2018/10/30 のログ
ユール > 「 そぅ なります。 いえ、 お金を貰っていた 訳では ありませんが… 」

(そういう意味では、例え娼婦という立場、寧ろ奴隷に程近いとしても。
…自分の力で、自分自身を養う、という体験は。初めてになる。
その大変さを実感出来たという事だけは、社会勉強になっている。かもしれない。
勿論、だからといって、受け容れきれる物である筈もなく。
少なくとも、荒くれ者めいたような風ではない、客と二人きりになれた事に。
安堵してしまうのも、その流れ。
若干思案を差し挟めば。彼女の前へと跪くように、直ぐ正面で、床の上に膝をつけて。
其処から…座りきる、よりも先。
思わぬ言葉を告げられて、目が丸くなる。)

「 ご存じ …でした、か?
… はい、マリアス 家の娘 です。 ユーレイア …というのが、 正式な、名で …  …………!
ぁの。 …あ 、ぇ …アッサルト …さまと いうと。 師団長、 さま …? 」

(首を傾げるどころではいられない。
同じ王国出であろうと、少女自身の家柄とは、天地に等しい差。
直接の邂逅は、きっと多くないものの。何より、勇名だとか、噂話だとかを聞いている。
彼女を好く者、嫌う者。認める者、危ぶむ者…色々な人々と、関わる機会が有ったから。
ぴんと背筋を、膝を正して座り直す。まるで、異国の正座めいた姿勢になってしまいつつ……
でも、どうして、と。そう言いたげになる表情は、しかたがない。
奴隷市場都市。場末の娼館。あきらかに、こんな人物がやって来る場所では、在り得ないのだから。)

「 …もうしわけ ありません。  …わかり ません、 わたし。
あなた さまのような、 おかたが ……どうして …? 」

フォーコ > 「金でなければ他に何か融通を効いてもらっていたか?
私もそういう交渉をしたことは多々あるからな。」

尤も、私の場合買う側であったが。
…余計なことを思い出しそうになってしまいつつも、彼女の表情の変化を燃える瞳が捉えていた。
どうやらここはあまり質の良くない客が買いに来るようだ。
私のような客を相手に安心した様子を見せている。
そして、今度は私が投げかけた言葉に驚いているようだ。

「君こそ、私のことを知っていたか。
私のような泥臭い悪党のことなど年頃の娘には興味を持たれないと思っていたが。」

彼女は私のことをよくよく知っているようで。
一人の客への対応から更に畏まった仕草を取っている。
私は己が虚勢にむず痒い気持ちを覚え、思わず笑みが浮かぶ。

「私の配下でこの辺りを縄張りにしている者が居てな。
その者から君のような女性が居ると聴いて見に来たわけだ。
随分と苦労をしているようだな。
どうだ、君が望むのなら私の元でもう少し楽な暮らしをしてみては。
但し、あくまで私の下で働くことになるのだが。
勿論、武器を持って戦えとは言わんがな。」

平たく言えばその身体で奉仕しろと言うことになるのだが。
果たして、彼女はどう返答してくれるだろうか。

ユール > 「 其処は 色々 です。 …そぅ ですね。
口利き いただく事は。 多かったと …思い ます。 」

(家を護る為。一族を絶やさない為。貴族令嬢という付加価値を持った娘を、金や力を持つ者達に差し出す。
そうでもしなければ、生き馬の目を抜くような、この国の貴族社会で。
生き延びる事の出来無い、低位の貴族家。
もしかすれば。こんな所に売られた事自体も、その一環なのかもしれない。
それと比べるべくもない、正しく権力も財力も、何より武力も持ち得る相手を前に。
畏まってしまうのは、当然の習性じみたもの。
座り込んだ侭、こくこく、頷く素振りを見せる。)

「 お噂 はかねがね… いいぇ、悪い噂も お聞きします けれど。 
同時に それ以外の お話も かねがね。 ですので … 」

(そういう、力を持った人物は。事有る事にやっかまれる物だと。
貴族界隈の裏も表も、様々な事物に触れざるを得ない立場だから、重々理解出来ていた。
どちらが嘘、などと偏った事はなく。良し悪し双方、本当の彼女のを意味しているのだろう、とも思う。
清濁双方併せて納得した上で…やっと。これだけの人が、こんな所に姿を見せた、その理由も。
納得出来た、ような。)

「 手広い ご活躍という お噂も 以前から。…その 一環 なのです ね。
…… ……えぇと …大変 失礼なのです が……
わたし のような、 女の側を というお話 も。 …さるお方 から… 」

(多少言葉をはぐらかしつつ、ではあるものの。
女性が女性を買う…かのように見えるこの現状も。
実の所は、そうではないのだ、という事くらいなら、聞き囓っていると。
だからその辺も納得済みだと言いたいのだが、事情が事情なので、ともすれば失礼に当たったかもしれない。
僅かに瞳を彷徨わせ、ぼそぼそ、声音が小さくなって。
…それでも。彼女の言葉には。)

「 それは。 ……そう しましたら … わたし。
…… 王都に。 …わたしの 元いた所 に。  …帰れます か …? 」

(勿論、彼女のいう「働き」が、どういう意味かは。分かっているのだけれど。)

フォーコ > 「そうであろうな。
今の国は何でも奪い合いに近い状態だからな。」

力のある大家でもあっと言う間に落ちぶれる、または陥れられる時世。
彼女のような瑞々しい女性が居る家はそれを差し出すことで生き延びることもよくあることで。
それが刷り込まれているのか、私を前にする彼女の態度はそこらの庶民よりもよほど恭しい。

「まあ、全て本当の噂だろうな。
平たく言うとゴロツキの大将と言った身分だ。」

私は自分のことをそう表現すると、私よりもよほど品の漂う肢体をまじまじと、
舐めるように見つめていた。

「この国ででかい顔をする為には力だけでなく金や情報も必要でな。
幸いにして私の元には優秀な部下や配下が多数居てな。
君も聴いたのではないか? 私は女を侍らすことに現を抜かしている変態だとな。」

更にいうと私の体質のこともある程度知っているのだろう。
無論隠しているつもりはない。
現に今でもスーツの下では本来女性にあるはずのない器官が熱く滾っているのだ。
この部屋に充満する彼女の匂いを嗅いだ瞬間から。

「君が望めばだが。 但し、私の側女として仕えてもらうことにはなるぞ。
私も忙しい身でな。用のない時は王都で好きにしていればいい。
そうだな、私の側女となれば元の家に居る時よりは自由が効くだろうな。」

ユール > 「 それが、 人の世 という物 なのかと … 」

(自分のような少女、小娘にすら、この国の…というより、欲に塗れた人々の有様というのが、解るのだから。
更に、血濡れた戦場等も知る彼女からすれば。国家の窮状や人心の惑乱も。たっぷりと熟知しているのだろうと。
理解しているから、頷いて。それでも、納得はし辛いのか、どうしても。困ったような顔になる。)

「 一個師団 を、 そう仰られる のは。 …あなたさま くらい かと …? 」

(多分、些か大袈裟にというか。冗談も含めて、言っているのだろうなと思う。
それに対して。笑うのも、笑わないのも。どちらにしろ失礼かもしれない、と。
少々思いあまって考え込んでしまうから。表情は、何とも曖昧な侭になってしまう。
何より、未だに緊張が抜けなかった。
ずっとずっと偉い人に。まじまじと、見つめられ続けているのだから。)

「 ……その お話 も。 有りました。
戦で 、どれだけ血を流させ 恐れられているか も。
けれど それでも 付き従う 配下の方々 …が居られる のは。
 ……悪い事、悪い お方。 だけではない という 事、 でしょうし …? 」

(改めて。良い噂も、悪い噂も。どちらも聞いているから。
そういった、優秀な配下の存在という物自体が。悪評とは真逆の真実の、証拠なのだろうと。
なので、少なくとも、畏まりこそすれ…恐れる素振りは、見せなかった。
戦場では、どれだけ恐れられる人であろうと。
思い通りにいかないからと、貴族界隈からは疎まれる相手だろうと。
…勿論、ただの女性ではなくて、その欲を向ける相手や、向け方という物が。普通と異なっていようと。
そういった、色々な事を知り得た上で。)

「 わたし が、 ですか ……? 
…侍女 で宜しければ。 王城勤め、 で。 …行ってまいりました ので…」

(より偉い人の、身の回りの世話だとか。それ位なら出来ると思う。
それ等の中に、例えば、こういった場で行われるような事が、含まれているのだとしても。
これまた、有る意味、今迄通りだった。
強いて違いを挙げるなら。貴族に、王族に、仕事の大半を置いていた中に。
この国の、もう一つの大きな勢力でる、軍隊との接点が加わるという事。
その有用性と危険性とも、少しだけ考えてから…そっと。頷いてみせた。)

フォーコ > 「そう言われるとその通りだが、些か度が過ぎていると思わないか。」

尤も、人ならざる者が多分に関与している以上致し方ない事か。
口には出さぬが、人の身を外れてしまっている私も現状を作っている原因の一つであろうか。
困惑の色を見せる彼女の顔を複雑な表情で見つめていた。

「将軍と言う立場が一番似合わない女でな。
無論貴族らしい振る舞いはもっとできない。
どうした。笑いたければ笑うと良い。」

脇息に凭れた私は右手を伸ばし、彼女の頬を触れる。
珠の様な肌に指を走らせては、顎を掴み手繰り寄せる。

「どうだろうな。
私に従う者の中には単純に私が齎す利益に群がっているだけの者も多いぞ。
それは富かも知れんし、力かも知れんがな。」

既に邪悪な身となっている私には善も悪も関係が無かった。
なので彼女が正義を求める性格ならば私のような存在と結びつくことは決して良い事ではないだろう。
しかし、今の彼女ならば私の事を疎むことも怖がることもないだろう。
少なくとも彼女が私を頼り限りにおいては味方なのだから。

「侍女か。 構わんぞ。
私は行儀作法が宜しくないからな。
今日から私の事を公私ともに支えてもらうことしようか。
書類仕事などもやってもらうことになると思うが…。
とにかく今から君は私の侍女だ。
何か忠誠を示してもらえるか。 やり方は君に任せよう。」

後で店には見受け代を支払うことになるだろう。
彼女の扱いから察するに店もよもや拒むまい。

彼女も私の元で働くことを受け入れるようだ。
早速、彼女の働きぶりを試すとしよう。

ユール > 「 どう なのでしょう。 …偉そう に言いました けれど。 わたし。
…この国 以外は。 知らない に 等しいので… 」

(余所と比べて、特段に酷いのか。逆に、世界はもっと散々で、この国はまだマシな方なのか。
其処までは見当がつかなかった。…一般的な。人間の道義という物と比べたら。
彼女の言う通り、度が過ぎているかもしれない、とは思うものの。
どう答えたら良いのだろう、と、考え込みそうになる。沈みそうな面持ちで、彼女を見上げて…)

「 っ、ん …何 ひな さふ ので ……っ。
こほ ん、 失礼 しました、 何を …と びっくり して。
……出来ない なら、出来ないで。 …仕方ないと 思い ます。 はい。 」

(そんな顔に手が伸ばされて、頬に触れられ、思わず…噛んだ。
妙な声が出てしまい、そのせいで、赤らむ頬から。顎の先へと指は移る。
招き寄せられるまま、腰を浮かせ、もう一度膝立ちになってしまいつつ。
あぁ、冗談ではなく真面目に、答えてくれたのだと。そう考えたのか。決して笑う事はせず、目礼を。)

「 …そう 言われますと。 …わたしも。 当座の 危機 のせいと …
他にも色々、 わたしの 為、 家の為 など …考えて。 しまって います。
そういう方々の 事 言えません。 …あなたさま に。 お仕えする の でしたら。
……これから。あなたさま 自身の事。 …色々、学ばせて いただかなく ては 。 」

(動機が有る故、というのなら。少女自身も、同じ事だから。
彼女の為人が理由だとは、言い切れないし…それを言える程、深く彼女を知ってはいないから。
下に就き働いていく上で、これから学ぶ事であり、思う事だと。
顎先を掴む彼女の手を、そっと両手で包み押し抱いて。)

「  …行儀見習 は、 ずっと。 続けて います。
勉強中の 若輩で すが …出来得る 限り。お仕え いたします ので……
何卒。 お願い いたします。 フォーコ・アッサルト さま。 」

(王都から神聖都市へ。神聖都市からこの奴隷市へ。
売られて、売られて…其処から。不思議な方向に転がったものの。
その結果の主へと、応える事に余念はなかった。
だから、最初に示すのは。…抱いた彼女の手の甲へ。跪いた侭、静かに唇を落とす所から。)

フォーコ > 「ならば私と外の国を見に行くか?
無論、安全な場所に限るがな。
私に任せれば空でも海でも超えることが出来るぞ。」

外を荒らしまわって改めて知ったことであるが、この国は豊かで間違いなく強国だ。
しかし、外を知らない彼女にそれを実感を持って伝えることは今は出来ない。
私はこちらを気遣う様子の彼女に楽しげに語っていた。

「君はよく気が付くが、少し気を使い過ぎる感があるな。
私相手ではもう少し楽にすると良い。」

漸く崩れた姿が一瞬だけ見えるも、すぐに整った様を見せる。
彼女は私などより遥かに淑女のようで。

「ふむ、今でも家の事が心配か。
それなら君の家も今の暮らしが維持できるように私が取り計らうとしよう。
私の元に着く以上、私の力を最大限利用するといい。
私が今の地位に居る以上は君も君の家も安泰だろうからな。
私も君のことを学ばなくてはな。
君の事はなんと呼べばいい? それと、君は好きな事や得意なことはあるのか?」

私の手はいつしか純白に包まれていた。
触れる感触は柔らかく、無骨な黒い手とは対照的だ。

「私こそ宜しく頼むぞ。
それと、私は好色だからそちらの方もちゃんと付き合ってくれるか。」

手の甲へ口づけをする彼女からはこの場に相応しくない程の気品が溢れていた。
私は思わぬ所で良い部下を持つことが出来たことに上機嫌な笑みを浮かべると共に
純白のドレスに包まれた肢体へと思いを寄せていた。

ユール > 「 そ …外の国 です か。 …お供します …事は その。吝かでは ない のですが。
……いざ 言われてしまう と。 …想像が つき、ません… 」

(国内なら、幾らかの移動はしてきているものの。矢張り大半は王都しか知らなくて。
其処に、じゃぁ行ってみよう、と。あまりにあっさりと言い切られてしまうう物だから、思わず目を白黒。
まして。空やら、海やら。…そういえば、第五師団は、海にも空にも、船を持っていると。
噂話には聞いていたものの、矢張り、頭で思い浮かべる事は出来無くて。
想像の埒外であると。自分は本当に、世間知らずだと。素直に。)

「 それは 困り ます。 …お仕えする 以上は … いえ それに。
思って いただける 程。 …硬くは なっておりません ので… ? 」

(緊張はしているものの。気を張っている、という訳ではない。
例えばしゃべり方などは、生来というか、こうやって育って来た物だから。
仕方がないというか、どうしようもないというか。
だいじょうぶです、そう、付け足して。こくり。頷く仕草。)

「 そんなに。 …其程、まで お約束 いただける …の ですか。
 …本当に。ありがとう ございます。 …それだけの 恩。 お返し 出来ますように …務め ます、ので。
呼び方 ですか? それは 主となる あなた さまが。 お決め いただければ…です、けれども。
先程のように、 ユールと …宜しければ。 大概は そう、 呼ばれますので…… 」

(忠誠の証。口付けを。それが終われば顔を上げる。
ぎゅ。後一度、しっかりと、その手を振れ包んでから、そっと離して立ち上がる。
若干目を臥せると。一度胸の前で両手を重ねて。その手をゆっくり、這い上がらせながら。)

「 と…得意 は …すみません。 思い付け なくて。
出来得る限り 色々と。 するべき 事は、 努力いたし ます。
あなた さまの。お役に 立てます ように …… 」

(其処には勿論。例えば此処でするような事も、含まれていると。
喉元からさらに、肩まで這わせた両手が、肩口の肌に合う。
…王都で身に着けていた物よりは、ずっと簡素なドレスの縁に手を掛ければ。
するり。肩から、身体から。滑り落とした、たった一枚。
もうそれだけで、首輪だけ残した、何一つ纏わない、裸身を晒して。改めて、彼女の前に跪く。
小さく、少しだけ、首を傾げてみせて。)

「 だから。 ……失礼 いたします。 おとこ としての、 フォーコ さま にも。
お仕え させて いただきます ………ね…? 」

フォーコ > 「外は色々あってな。
こことは食べ物も草木も違う国もある。
まあ、行きたい所や見たい物があれば幾らでもな。」

彼女のような令嬢は都の外すらあまり出たことが無いだろう。
いきなりすぎたかと思うも、彼女自身満更でもなさそうで。
となると、近いうちにどこか遠くへ連れ出すとしよう。

「そうか? それなら構わないが。
今日からは君を意味なく折檻する相手は居ないから安心しろ。
戯れで多少荒っぽい事をするかもしれんがな。」

これが素であると言われた以上、私からは何も言わないで置く。
但し、身の危険はそうそうないことだけははっきりと伝えた。
伽の時はその限りではないが…。

「そうでもしないと君の気が休まらないだろう。
その代わり、君は私のモノとしてしっかり役に立ってくれ。
ならばユールと呼ばせてもらおう。」

家ごと抱え込むことになってしまったがこれも彼女が気兼ねなく働いてもらうために必要な経費だ。
とはいえ、彼女の家そのものにはあまり接触することはないだろう。
私の感心は今目の前で忠誠を使っている彼女だから。

「やりたいことが無いか聞いただけだ。
無理に造る必要はない。私の命じるままに用事をこなしてくれれば良い。」

侍女であれば簡単な荷物程度は持たせるかも知れないが、果たして彼女の細腕でどこまでさせて良いものか。
そう考えていると、彼女が両の手を肩に載せ、その身を隠す薄布を足元へと落としていく。

奴隷であることを示す首輪を身に着けた体はとても私好みであった。
私はいよいよ窮屈になっていた男の部分を露出させる。

「ああ、しっかり仕えてくれ。
女として私を喜ばせることが君の最も重要な役目だからな。」

ユール > 「 折角、 考えて いただけて いるのに。 …先ずは。
真っ先に 見たいのは 王都かも しれません。 …それが 済んだら。
きっと 色々な 所。 お供、 いたしますので …… 」

(数日の事なのに。こんな所に居ると、故郷と縁遠くなってしまった、などと感じてしまうから。
そういう所からも。今までは、外に出て来なかった、筈。
とはいえ、連れて行って貰えるというのなら。それなら、きっと安心だろうから。
確かに…自覚している以上に。まんざらではない、と。感じているのかもしれずに。)

「 意味無く で、 ないの でしたら。 …それは、 きっと。
はい …改めて。 お願い いたします。 わたしは、 これより あなた さまの …… 」

(もの。モノ。それで良いと、受け容れて、頷いて。
だから、彼女が多少きつく、強すぎるような責め方をするのだとしても。
それは言ってみれば、意味も理由もある行為なのだから。受け容れる、応えると。
今後仕えていく上での、改めての誓い。
その為にも、こうやって自分から。彼女の目の前に。
一度は奴隷娼婦にまで堕とされた、女としての身体、その全てを晒す。
家毎抱え込んでくれる彼女に、自分一人で、出来得る限り応える為に。捧げる為に。
同時にさらけ出されていく、男の証を、丁度前にするように。
もう一度床に。但し先程よりも前に身体を運んで、その男に触れ得る近さで。
両膝を就き、その下半身へと、手を、顔を寄せていく。)

「 かんがえて みます。 ……いえ。 暫く 色々  有り すぎて。
ちゃんと じっくり。 考える……という 事も。 出来て いなくて。
もっと ちゃんと。 お話 も出来るように。 いたします ので …… 」

自分で自分の事を、考えていられなかったと思う。
それこそ、自身の胸の内すら、はっきり分からない程に。
もう一度自分自身を取り戻す事を。思い出す事を。そう、暫しの猶予を請いながら。
少なくとも、今の状態でも。
出来る事と、求められる事と。それをこなす事にする。
……伽の方面においても、何処まで出来るのか、何処まで応え得るのかを。
新たな主人に、きちんと証明する為に。)

「 …………ふ わ。 ……はい。それ では……… 失礼いたし ます … 」

(そうやって、眼前にやって来る男根は。あまりにも、というレベルで逞しくて。
思わず、感歎のような吐息が零れてしまう。
幾度か瞬きを繰り返し、まじまじと見つめて…それでも。仕える、という言葉に頷いてみせれば。
太い、太い男根の根元を、押し抱くように両手で包む。
それが、後生大事な何かである、というように。初めは、そっと柔く掌に包みながら。
赤黒く膨らむ、怒張の先端にも、先程のような口付けを。…男としての彼女にも、忠誠を。
ただし、今度は。その侭唇は離れずに。雁首迄を口内に導いて。
剥き出しの粘膜を、丹念に丹念に、舐り上げ濡らしていく。
くちゅ。くちゅ。じゅぷ。濡れた唾液の音は。始めは静かに…徐々に徐々に、粘っこく、強く。))

ご案内:「奴隷市場都市バフート 娼館」からユールさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート 娼館」からフォーコさんが去りました。