2017/09/03 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート 広場」にサリさんが現れました。
サリ > 昼夜を問わず、一種異様な熱気に支配された街の中央。

いつものメイド服の上から黒っぽいフード付きのマントを羽織り、
白熱するオークション会場の最後部から、舞台に次々と上げられる『商品』を、
というより、其の顔を、風体を、一人一人確かめるように見つめる。

やはり圧倒的に女性が多いか、何れも見目麗しく、身に着けている布の面積は極端に少ない。
然し、偶に男性の『商品』が引き出されてくると、己はやや乗り出し気味に、
一様に暗く俯いている、其の顔をじっと凝視して。

「………違う」

何度目かの空振りにぽつりと呟いたが、探しものが見つからず落胆すると同時、
本当は心の何処かで、少しだけほっとしてもいた。
兄がこんな場所で売り買いされる姿など、見たい筈も無いのだ。
万が一売りに出されたとしても、買い取る、という穏便な手段を用いる金は、
流石に用意していないのだし―――。

サリ > 最後の一人が現れるまで其の場に留まったが、兎に角本日のところは、
兄らしき人物が売りに出される様子は無い。

溜め息をひとつ、ならば別のアプローチを狙うべきか、
気難しげに眉を寄せて考えながら、広場を離れて何処かへ、と―――。

ご案内:「奴隷市場都市バフート 広場」からサリさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にセラさんが現れました。
セラ > 今日も今日とて、商いの熱気に賑わう奴隷市場。
取り扱われている商品が何であるかを考えなければ、活気がある良い市場。
財を成して成功の夢を目指す若者。夢を見ることなど夢の商品として売り飛ばされる者。
それらを脇に見ながら、屋台が並ぶ一角にてこじんまりとした小さな屋台を出店して、のんびりと店番モード。
並べている商品は、各種の淫具に媚薬、調教道具。
店の設えこそ、素人臭いが並ぶ商品は魔王印の自作品。

「……売れぬな」

一部は自分で試した自信作で小遣い稼ぎと、出店したのに売れない。
商売のノウハウなど知らぬが、やはり問題はそこなのだろうか。
暇だなと、椅子に腰かけて市場の活気を眺めて、閑古鳥の鳴く自分の屋台の寂しさに肩を落とす。
まあ、儲けるために屋台を出したわけではないのだが。
碌に客も来なければ、時間が余るなとぼんやりと。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」にエレイさんが現れました。