2017/01/17 のログ
■魔王レヴィアタン > 放浪も飽きが来て、自身の船に戻ったは良いものの、数日でまた飛び出してきた魔王。
今度は王都ではなく、バフートの人混みの中をどこへ行くでもなくうろついていた。
人混みをかき分けていれば、周囲から感じる視線。
露出が多いからだろうかと肩を竦める。気にせず先に進むと、ふと見えてきた一際巨大な人影。
興味を惹かれ、其方へ向かってみるなら――
「………あれ?」
見上げる程の体躯。東国系の肌を持つその女に、魔王は以前会ったことがある。
「…ヤヅチかい。何やってんだいお前さん、こんなところで」
拳を交えた経験もある知古に、気さくに声をかけた。腕組みをし、歯列を覗かせて笑っている顔を見上げる。
■ヤヅチ > (王国の法と権限が届きにくい土地柄、好き放題そのままに
見世物 野外情事 カモられて連れていかれる哀れな端正整った男
まるで不幸の坩堝を肴にでもするように酒を減らしていれば声をかけてきた色に耳がピクリと)
「―――おや、レヴィ。まぁあんたなら、珍しくもないか。」
(突き刺さる様々な視線を浴びているせいか、笑みは自然と獰猛なまま。
周りは、ここでは顔が広いだろう船長女とデカ女が知古とわかれば
カモろうとする視線は幾分か薄れた。)
「王都から仕事でね。やれ長い道下ってきてみりゃ……面白いところに着いたってわけさ」
(ポンポンとゴルドの詰まった袋を片手でお手玉する姿
この場では愚かな行為だろう。しかし鬼からしてみれば、
―――‟やれるもんならやってみな”―――
そう周りを、挑発しているのと同じだった。)
「そういや港が近いんだったね、おまえさんも商売かい?」
(船の主である相手とは、戦るのもヤるのも楽しかった故に、多少知っているように
獰猛な笑みも、親し気なそれに徐々に変わろうか。)
■魔王レヴィアタン > 相変わらず好き勝手やっている群衆を横目に、黒い瞳は楽しそうな色を湛えて目の前の鬼へと向けられている。
顔はまぁ知られているのだろうが、きっと己のことを知らぬ者も大勢、この中にはいるだろう。
自身を売り込むこともないし、先程から下卑た眼差しが向けられるのを感じる。
「へェ。暫くここにいるのかい?王都よりか、居心地は良さそうだけど」
軽々とお手玉されるゴルド袋を見、ふふ、と声を含ませ笑う。相手の隣へと身を落ち着けた。
港と言われればニヤリと笑い…
「いやァ、最近はとんと。アタシはただここに遊びに来てるだけさ」
話し方はいつになく親しげで。戦いと、その後の貪り合うような情事。
それを思い出すとつい口元が緩んでしまう。
つくづく好戦的な魔王だな、と。自分でもそう思ってしまうほどに。
■ヤヅチ > (滞在の期間を聞かれれば、笑みのままはっきりとは言えない様子。
友人の言う通り、ここの空気は‟合っている”
しかし戻る充てがあるのなら、ゴルドと一緒に行くのもやぶさかでない。
顎を撫でながらに空のボトルを放れば)
「まぁアンタもいるなら、いろいろ楽しめそうだね
―――色々な。」
(奴隷の中にはそれなりに楽しめそうな猛者もいた。闘技場用らしい。
覗きに行きたくもなる場が多そうだと思っていた傍らで、
出会った遊びがてらと笑みを浮かべる友人に躊躇いもなく、
背丈の差ゆえに尻よりも肩に手を。)
「私の前に出ちまったんなら、喰われるしかないって知ってるだろ? レヴィ。」
(ニッと明るめな笑みで歯列を覗かせ、愛称呼びで誘いかける。
嫌だってんなら、また力づくだというようにそれは次第に獰猛な笑みになる。
しかし脅迫よりも、互いに同じ喜色を浮かべるのなら似た者同士。言葉もいらないだろう。)
■魔王レヴィアタン > まぁどこへ行くにせよ、それは当人が決めることだ。
友人とはいえ、外野がどうこう言う話ではなかろうと口を噤む。微笑みながら。
「ん――ふふ、そうだねェ。……色々と、ね」
闘技場用に鍛えられた奴隷も此処には多いだろう。
とはいえこの友人の手にかかれば、そう長くは持ちそうにない。少なくとも魔王は勝手にそう思っている。
肩に手を置かれれば、浮かべた笑みは更に深くなった。
「――あぁ。そうだね……他の連中の邪魔が入らないところでヤろうじゃないか?ヤヅチ」
果たしてこの二人の間に力づくというあれそれがあったのかどうか。
似た者同士、断る理由もない。隣の大女と共に、人目につかぬところを目指し歩き始めた。
「ここの下に、使われなくなった古い闘技場があるんだ。――そこでいいかい?」
■ヤヅチ > (知らない場で勝手気ままに楽しんでやろうじゃないかと、‟望む者”が多そうな場で気分もいい
しかしそれの前に、目の前に喰いがいのある見知った奴が現れたのなら、
鬼は真っ先に摘まもうと手を伸ばすことになった。)
「ふふ、アンタのそういうところ、好きだよ」
(話が早い。実に好ましくもあり、指定された場所が場所だけに、バキリと拳を鳴らした。)
「じゃあ案内頼むよ。まぁ屯してる連中がいたら、私が追い出してやるさ。」
(そう言って、小柄な知古の後ろをついていこうか。
見失いこともないだろう鬼の体躯とその姿。肩の毛皮の大羽織を揺らめかせ、もう周りはカモる気すら失せる程に
闘争心と情欲入り混じる空気が鬼の体からは溢れていた。)
ご案内:「奴隷市場都市バフート」から魔王レヴィアタンさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からヤヅチさんが去りました。