2019/08/05 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にボルフライさんが現れました。
ボルフライ > 人々のごった返す奴隷市場。
多くの奴隷商人が行きかい、奴隷たちが店先に並んでいたり、引きずられていたり。
そんな奴隷たちを食い物にする客たちもまた多く。
多くの悪党ひしめくそんな市場通りを、やたらと目立つ一人の大男が練り歩く。
人ごみの中にあってその大男が明確なまでに目立つ理由は、単に恵まれた体躯だからではない。
その男の纏う雰囲気、そして空気が常人のものではないのが、見る者や近づく者に嫌と言うほど伝わってくるからだ。
何よりも一国の姫や百戦錬磨の戦士ですら奴隷に貶めてしまうほどの実力を持つ男。
まともな思考を持つ人間ならば、関わろうと思うはずもなく。
ただその大男に戦き、大人しく道を譲るのだ。

「…」

そんな周囲からの恐れの視線などまったく意に返さず、興味もない様子で歩く大男。
商談を済ませた帰りか、はたまた奴隷の買い付けか、気紛れに歩いているだけか。
少なくともこの男は、そのあたりにいるありふれた商人や奴隷などに目をやることすらなく、興味を示す人やモノでもあればその足は止まるだろうが。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > 奴隷を買い求める者は多く、奴隷を売る者も多い。
そして奴隷は多い。性別美醜や知識に経験とランク付けされるそれぞれの取引場では野次に笑い声。たまに、奴隷に身をやつす事を頑なに拒否する金切り声。衛生状態が悪いままに連れてこられ、嘔吐の低い呻きまでも。

そんな混沌とした雑踏の一角で、褐色肌の大柄強面、腕を振るえばオーガも吹っ飛びそうな相手が歩いているあたり。
次々と人が避けていく、彼の視界の先、正面から小さな人影が小走りに近づいてくる。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……。だめだ、まだ、追いかけてくる……。
――ねえ、そこのお兄さん!僕のこと、かくまってくれない?その大きな背中で、僕のこと隠してくれるだけでいいから……!」

フードを目深にかぶり、巻きスカートに曲刀を帯びている。
覗く口元は褐色肌。相手の胸の下ほどまでの背丈。
痩躯の見た目は少年じみているが、声音は中性的ながら牝のもの。
そんな人影が彼を見るなり近づいて、そう訴えかける。
訴えかけるそばから、見るからに人さらいといった風貌の、追っ手らしい3人組が通路の先から姿を現し。

ボルフライ > 障害なく悠々と歩いているところに、視界の下の方へと小走りで近づいてくる影。
何のつもりか、わずかながらも興味を持った大男は、その足を止める。
大男のことを多少なりとも知る者からすれば、あまりにも無謀な、恐れ多いことをしていると、その小さな影に視線を向けたかもしれない。

「…ふん」

こんな小さな女が何用かと思えば、自分に向かって匿えと。
己を恐れない者はたまに現れるが、こうも図々しい輩は久しぶりだ。
機嫌次第では笑い飛ばすこともなく、踏みつぶして捨て置いたかもしれない。
だが少なくとも今は機嫌がいい、だからこの女は命拾いしたと言えるが、同時に地獄に足を踏み入れたかもしれない。

真下の小さな女の言う通り、彼女を追うようにして3人組の男が現れ、彼女を見て次いで、大男と視線を合わせた。
その次の瞬間には3人とも、背中を向けて逃げ出しただろう。
『魔人のツレだなんて聞いてない』なんて捨て台詞を吐きながら。
ともあれこの大男に隠れる必要もなく、追っては逃げ出してしまったのだから、用件は済んだだろう…彼女の用件はだが。

タピオカ > 逃げ足の自分には心に余裕がなくて。
歩けば、奴隷都市を道行く悪人たちすらモーセの海のようにふたつに割っていく大男の胸板が巨大な城塞都市の石壁に見えた。
その壁が自分を守ってくれるだなんて甘い考えかもしれないけれど、とあるきっかけで奴隷商たちの怒りを買った身として、
無傷で街を出るためには彼の姿にすがりつくような思い。
呼吸だけでの返事を聞きながら、切羽詰まる様子で後ろを振り向き。

追手が逃げていく。

「はーっ……!助かった……。
――足を止めてくれてありがと、お兄さん!……ううん、魔人さん!
おかげで奴隷商に捕まらずに済んだよ」

引き潮のように素早く去っていく追手の姿に、大きく胸をなでおろす。
相手のほうへ向き直ると被っていたフードを脱ぐ。短い銀髪が散り、晒す褐色肌。青緑の瞳が、にっ、と笑みかけてお礼を告げ。

「助けてくれたお礼がしたいけど、……僕、逃げてきたばかりで今何も持ち合わせがなくて……」

続けて、そう告げながらぺたぺたとマントの内ポケットや巻きスカートの裏地を探るも、都合よくお礼にあたる品物が見当たらず。やや困った表情に眉尻が下がり。

ボルフライ > たいてい、自分と相対する人間は極度の緊張状態になったり、落ち着きがなくなったりする者がほとんど。
今目の前にいる彼女のような、無邪気と言うべき応対をするのは珍しい、それだけだが。
案の定隠れる必要もなく、ただ大男の傍にいるというだけで追ってが逃げていく有様に、驚きも何もない。
この女もそれを狙って近づいてくるような愚かな狡猾さなど無いだろう。
何をしたわけでもなく己に感謝の言葉を告げる彼女は、何か礼をしようにも持ち合わせがないと。

「ならば身体で払えばいいだろう」

困った様子の彼女に対し、あまりにも直接的な答えを言う。
それが狙いというわけでもないだろうが、ここは王国だ。
男と女が出会えば結局そういうことになる。
何よりこの魔人は、女であれば容赦なく食い散らかすのだから。

タピオカ > 「払う、……身体で……?
――~~~~~……!?」

冒険と討伐と依頼で生計を立て、それ以前はフェルトのテントで移動しながら牡山羊に牝羊、馬、噛み煙草の葉を家族で育てては商人に売り生活していたから。払う、身体、お金の代替、と単語の意味は知っていてもなかなか頭の中で繋がらなかった。それらの点が線になった瞬間、かぁっと褐色肌が紅潮する。

「わ、……わかったよ……お兄さん……。
……じゃあ、……こっちに、来てくれる……?
――ここ、で……。
……お兄さん……。お礼に、僕のこと、……好きにして、いいよ……」

恥ずかしそうに視線が揺れながらも頷いて。
こっちへ、と振り返りながら誘うのは近くの路地。
木っ端や割れた瓶に、使い古された鞭、元々奴隷の手足を拘束していたであろう鉄鎖が散乱する路地裏へと導いて。
振り返れば、そっと自ら襟元を緩め。もう片手で巻きスカートの裾をたくし上げては、淡いグリーンのショーツの、ぷくりと筋目の浮く下端を露わにし。上目遣いで彼の大きな背丈を見上げ。

ボルフライ > 「クク、生娘のような反応をする割には物分かりがいいな」

理解には時間がかかっても受け入れるのには時間は掛からなかった。
彼女もまた相当なもの好きということだろう。
ある意味で、この国の女らしいと言うべきか。
顔を紅潮させながらも受け入れるどころか、自ら誘うような形で路地裏に向かう姿を見れば、見た目の割に好色であることがよくわかる。
変に硬い女よりは楽でいい。

大男が路地に入れば、周囲に認識阻害の魔法をかける。
隠れるためと言うよりは、興を削がれたくないため。
場合によっては哀れな姿で公衆の面前に連れ出してやるかもしれないが。
今は人目のつかないところで楽しんでやろう。

「ならばさっさと全裸になるんだな、それとも服を裂いて欲しいのか」

男女のまぐわいの甘いひと時やら、前戯やらに興味を抱かぬ魔人。
下着を見せ上目使いをする、小動物のような振る舞いの彼女に対し、あまりに色気の無い反応だった。
だがまもなく目の前の筋骨隆々な大男に組み伏せられ犯されると考え、想像を膨らませれば、不思議と彼女の身体は熱を孕み、言われるがままに裸体を晒すだろう。

タピオカ > 経験したことのない身売りの気分は何とも気恥ずかしい。
心音跳ねる思いで路地裏へ入れば、なにかまじないの類が発動したような気配がして不安げにまわりを見回すけれど。
直接的な魔法ではなく、加えて魔法の心得の無い遊牧民にはその正体がよくわからない。正体不明に包まれ、自然と歩幅が小さくなる。

「……ぅ、……ぅぅ、……僕今から、……この、大きなお兄さん、に……。
――っ、……ッはぁっ、……はぁ、……はぁっ……、……はぁっ……。……お兄、さぁん……」

言い放たれた言葉に、びくっと背を丸めて切なげな瞳になる。
自分から捧げたお礼の行為とはいえ、男の人の目の前での脱衣は酷く恥ずかしかった。
想像を先にしているうちに腰の下が火照り、自分でもよくわからない疼きが広がっていく。小さく開いた唇で呼気揺らしながら。小さく甘い声を出す。チュニックの袖をシャツごと両肩から外へ抜くと、両肘で支えるようにしてから腰下へずらす。未だ子供のような、膨らみかけの小さな褐色の乳房。ちょんと小粒な上向きの薄紅色した乳先。脱ぎ落とし、スカートの合わせ目を解くとほっそりとした太腿が露わになる。乳房のほうへ軽く片腕を寄せながら、空いた片手でショーツに手をかけ。片方ずつ下げていくようにして足首から抜いていく。
露わになったのはぴっちりと閉じ合わされた太短い、つるりと幼いままの割れ目。手の甲を股座のあたりに置いて、それとなく覆う褐色の裸身。