2017/01/28 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にチューベローズさんが現れました。
チューベローズ > 少女は歩く度に膝丈でひろくふんわりとしたスカートを揺らめかせながらバフートの道を歩く。
「ふふ、おじい様からのお許しを頂けて良かったわ。
 さて、いい子はいるかしら。」
檻や店先に並ぶ奴隷たちを品定めする目はまるで、ぬいぐるみ売り場で悩む少女の様にキラキラとしている。
「そうねぇ… どうせなら健康で、強そうな方がいいんだけど…」
そう囁くと背後に付き従う護衛達が恐怖の表情をうかべるも、その二人よりも小さく力をかければ殺すことも容易い少女に口答えする事も無く、押し黙っている。
そんな二人に気づいたのか悪戯娘の様に満面の笑みを浮かべながら振り返る少女、手を伸ばし護衛の頭をやさしく撫でた。
「大丈夫よ。 貴方達に飽きたり愛想をつかしたわけでもないもの。 愛しい私の子たち…」
鈴のような声でその言葉を囁くと護衛達は歓喜の表情に変え、少女の前に跪く。
「さぁ、それでは行きましょう?」
甘く囁くと、少女は再び前を向き楽しそうに、楽しそうに歩き始める。

チューベローズ > 「んぅ… どの子もご飯やお風呂に入らせてもらっていないのかしら… 可愛そうね…」
薄汚れた格好をした奴隷たちや不健康そうにやせ細った奴隷たちを見れば心の底から涙を浮かべ、ポシェットの中からハンカチを取り出すと目元を拭い歩き始める。
奴隷たちから向けられる怒り、羨望、嫉妬、殺意。
ありとあらゆる負の感情を向けられるも、少女は怯えることも怒る事も無い。
そして、気に入った者がいなければ先程の涙等まるでなかったかのように次の店へと足を運んでいく。
「やっぱり、中々いい子には出会えないわねぇ」
退屈とばかりに口をやや尖らせながら呟きつつ店を歩き続ける。

チューベローズ > 「まぁ 焦らずともこの街にいれば素敵な方とも出会えるでしょう。」
少女は歩く、歩く度に厚底のサンダルがコツコツと床を打ち、これから起きるであろう出会いへの期待に胸を熱く、目をキラキラと輝かせながら軽い足取りで歩き続ける。

チューベローズ > 見世物小屋の前にたどり着けば、少女は楽しそうなものを見つけたと目を輝かせる。
見世物小屋で行われているのは闘奴達の熾烈な戦い。
武器は無く徒手空拳で行われているそれを見ると、用意されていた席に腰を下ろし、護衛からグラスを受け取り、ワインを注がせる。
グラスの中を満たすのは血の様な赤ワイン。
「ふふ。 戦える方って素晴らしいわね。 踊る筋肉。 力強い生命力。 綺麗。」
少女はその催し物に胸を躍らせながら血の様に赤いワインで満たされたグラスに口をつけ味わっていく。

チューベローズ > 「あぁ、とても綺麗…。」
目の前で繰り広げられる凄惨な戦いを、まるで劇や芸術品でも見るかのように、
ワイングラスを片手にうっとりと見詰める少女。

闘奴達は拳を振るい、お互いの体を打ち据えていく。
空気を裂くような鋭い音と、体を打ち据える低い音。
肌の表面を拳がすれば時に切れ血があふれ、飛び散っていく。
片方が繰り出された腕を捉え、折りに入れば小さな悲鳴と、骨が折れる鈍い音。

「ねぇ、今の音を聞いて? 私ゾクゾクしちゃう。」
相手いる手のひらを自身の頬にあてるとうっとりと熱い吐息を漏らす。
骨が俺て劣勢になった方は、死にたくないとばかりに相手の喉元に噛みつこうとするも、
鳩尾を殴られ呼吸と動きが止まった瞬間に、背後を取られ、首を太い腕で締め上げていく。
しだいにその力が強まっていったのか、ぎちぎちと音が響き、グキリと、太い首の骨が折れる音。

「あは、見ていて?でも、残念ね。 もう終わってしまったわ…。
もっと見ていたかったのに残念。」

奪われる命、その事に忌避感を感じるものは残念ながらこの場にだれ一人いない。
あるのは勝者を称える拍手のみ。
少女もその細くしなやかな指先でパチパチと手を叩く。
それまでの戦いで少女の雌の部分はうっすらと濡れ、牡の部分もふわりとしたスカートの中で硬くなっている。

「次は武器での戦いかしら。 それともエッチな事が始まるのかしら… 楽しみ。」
なかみの分からないプレゼントを開ける時のワクワク感を心の底から楽しみ、背後に付き従う護衛に話しかける。
二人からの返事が帰ってこなくても、少女は楽しそうに笑みを浮かべ、やや背の高い椅子地面についていない足をぱたぱたと揺らしていく。
幕間、勝者は奥へ消え、敗者は片づけられるように袋に詰められ運び出されていった。