2018/09/24 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──らっしゃせー……」

来店した誰かの気配に気づいて、カウンター奥からやる気のなさそうな出迎えの言葉を投げかけたのは、
椅子に座って何故かここの店番をしているらしき金髪の男。

暇つぶしに目を通していた本をぱたんと閉じ、とりあえず客の姿だけ確認しておこうと
立ち上がり、カウンター越しに店先を覗いてみれば──

「……おんや、あれは。──やはりセレナちゃんだった。おいすー、お久しぶりッ」

こそこそと書籍コーナーへ向かうその姿は、以前に知り合った女性のもの。
ぱちくりと軽く瞬きをしてから、カウンターを離れて彼女のもとへ近づくと、へらりと笑いながら気安く声を掛けた。

セレナ > 「えぇ……っ? あの……お久しぶりです、けど……」

店内のカウンターからかけられた声。
親し気に語り掛けてくるその声に、お店の人がなんでと目を向けて見覚えのある顔にぎこちなく言葉を返す。
このようないかがわしいお店で、それも異性の相手となれば気まずいとか気恥ずかしいというものでは無く。動揺を示すように視線は落ち着きなく彷徨い。

「えっと、このお店で働いて? その……いいんですか、カウンターを空けて」

近づく相手に、無意識に身を庇うように縮こまりつつも勤務中なのではないのかと疑問を呈し。

エレイ > 「どちかというと店番のバイトとでも言うべきだろうな。まああ今回はちょっと僅かに
突発的なものではあるのだが……」

身を庇うような仕草にニマニマしつつ、店で働いているのか、という疑問には軽く肩をすくめてそう答える。
続く疑問にも答えるには、まず己の事情から説明する必要があると考え。

「俺はこの店の店主と知り合いなんだが顔見せにちょっと訪れたところ急用があるとかで
きょうきょ店番を任されてしまった系の話があるらしい。
なんでも少なくとも朝までは帰らないらしく時間が過ぎたら適当に閉めていいと
丸投げされてな……客もロクに来ないからそろそろ閉めようかと思っていたところに
こうしてセレナちゃんがやってきたという訳なんだが」

人差し指を立てつつ何故かドヤ顔でペラペラと説明した。
実際、他に客の姿はなく、それ故彼女も入りやすい状況だったと言えただろう。
それからまた、にへっと笑うと彼女の顔を覗き込み。

「……で、お客サンは何買いに来たわけ? この店、見ての通りドスケベなモンしか売ってないんだが……本もな」

セレナ > 相手の言葉を聞いて頭に浮かぶのは、何て間の悪いという思い。
何も知ってる顔が、たまたま店番しているときに行きあたらなくてもいいのにという不幸な偶然を呪う気持ち。
ニマニマとした表情が危機感とか警戒感とかを煽りたてて、手は不安げに胸元で組まれ。相手へと向ける瞳も、不安そうに揺れる。
ドヤ顔でぺらぺらと説明された内容が、安心どころか不安を掻き立てる内容でしかない。店に客はおらず。店主は朝までは帰らなくて、店をいつ閉店しても構わないとか言われたら、この街的には貞操の危険を第一に感じてしまう。
そんな不安を表情に浮かべていたが、続く問いかけには羞恥に顔を真っ赤に染め上げて。

「そっ……それは、秘密です! 言えるわけがないじゃないですか」

意地悪で訊いているでしょうと、思わず声も大きく言い返しながら睨みつけてしまい。

エレイ > 事情を耳にしますます不安さを増してゆく様子の彼女に、キシシ、とこちらは意地の悪そうな笑みが深まる。
何気ない問いかけに、顔を赤くして大声で言い返してくる様子には、そんな笑みのまま大袈裟に肩をすくめ。

「お客サンのご要望がわからなければ店側としてはオススメの一つも案内できやしないんですがねぇ?
ってゆーかだ、別にそう構えなくてもいいのではないか? あんなに濃厚な夜を共にした仲なんだしよぅ」

なんていいながら彼女の直ぐ側まで近づくと、耳元で過日を思い出させるような囁きを落としながら、
服越しにゆるりとお尻をなで上げようと手を動かし。

セレナ > 「お、お勧めとか……求めてないですから。
 うっ、その……だから、余計に意識するんじゃないですか……」

初見の相手ではなく。それなり以上の相手ではあるが、それだけに余計に意識させられる。
知り合いでなければ、深く意識することなく要望を口にしたりすることもできるかもしれないが、知った相手に自分の性癖を曝け出すような真似をしたくもなく、自然と口は堅くなる。
とはいえ、このような街のこのような店の店頭に並ぶ本の中身も相応であり。監禁や飼育。凌辱や調教といったキーワードで括れるような、なかなかに過激で濃い内容。それをわざわざ足を運んで買い求めるとなれば、察しのひとつもつくであろうというもの。

「やっ…ぁ……」

そうして、お尻を撫で上げられれば、痴漢被害者のように肩も小さく身を縮めてひくんと身を震わせつつ、小さく声を漏らし。

エレイ > 「そう? セレナちゃん、あの日ずいぶん自分をさらけ出してくれてた気がするんですがねぇ……
まああ後半あたりはシラフじゃなかった状態だと言えばそうだけんども」

口を噤む彼女に対して、男は首を傾げながらヌケヌケとそんな事を呟く。
お尻を撫でると先程のように怒るでもなく、身を震わすばかりで抵抗もないのをいいことに、
そのままさすりさすりとお尻の形を確かめるように手を蠢かせ続け。

「……百歩譲って前のことをさっぴいても、前の温泉と違ってこの街がどういう場所か
流石に知らないわけではないでしょう? それに……なんか下着もつけてないようだしな。
思うにビビったようなポーズとは裏腹にいろいろ期待していたのではないか? のう、セレナよぅ」

手に伝わる感触から、彼女が下着を着用していないことを知って笑みを深め。
くつくつと楽しげに笑いながら耳元で告げると、ちろりと耳たぶを舐り。
名前を呼び捨てで囁くと同時にぎゅむ、と強めに尻肉に指を食い込ませて刺激して。

セレナ > 「あの日の事は、忘れてください。
 だいたい、あれはサービスの振りして騙していたんじゃ……」

自分を曝け出したというより、曝け出さされたという気がしますし。そもそも――と、軽く睨むようにきつめの眼差しを向ける。
少なくとも、甘く親し気に言葉をかわそうという気になるほど好感度は高くない様子。
さわさわとお尻を触り続ける手の動きに対して、嫌がるとまではいかなくても落ち着かない感じで手の動きから逃げるように、小さくお尻を揺らし。

「あっ……うっ……期待して、なんか……んっ……ぁ…」

下着をつけてないと気づかれて、表情は羞恥の色に染まって、顔もうつむき加減に声も小さくなっていく。
透視能力でも持ってなければ気づかれないはずのちょっとした冒険。スリルを感じつつも安全なはずのちょっとした行為。
このような街だからこそ、そのスリルの味わいもより刺激的だと思っていたが、他人に気づかれるという想定はしていなくて、際立つ羞恥に瞳に涙を滲ませて潤ませ。
耳朶を責められながら、呼び捨てで名を呼ばれて尻肉を強く鷲掴みにされて、ぞくりと感じてしまって喘ぐような震える声を漏らし。ひくんと背筋が官能に震える。

エレイ > 「あれはちゃんとしたサービスであって騙していたのとは無関係。
まあ……個人的なオマケはつけたがなッ」

睨むような視線も気にした風もなくケタケタ、と笑って悪びれたふうもなくのたまい。
下着のことを指摘され、羞恥にみるみるうちに染まってゆく彼女の横顔を愉しげに眺めつつ、
ぐにぐにといいようにお尻を揉み込んで。

「……ウェへへ、身体は正直ですな。さて……じゃあセレナちゃんへの特別サービスのために、
今日はもう店じまいとしましょうかね……ああ、せっかくだからセレナちゃんには
こいつを付けててもらおう」

強めの刺激に官能の声を漏らす彼女にニンマリ笑い。
ぴちゃぴちゃともう2、3度耳たぶを舐って唾液をまぶした後、そんな事を言い出す。
それからふと思いついたように、男が手にとったのは店の売り物の一つである、短い鎖でつながる手枷。
それを、おもむろに前側で彼女の両の手首にはめてしまおうと。

セレナ > 「その個人的なオマケのほうが、本命だったのでは……」

色々と追及していおいた方が、余計な被害を出さずにすんで世のため人のためになるのではないでしょうかと、ぬけぬけと言い放つ姿に向ける視線の温度は氷点下。
人柄を悪性のものには感じないが、下半身方面の欲望に忠実で乙女的には危険な人物という印象がひしひしと感じられ。
しかも、お尻を揉み込んできて手を離さない態度が人柄の良い痴漢的な印象を後押しする。

「働いているお店で、お客に変な事をしている変態な人には言われたくないです」

威嚇するように強めの目線を向けつつ、えっちな事を言わないでくださいとばかりに言い返したものの、閉店宣言に内心の動揺を反映したかのように瞳を揺らし。
卑猥に水音を奏でつつ、耳朶を責められて感じているのか舌先の動きにあわせてふるりと肌を震わせ。店の売り物を勝手に使っていいでしょうかと、無造作に商品を手に取る姿に驚き。同時に、その手枷を嵌められた自分の姿を脳裏に浮かべると、きゅんと体の芯が疼くようで逃げようと思い至って行動するより先に、手首に手枷を嵌められてしまい。

エレイ > 「あまり細かいことを気にしすぎるなよそんなんじゃすぐにはげる。
それにだ、それでずいぶん気持ちよくなってた娘がいた気がするんですがねぇ?」

眉下げてハッハッハ、と笑いながら誤魔化しになってない誤魔化しの文句を吐く。
氷点下の視線も何のその、また前回の彼女の痴態を思い出させるような事をぬかして。

「何をおっしゃる、俺様は自分を偽ったことはないのだが?
……ンッフフ、なかなかいい感じですな。ホレ、この本と同じ具合で」

無事彼女の手首を枷で拘束し終えれば、それを眺めて満足気に。
それから書籍コーナーの棚から手にして掲げたのは、彼女が所望していた新刊。
その表紙には、今の彼女と同じように体の前で手枷を掛けられた女の絵が描かれている。
違いと言えば、表紙の女は一糸まとわぬ姿である、ということぐらいだが──さしあたり今の、そしてこれからの自分の姿を彼女により明確に想像させる手助けにはなったかもしれない。

「……これを買いに来たのでしょう? せっかくだから、この本は俺様がおごってやろう。
そのかわり、今夜はたっぷり楽しませてもらうがなッ。では、ちょいと待っていたまへ……」

そう言って、一度彼女から離れて店の玄関先へ。
看板を掛け替え閉店であることを外へ示せば、店の扉は閉じられ、施錠される。
その後の事は扉の向こうに秘され、中の二人だけが知るところで──。

セレナ > 「女の子に向かって、禿げるは無いと思います。
 だいたい、あんな事は普通なら……」

最初から、ああいう事を目的としていたわけでなく。何と言うか、状況の流れに流されてしまっただけであると言い募るが、その言葉に勢いは無く。声も小さいのは、流された結果の記憶があるからか。

「自分を偽るも何も……」

わざわざ、新刊を手にして表紙を見せつけられて。似たような構図で、全裸の女性の絵が自分の状況とその後を思い描かせる。
そうして、手枷を嵌められた姿で連れられて――

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からエレイさんが去りました。
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