2018/02/19 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にセラさんが現れました。
セラ > 奴隷市に高位の魔族が奴隷として出荷されるとの噂を聞いて、とりもなおさず足を伸ばしては見たものの。
一時は、魔王の奴隷とまで話が大きくなった噂も、実際に出展された奴隷を見れば噂に尾ひれがつきすぎた手合いか、売り手の煽り文句。商売上のちょっと過剰な修飾の誇大広告か。
魔族なのは正しかったが、下位を抜け出したあたり程度。

「無駄に金を使ってしまった」

それはそれとして、同胞として買い戻すかと手をあげたら競り合いになり、勝ちはしたものの懐が痛い。
寂しくなった懐を抱えて、気分転換に奴隷市の通りを歩く。
高値の奴隷を扱う高級市よりも、雑然として猥雑ではあるがあけっぴろげな欲望の活気ある混沌が肌に感じられて、これはこれでいい。
価値が分からぬままに流れついた掘り出し物があるやも知れぬしと、視線をあちらこちらへと流しつつのんびり歩き。

セラ > 記録にある限りにおいては、高位の存在ですら奴隷として出荷され商品として取引された例が複数あるのだから、人の欲は恐ろしい。
王族貴族の奴隷よりも希少価値があるのか、つけられる値も相応に高いがどうやってそこまで堕とすのか、今後のためにも興味が無いと言えば嘘にはなるが。
今はそれよりも、寂しくなった懐でいかに楽しむか。

「ここでは、うかつに買い食いもできぬし。どうしたものか……」

食い物系の店でも、普通の食事を愉しめるかと思いきや隠し味に媚薬たっぷりという経験がないわけでもない。
生身の人間だったら危なかったと思うのだが、油断も隙も無い。
とはいえ、大人の玩具的なグッズは充実していてネタアイテムもわりと面白いのを見つけやすい。
ふらりふらりと、興味の赴くままに足を進め。
それなりの満足を得て、やがて姿を消し。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からセラさんが去りました。