2018/08/31 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にネーヴェさんが現れました。
ネーヴェ > (こんな所へやって来たのは。
主達の中の、誰か。その者の護衛であり、買い物の付き添いだ。
そして、この地で売り買いされる物といえば、決まっている――奴隷、だ。

些か心苦しくはあるが。これから先、己が仕事を抜けねばならない事は、分かりきっている。

――未だ、外から見て分かる程、胎がせり出している訳ではないが。
張り詰めた乳房や、其処から滲み出すようになってしまった乳汁の存在が。
己の身に起きた変化を如実に、飼い主達へと知らしめているのだから。

そして、己の居ぬ間を人手不足の侭放置し、飼い主達の手間と苦労を増やすのは、飼い犬として失格だろう。
特に己は、単純な労働奴隷だけ、性奴隷だけ、では済まされない。
何より優先すべき存在意義は、飼い主にとっての番犬たる事なのだ。
万が一、己の不在が、飼い主一派の誰かに、危険を及ぼす事となってしまう…等という事は。
断固として避ける必要が有った。)

だか ら、こ ゆ、時に買 って頂くの って。
……力の方も。確信出来 る 存在だと。 良ぃ んです、けど。

(とはいえ。確かな実力も有した奴隷というのは。
取り扱いも危険なのだろう、数が少なく、なかなか目星が付けられない。
厳重に縛められ、檻に閉じ込められる、そんな者達一人一人。
見て回る作業は――正直、必要悪じみて。気乗りはする筈も無く。)

ご案内:「奴隷市場都市バフート」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 昼間の仕事を控えるようになって、時間をあまり気にしなくてもいい仕事を多く受けるようになった。
もとから仕事を選べるような凄腕冒険者というわけでもないというのに
余計に仕事の幅を狭めなければならなくなったのだから、内容を選んでられるわけもなく。
このように胸糞悪い街にまた足を運ばなくてはならなくなっていた。
依頼そのものは配達依頼。
奴隷商に薬物を届ける仕事…。はっきり言えば気が進まない

「…くそ…」

ため息混じりの悪態。件の奴隷商の店はこのあたりか。
やはり、奴隷市場というだけあって、そこかしこに商品が陳列されている。

「慣れねぇとな…いいかげん」

夜に生きるなら、これくらいのことはこれからよく見るだろう。
ならば、いちいち気にしてなどいられない。
などとおもいつつ、ふと顔を上げれば…はて、何処かでみたような少女の姿。
奴隷を吟味でもしているのだろうか…?

ネーヴェ > (そも。奴隷といっても千差万別。
見目麗しく、それ故に男達の劣情を煽り、性欲を満たす為に使われる性奴隷…この国の風潮では、そんなイメージが強いが。
本来の奴隷とは、労役を主とする物だ。肉体労働を担う者や、一般人には難しい特種作業をこなす者達だ。
だから、己が探しているのは後者であり。特に、要人警護や戦場任務も任せられるような存在なのだが。
残念ながら、そういった特別な奴隷というのは、なかなか取り扱っていないようだ。
そして、最大手と呼ばれるこの店舗ですら。目立つ商品は、露骨に肉体を、性を、売り物とされた者ばかり――)

…、?ぁ れ、今の…?

(少し、目を離す事にした。入って来た店の入口、外の方へと視線を移せば。
丁度この店に入ってくる人影が目に入る。
――貌を見た、という訳ではない。その人影は、深く深く、フードで表情を隠していた為に。
だがそれでも。漠然と察する物が有ったのは…屹度。
己が狼、犬だから、だ。)

――――もしかして。 ブレイド …?

(とんと一歩、踵を返し踏み出して、その者の方へ。
偶然の出会いではあるが。眼にも耳にも…五感の全てに宜しくないこの場所で、既知と再開出来るのは。
願ってもない気分転換、或いは現実逃避になりそうだった。)

ブレイド > 奴隷商の店に足を踏み入れれば、多くの女、少年…
だいたいが見目麗しく体つきも性的なものばかり。
つまりは性奴隷。
檻に閉じ込められ…あるものは手足を繋がれて、逃げられないようにされている。
望まれて奴隷になっているものなどいないだろうし、当然だろう。
さっさと仕事を終わらせて帰りたいところだが…

「ん?」

どこかで見覚えがある少女…こちらに向かってきているようだった。
確か…温泉だったか。
そんな事を考えていれば、声をかけられる。
その声はたしかに聞き覚えがあり、ここまでそばによれば、ようやっと思い出すことができた。

「あんたは…たしか、ネーヴェ…だっけ?」

彼女も奴隷だったような気がするが…なんでこんなところにいるのだろう?
奴隷であったが主人がいたような。

ネーヴェ > そ。 …良かった、合って た ね。ブレイドで。

(幸い、鼻は鈍っていないようだ。…僅かに、だが確かに、本来の存在から外れつつあるこの肉体も。
…そんな自己確認に頷いた。
更に歩み寄り、傍ら迄行けば。口元だけでも覗けるのだろうかと。少々身を折り上目遣い。)

こんな 所で遭うのって。 …ちょっと意外。
…こういう所、嫌い…だと、思ってた、から。

(己の身分や立場を知って。色々と思う所が合ったらしいと。
先日の、温泉で出会った際の彼を思い出せば。どうあっても気がつけてしまうから。
そんな好ましくない場所へ、それでも、彼が足を運んだ理由は…想像が付く。
傭兵として。仕事によって。必要に迫られたからなのだろう。
有る意味己も似たような物だから。何とはなしのシンパシーに、少々安堵の吐息が漏れた。)

ん。…そう、ネーヴェ ね。
こっちは、その――――後輩、募集って 感じ。

(勿論己には飼い主が居る。今も同じ店内、屹度店の奥深くで。店主から直々の歓待でも受けている事だろう。
それを待つ間も兼ねた、検分の最中だった。
…どうしても。目に映る奴隷の殆どは、首輪を填められ檻に囚われた者や。
客寄せを兼ねて店先で、玩具で弄ばれ続ける者、試供品として道行く客に身を差し出させられる者、等だ。
今も。外からは、爛れた甘さの、赦しを請う哀願が聞こえてくる。
性よりは武を求めているのだと…さて。どう説明すれば、信じて貰えるだろうか。
外からの声に、へたりと、頭の上で狼の耳が倒れてしまいつつ。思案顔。)

ブレイド > 「おう、ブレイドだ。なんか、その…久しぶり。
元気…だったみてーだな、よかった」

奴隷の少女。人違いではなかったようで少しだけ安心した。
覗き込まれれば口元と少し陰ってはいるが金色に輝く瞳がみえるだろう。
こんなところでこんな挨拶などするのは流石に少し間抜けかもしれないが…。

「そうだな。意外はお互い様だけどよ…。
ま、嫌いは嫌いだけど、仕事は仕事ってやつだ。
今は仕事選べるほどでもねぇしな…」

肩をすくめてひらひらと手をふる。
彼女の様子は落ち着いたもので…まぁ、売り物としてここにいるようではないようだ。
それはそれで安心なのが…。

「後輩…ん、そうか。大変だな。
オレは、届け物。
表の『展示物』用のクスリかなんかだと思うけどさ…やになるぜ…」

なるほど、後輩募集。
つまりは奴隷の買い付けか。ならば一人というわけでもないだろう。
店主は…今はいない。おそらくは店の奥。
こちらの依頼はしばらくお預けか。

「いや、あんたもいろいろあんだろ。別にそんなんで色眼鏡で見たりはしねーよ」

耳を垂れて思案する彼女に声をかけつつも、さて、どうしたものかとこちらも悩んでしまう。

ネーヴェ > お陰様 でね。色々、忙しくは有る…けど。
今の、世の中。寧ろ忙しい方が、救われて るって、思う し。
きちん と生きて けるだけで も。ね。

(忙しく出来る、イコール仕事が有る、イコール我が身を養えるという事だ。
その手段すら無いのなら、正しく、檻の中の彼等のようになってしまう。
例えその仕事が、望まない物であろうとも。有るだけマシという奴なのだ。
…其処迄最低限と言わず、もう少し救われる形で。
誰かを選んで、檻の中から出してあげられれば、と。そう思わないでもないが。

少なくとも。己と同様、彼の方も。
例え奴隷市に居るとしても、あくまでも仕事による物であって。
種族の問題で捕まった、等ではないらしい。
良かった、と小さく一声。
その瞳だけでも覗き込む事が出来たなら、一つ頷き身を離して。)

そ ゆ事。……私 の方ね、お休み――貰うから。暫く。
でも 今色々物 騒だし。 …警護とか哨戒とか 出来る 人材って。
居てくれたら って。
――――そっちは …そか。お疲れ 様。

(事実疲れていてもおかしくない仕事だろう。
展示用。そう称され、諸々に使われている奴隷達も。詰まる所彼や己の同族だから。
そんな者達を、更に堕とし狂わす手伝いというのは。気疲れしても当然だ。
軽く息を吐き、改めて、真っ直ぐに彼へと視線を向ける。
余所を見ない、即ち、外の奴隷達からは。あくまで意識を逸らそうと。)

…ぁー ………ぅ、ん。まぁ ね。色々。 ……本当 色 々。

(一体、どう説明すれば良いのやら。何とも困って頭を掻いた。
もう片方の手を。軽く、下腹に添えるようにして。)