2018/06/24 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート/市場」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > ――仕事に、身体の疼き。ほんの僅かにも足りないと思った末に、
今の彼女が選んでしまったのは、再び奴隷へと身を落とす事であった。
行き方も何もかも分かっている。商人を前にして自分を売らせてくれ、と懇願すればそれだけで良い。

昼間の内に願ってしまえば、身体の具合を確められ、売りに出されるまで半日も掛からない。
逃亡を防ぐ名目でもあり、奴隷である事を客達に見せ付ける為の手枷を嵌められ、一人、また一人と奴隷が売りに出される。
男の奴隷は労力として、女の奴隷は言わずもがな。時には口枷を嵌められたミレー族、魔族……

『さあ、続きましては此方の』
「……っ」

そして彼女の番が回って来る。嵌められた手枷には番号が記した木札を持ったまま、
一気に外気に晒される視線に、ぞくり、と身体が震え上がった。下腹部に刻まれた淫紋、彼女の保有する魔力もあるだろうか。
見知った相手もいるかもしれない、それでも――今は寄り処が欲しくて、何処か縋る様にその瞳は不穏な決意を抱いていた。