2017/12/04 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にチュチュさんが現れました。
チュチュ > そろそろ寒さも本格的になり始めた昨今。
しかしながらそれを感じさせぬ熱気の漂うのは、奴隷市場都市。
老若男女、そして種族までを超越した「欲」に塗れたこの場所は
夜が更け切ったにもかかわらず賑わいを感じさせていた。

そこは、一際幼い奴隷たちが並べられた小屋。
人間、ミレー賊、魔族まで種族を問わず「捕らえられた者」が商品として隣烈されている。
ある意味での弱肉強食の摂理が働き、それに異を唱える者も殆どいない。「捕まった方が悪い」のだからと。

商品たちは全裸や下着のみの半裸で並べられている。
既に隠す気力もないか―――若しくは、既に悦びに感じているか、その肌を晒したままになっている。

そんな、儚げで且つ淫らな幼い奴隷の檻を挟んだ場所に、少女はいた。

「……、……」

声を掛けるでもなく、ただ、立ったまま中を見つめて。

チュチュ > 奴隷―――商品が一つ調教師によって檻から室内に連れて行かれる。
どうやら「買い主」が見つかったのだろう。
商品である少女はどこか悲しそうな、嬉しそうな複雑な表情を見せた。

「……気持ちいい……?」

檻の「外」でそれを見つめていた少女は、小さく呟く

チュチュ > 何時しか少女の姿は消えていた。

後には冬の冷たい夜風だけが流れていた。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からチュチュさんが去りました。