぞ」

無ければ、体を売れば金を得るのは難しくない。素材的にも悪くは無いから、商品価値は十分にある。
一晩いくらかで売るのか、他人に人生を売り飛ばされるのか。なんだか、後者になりそうな娘ではあるが。
にまにまと、人の悪い笑みを浮かべながらうろたえる様子を愉しみ。

「こういうのも凄いが……なんだ? もっと、凄い物を見たいとか、味わいたいと?」

伊達に奴隷市場都市とは呼ばれていない。この都市の暗部には、あんな路上のショーよりも陰惨なものはいくらでもある。
今も異種姦ショーを演じている娘は、まだ人間としての意識を残しているが、調教のやり過ぎなどで壊れて廃人になった娘などもいるし。
そんな風に壊れている方がいいという、豪の深い趣味の者を相手にしている者だっている。
見た目によらず、この少女も業の深そうな事だと、揶揄うように問いかけ。

ナータ > 触手もまた自らが「見世物」となっていることを察しているかのように
煽り立てる。
周囲の野次馬達、そして生贄少女を欲望をも煽り立てる。
まるで今自らがこの場の支配者であるかのように。
少女を犯し、粘音を立て、肌をはいずり、また犯す。

「そ、そんな、こと……ない、です……」

だが、少女とその背後にいる人影は、ひと時、その欲から切り離されたかのように。
つい先ほどまで少女と触手の痴態に見入っていた少女の意識は背後に向けられていた。

可愛い、と言われれば余計に恥じらう素振りを見せ顔を背け。

「この街で……でも、私、なんて、そんな……」

身を売れば金になる。
暗に仄めかされた言葉。
少女もその実考えたことはある。
けれど、そうする勇気はなかった。
背後の少女のように魅惑的では無い肢体―――ともすれば幼児体系―――であることや
自覚のある自分の性癖。
「こんな自分が」という劣等感は常に抱いていた。

―――けれど、今。
見つめられ、言葉の先を促される。
何故少女が続けたか、自分でも理解しえない。
相手の持つ能力―――覗き込まれた瞳に込められた―――なのか
はたまた相手自身の持つ魅惑なのか。

「……全部、気持ちいいだけに、なりたいです。あの時見た奴隷の人たちみたいに……ううん、あの人たちよりもっと、ずっと。何も考えられなくなって、気持ちいいしか分からなくなって……人間でも、奴隷でもない……淫らな肉の塊に、なり、たいです……とっても、とっても、幸せに、なって、可愛がられたい、です……」

夢遊病者のように、少女は言葉を続けた。
恥じらいを見せた少女と同一人物とは思えぬ異様な願望。
それが少女が持つ「業」であった。

レムリア > 「この街だからこそ、だ。
 極端な話、突っ込んで精液を吐き棄てる肉の穴があればよい。そんな割り切った連中もいる。
 壁尻肉便器娼婦など、安いが女であればどうとでも商品にしてしまえる。いや、男もなのだが……需要の差か?
 望むのなら、その身を担保に金を貸すぐらいはするが」

男の娘娼館とか、できたかと思ったら割とすぐに潰れて普通の娼館になったしなと肩をすくめ。
女性向け娼館で愉しむぐらいの金は貸せる。返せなければ、商品にしてしまえば回収できる。目の前の少女を眺めて、値踏みをすれば元がお姫様だとかの付加価値は無し。貸すにしても回収を見込める程度の額にしかならないが。

「快楽に溺れる奴隷を羨み。奴隷以下の、人間ですらない肉悦に浸るだけのいやらしい肉塊になりたい、と。
 面白いな。快楽の為なら、人間としての尊厳を投げ捨てて自我も人格もいらないと言うか。
 いいだろう。帰る事の出来ない一本道だが、終わりのない淫獄に沈むことを望むというのなら案内しよう」

少女が口にする言葉。
破滅願望ともいえる言葉の羅列に宿るのは本気の響き。快楽と引き換えに、人間である事すら投げ捨てられるという宣言。
いや、人間性を投げ捨てて淫らな肉玩具へと堕ちたいという本音の発露か。
面白そうに喉の奥で笑いを忍ばせながら、そうと望むのならば応える用意はあると、破滅への境界線の向こう側から誘いをかけ。
望むのであれば、この手を取れと。右手を差し出し、招く。

ナータ > 「……、……」

この街を知り尽くしたような、自分と同じ年頃に見える相手の言葉。
薄々とではあるが―――少女はただの人間であり、能力の類は持たないから―――相手が人外であろうことは気づいている。
本人がその気になれば、自らを売ることなど容易い。
少女自身がそうしないのは、そう願ってないから、と言外に告げられたかのようで。

実際、自ら身を落としても何の付加価値もない少女は高く熟れなかっただろうが。
安い―――少女の評価額を借り、娼館へ赴くこともできたのかもしれない。
その可能性は、熱に浮かされたように発した続きの言葉で潰えたが。

「は、い……あの時の、奴隷さんたちより、ずっと、ずっと……気持ちよくなって、幸せになって……私が、私じゃなくなりたい、です。何も考えられない、何もできない……気持ちよくなることしか出来ない……終わらない、淫獄、に……」

先程の告白と似た言葉ではあった。
少女の語彙―――淫惨な―――は乏しいのだろう。
相手の提案に緩く頷きながら、懸命に自分の「なりたい存在」を伝えて。
―――終わらない淫獄。存在するのかも知らない「永遠」を感じて。

差し出された右手に視線を移す。
数秒、逡巡した。
帰ることのできない一本道。
その先にあるのが破滅だと知っても。
否、破滅であるから尚。

「私の、こと……空っぽの、おバカさんにして、ください。1+1も分からないくらいになって、気持ちいい、に、なりたい、です……」

そして足を踏み出し、その右手を両手で握った。
少女はどこか夢見心地な表情を浮かべて。

レムリア > 見た目から見て取れるのは、良くも悪くも一般人。
容姿も悪くなく。若い女という事で、商品価値は高めにとる事はできるがそれだけだ。
付加価値となるような肩書や名声、背景が窺えない。
だが、言葉を交わしてみれば、熱に浮かされたように人間として終わる事を望む破滅願望を口にする。
まっとうな人間として見るならば、まだ終わってないだけで壊れている。
こんな背徳の都市に流れてくるのだ。そう遠からず、道を踏み外して破滅の奈落に落ちていくのだろう。
そんな危うさを感じながら、奈落の底へ堕ちる最後のひと押しを演じる事に躊躇は無い。

「ははっ! 最低限の知性すら放棄するというのか、いいぞ。面白い」

夢見心地な表情で、差し伸べた手を取った少女に笑みを向ける。
邪悪なと形容できそうな、嗜虐性を浮かべた笑顔でもって少女の望みに応えてやろうと頷き。
手を取った瞬間には、己の内包する異界へと相手を引きずり込む。
その手の知覚手段が無ければ、異界に引きずり込まれた事に気づくのも難しい一瞬の間。見ている者がいたとしても、少女が一瞬の間に消えたとしか見えないだろう。
そして、引きずり込まれた少女にしても、少女の為に今この場その物に似せて設えた悪夢の舞台はよほどの観察眼でもなければ、現実との差異には気づけまい。

「それでは、お嬢さん。まずは、名前を。人として、名乗る最後の機会だ」

自分の手を取った少女を、腕の中に引き込み抱きしめようとしながら問いかける。
その周囲で、野次馬たちを象っていた人影が輪郭を融けるように崩していく。

ナータ > 何処にでもいそうな、極一般的な人間の少女。
少女を形容するならばそれが一番近しいかもしれない。
口にした破滅的な願望は、普通であれば叶えられることはなく
運が良ければ魂の奥底に一生へばりついたまま平穏な人生を送ったろう。
運が悪ければ奴隷市場の商人に騙され、性奴隷として生きただろう。

けれど少女は幸運でも不運でもなく、「その先」に導かん者と出会った。出会ってしまった。
理性知性も、自我も、人格も不要、と諳んじた少女。
けれどそれは少女の想像、妄想の中でしかない。
実際にそうなったらどんななのか、は経験してみなければ分からない。
それでも、少女は望んだ。
目の前の相手ならば、そうしてくれるだろうと確信したから。

「は、い、いらない……です。自分の名前も、何にも、分からなくなって、そこに、気持ちいいだけを代わりに入れられて……そんな、そんな私を、ずっとずっと、可愛がって、ください……」

うっとりと口にする少女、周囲の変化には気づかない。
周囲は相変わらず野次馬が存在していたし、その視線の先には少女を触手が犯し続けている。
けれど既に少女は「異界」に居た。
元居た世界から少女の存在は失われた。
尤も、「極普通の少女」が消えたところで、隣に居た野次馬はすぐさま視線を戻し饗宴に意識を向けるだろうが。

「名前……ナータ……ナータ、です……」

最後の機会、と言われても現実感には乏しい。
自分の望みが叶った時、自分はどうなるか。

自分にはない豊かな肢体、その腕に抱かれながら
「最後の名乗り」を向けた。
野次馬も、少女と触手も融け崩れ、周囲には「無」が広がっていた。

レムリア > 「そうか、ナータか。我が名はレムリア。
 汝が最後に覚えておくべき名前だ。いつまで覚えていられるかは、知らぬが」

腕の中に収めたナータの肢体。見た目だけで語れば、今の自分と同じ年頃の少女。
その体の輪郭をなぞるように背筋を右手で優しく撫で上げ、左手は逆に下がってお尻の輪郭を撫で。首筋へと顔を埋めれば、舌先を這わして舐めあげる。
そうやって、己の身で直接その肢体を味わい確かめる。その周囲で、融け崩れた者達が無数の肉腫として再び産まれ。
肉腫の表面に無数の亀裂が走ったかと思えば、それは開いて無数の瞳でナータを見つめる。その瞳に宿るのはギラついた欲望の色。
ずるりと、肉腫達は蠢きナータへとにじり寄り。表面から粘液にぬめる触手を無数に生やして、伸ばし。地面を這うようにその先端を近づけていく。
まともに目にしたならば、悍ましく感じるような悪夢の光景。

「人外の快楽は保証しよう。
 それをどこまで、人として味わう事ができるかは知らないが」

壊れるまでの間、存分に味わうとよい。そんな風に、甘く破滅の堕落を囁きかける。
自分から堕ちてきたのだから、魅了などによる誘導なども必要なかろうと、甘く囁きかける声には何の魔力も乗ってはいない。
伸びてきた触手の先端が、ナータの足首へと辿り着き。濡れた質感を伝えながら、巻きつき、這い上っていく。
この手の魔物にありがちな特性として、触手が滴らせる粘液は快楽を誘う甘い毒。催淫性の媚毒。浸ってしまえば、処女であっても破瓜の痛みは快楽に塗りつぶされて、最初から快楽に溺れてしまえるだろう。
伸びていく触手が目指すのはナータの股間。辿り着けば、その先端はまずは秘所を触手の先端でつつきまわし、なぞりあげて弄び。次いで辿り着いた触手が、尻穴へと伸びてその先端でゆっくりと解すようにつつきまわし始める。

ナータ > 「は、い……レムリア……様……」

少女は告げられた名を、当たり前のように敬称を付けて返した。
肢体の差こそあれど、傍目には然程変わらないように見える年頃の二人。
けれどその立場は当たり前のように確立されていた。
主と従……否、所有者と、所有物。

「んっ……はっ……」

腕の中、少女の身が震える。
身を寄せられ、背中を撫で上げられ、小ぶりな尻の輪郭を撫でられ
首筋に口づけ落とされて。
ややもすれば「壊す」にはかけ離れた、品定めのような愛撫。

「あ、ああ、あ、あ、あ……ぁ……」

少女は周囲から感じる視線に視線を向け、怯えたような引き攣った声を零す。
崩れた輪郭から生み出された肉腫の先端がニチャ、と開き
其処には瞳があったから。
瞳だけなのに意志を持つかのように、少女に視線を向けた肉。
恐怖に発狂してもおかしくない光景の中、けれど少女はすぐに。

「ぁ……」

うっとりと声を零す。
嗅いだ者それぞれにその香りは違うのかもしれないが
少女にはそれはとても甘く甘く感じられた。
ねっとりと、絡みつくような肉感的な甘い香り。

「は、はいっ、レムリア……様……」
いよいよ始められる、それはある種の死刑宣告。
甘い香りを伴った触手が足首に絡みつき、素足を這い上る。
ヌラヌラした感触、人肌ほどの温度。
少女の脚はごく自然の内股気味になって。

「んっ、ぁっ……ふ、ぁ、あっ、ん、んんっ……んぁっ……」

ぬらぬらと両脚の触手は、少女の股間に前後から。
そして先端が―――縦筋をなぞるように触れ、続いて菊座の皴を擽るように触れて。

「あ、んっ、あ、あ、あ、あっ……」

少女は拳を握り肘を曲げ、声を噛み堪えるようにしながらも漏れてしまう声を聞かせ、焦らすような刺激に眉を顰めながら喘ぎだした。

レムリア > 命じずとも。求めずとも、自然と様をつけてこちらの名前を呼ぶ。
そんな従順な態度に、良い子だとばかりに機嫌よく目を細め。ご褒美がわりに、耳朶を甘噛みし。優しく吐息を吹きかける。
お尻を撫でる手は、そのまま揉みほぐすように撫でまわし続けて肉の質感を味わい。
そんなどこか優し気にレムリアが少女の肢体を味わうのと裏腹に、触手の蠢きは欲望のままに味わう様な荒々しさ。
一本から二本。二本から三本と、ナータへと絡みつく触手は本数を次第に増していき。そのうちの一本が、乱暴に下着を剥ぎ取れば、違う触手が我先にと伸びて直接淫唇へとその身を擦りつけ、粘液を塗り込め。別の触手が細い先端を膣内へと差し込み、処女膜の有無を確かめるように蠢きながら、奥へと進み。同時に、膣内を無造作に掻き回す。
アナルの皺を確かめ、数え上げるようにその先端で丁寧にまさぐっていた触手は、そのままずるりとその先端をアナルへと差し込み。肉の輪を解すように、その身をくねらせてアナルを捏ね回し。内部へと侵入した先端は、舌で舐めあげるように腸内をぬるりと撫で上げる。
数を増す触手は、ナータの股間で侵蝕を止める事無くその肌を這いあがり、胸元へと辿り着けばその先端を探し求めて、這いずり回り。胸の柔肌を粘液で穢しながら乳房を蹂躙し。
乳首へと辿り着けば、小さな口のように先端を開いて咥え込み。内部の柔毛突起で擦りたて、舐めしゃぶりながら吸い上げる。

「さて、今更怖くなっても……と、脅しをかけようかとも思ったが意味がなさそうだな。
 淫乱と言うべきなのか、マゾと言うべきなのか。自分ではどう思う?」

腕の中の少女が怯える様子もなく、喘ぎを漏らし始めたのを見て優しく微笑みを浮かべ。
この業の深さは、どう評するべきなのだろうなと言いながら、ちろりと伸ばした舌先で耳穴を犯し。

「普通なら、マンコに加えて口と尻で三穴という所だが……耐えられるか?」

耳を責めながら、吐息とともに囁きかけた言葉。それと同時に、糸のように細い触手がするりとナータの尿道へと潜り込み、犯しにかかる。
余分な苦痛を与えぬようにと媚毒粘液を塗り込めるその動きは、素質が無くても尿管を性感帯へと作り替えていくだろう。

ナータ > 「ん、はぁ!ん、んぅぅ……」

まるで恋人に向けるかのような甘く柔らかな愛撫。
耳朶を食まれ、吐息を吹き掛けられ。
それだけでも膝が震え崩れるようではあったが、絡みつく触手がそれすら許さずに。

「ひっ……!あっ、ひああ、あ、あ、ああーーーっっ!」

劈くような悲鳴に近い嬌声は、秘所への触手がその先端を埋め、粘液を塗しながら奥へと進んだから。
ぐちゃり、ぐじゅり、と秘所との隙間から粘液を滴らせながら奥へ奥へと向かう触手。
少女の目の前には火花が散るかのような衝撃的な快感だった。

「ふああっ、やぁだぁ!お腹ぁ、あ、あ、あ、舐められてぇっ!じゅるじゅる、されてぇ!」

続いては菊座。皴をほじるようにすると、長い長い舌が粘膜を舐め掻くように奥へと進んでいく。
異物感と快感がごちゃ混ぜになり、泣きそうなか細い声を零した。

「あ、あ、あ、おっぱい、おっぱい、も、なのっ!」

更には上半身に。
まるで赤子がするかのように乳首に吸い付く触手。
その先端は繊毛で擦られ、子を産むことはないだろう少女に
疑似授乳的な幸福感すら齎した。

「あ、あ、あ、変態の、へんたいの、ぉ、いい子、ですぅっ!」

顔はくしゃくしゃに、泣き笑いに、恍惚に。
七変化のように色を変えながら歓喜に満ちた間延びした声で返答を向けて。

「あ、ああ、ああああ、ひゃ、いっ、全部、ぜぇんぶっくだ、ひゃいっ!あ、あ、あ……」

耐えられるか。
その問いは「人間でいられるか」という意味なのだろう。
その返事にはなっていなかったかもしれないが
耳孔を舌で舐められながら、少女は口を大きく開き言葉を返した。
その口が笑みの形になる、
尿道口に触手が入り込み、そこを性器へと変えられて。
触手の抽出に、疑似排泄の感覚を与えられ
少女にとって放尿は性行為へと変貌する。

その顔は愛らしいかのように、もっともっと、と強請るかのように。

レムリア > 「いい声で啼くな。そうか、そんなに気持ちいいか」

腕の中で悶える少女の奏でる響き。それを堪能して、心地よさげに目を細め。
優しく背中を撫でるが、触手の責めに紛れて気づく余裕があるのかどうか。
斥候役の触手は膣の最奥。子宮口へと辿り着けば、指先で撫で上げつつき回すように先端でそこをまさぐり。
別の触手が膣穴へと潜り込めば、その表面に生やした無数の肉疣の突起で、内部の肉襞を掻き回しながらうねり。その数も次第に増やして、媚粘膜を磨り潰すように奥へと突き込む動きと、削ぎ落とすように引き出す動きが混在し。何本もの触手が入り乱れて好き勝手に出入りし、蠢き、膣穴の媚肉を拡張しながら耕し。
尻穴へと潜り込んだ触手は、じゅるじゅると粘液を滴らせ。滴らした粘液を攪拌するように腸内でその身をくねらし、暴れて複雑な動きで内部の粘膜を抉りたてていく。
尿道へと潜り込んだ触手も同様に蠢き、尿管で悦び感じる事を教え込んでいく。さらには膀胱へと汁を注いでは疑似排尿を強制して、放尿するだけで絶頂できるように躾けていく。
ナータの股間で薄い肉壁越しに三つの穴が同時に蹂躙されながら、性感を引きずり出され、開発されていく。行われているのは、上下の口に、尻を加えた定番の三穴責めとは違う変則的かつ変態的三穴責め。
さらには、無数の触手が胸元を這いずり回り乳肉を捏ね回し。乳首を咥えて吸いたて、捻るように振り回し、責めたてる。
そして、それらの責めに痴態を晒すその姿を肉腫たちの無数の瞳が好色な視線で視姦する。

「そうか。変態のいい子か。では、いい子には褒美をやらんとな」

返ってきた台詞に、うむうむと頷き。
それと同時に、子宮口を突破した触手が震えたかと思えば射精して、子宮内に直接白濁の奔流を叩きつけ。犯されている実感をより深め。
腸内でも同様の射精が行われ、腸内を満たす粘液の量と粘度を高めていく。

「全部か。では、四穴ではどうかな」

変則的三穴責めでは、まだ責めていない穴がある。ゆらりと、ナータの眼前に突きつけられたの男性器を思わせる匂いと形状の先端を持つ触手。それが、己を誇示するように鼻先で揺らめき。次の瞬間には、唇へと押し当てられ、押し込まれていく。
これで、三穴責めから四穴責めだとナータの耳元に囁く。
押し寄せる触手の群れは密度を増して、足指に絡みついて愛撫するように蠢き。太腿の肌を味わうように這いずり。下腹部を撫でまわす。
ナータの穴を犯す触手が射精して、満足して抜け出たとしても代わりは終わりが見えないほどに居る。つまりは、少女への快楽責めにも終わりが見えそうにない。
嵩を増す触手の海が、ナータを呑み込んでいくにつれ、少女の柔肌の刺激を求めて触手が纏わりついては這いずり回り。その動きは、ナータの肌に媚毒粘液を塗り込んで強制的に肌の感度も高めていく。
その結果は性感帯でもなんでもない箇所への触手の愛撫にすら、感じて悶えるようにと淫らに開発されゆく肉体。それは、受け止め味わうべき快感の絶対量が強制的に増大し続ける事を意味し。
いつまで、どこまで正気で壊れずにその肉悦に溺れていられるのか。人間としての最期の時を看取る者がいたのは、幸いなのかどうか。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からレムリアさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からナータさんが去りました。