2016/10/28 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にジャークさんが現れました。
■ジャーク > 物資、と言う物は空から降ってくるわけでもなければ、地面から湧いてくるものでもない。
取引に寄って金や物をとっかえひっかえして、初めて自分の求める物資を得ることが出来るのだ。
というのは説明するまでもない当たり前の話であるが、
この悪党顔の男、ジャークもまた、取引というのはするのである。
その取引というのに、奴隷商の彼にとってはここ程都合が良い場所もなかった。
この辺りでも割かし顔が通っているし、好き勝手も出来る。
この市場は奴隷に限らず、結構面白い品物が売られたり、また見世物になったりするのだ。
この間大分砦にばら撒いてしまった魔族を捕える罠の備蓄や、
新しい移動手段として、人力車の他の物を連れてきた部下に探させて、
自身は最低限の護衛を付けさせ、見物に回っている。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にミルヒさんが現れました。
■ミルヒ > 「おー、なんだか賑やかなところ」
誰にともなく呟きながら行き交う人々を眺める。どう贔屓目に見ても善人には見えない連中ばかりのこの街を『賑やか』と表現するのは皮肉でもなんでもなく、そういった人々を見慣れているからなのだけど、
「……まさかこんなことになるとは」
売りに出されている奴隷として、首輪をつけられたままこんな光景を見ることになるとは流石に予想していなかった。いや、していたところで自分にはどうしようもなかったかもしれないけれど。とにもかくにも、今は前向きにやるしかない。
「あ、そこのおにいさ~ん!どうですかー私とか?」
適当に、そのあたりにいる男性に媚びを売ってみる。これが精一杯の前向きさ。
■ジャーク > こんなところに集まる人間と言うのは、
よっぽど物好きであるか、奴隷市場に絡む暗部の住人か、或いは奴隷か。
そんなものである。
こんなところに、救いの神も仏もいないのである。
商店に並んでいる品々は成程中々珍しいが、やはり物より者を見たくなる。
少々、気になる商品もあったのだが、後にしよう。
さて、何となくこの辺の雰囲気に似合わん明るい声の方へと目をやればやけに乳のでかい娘、こと、ミルヒが居る。
巨乳の域を超越して奇乳に片足突っ込みそうだが、あれはあれで良いかもしれない。
粗末なボロキレに身体を包んでいるし、出荷されたばかりの奴隷であろうか。
ジロジロと眺めた末に、興味と困惑の入り混じった顔で、寡黙な護衛に問い掛ける。
「………ウィンダート君。あれは……何だね?」
『ミレー族かと。』
「いや、それは分かるが…気になるな。よし。少し見に行こうではないか。」
『……。』
このジャークという男、牛であるミレー族を今まで見たことがなかった。
数人の悪漢宛らの従者に身を守らせながら、ミルヒへ近づく悪人をそのまま人間にした様な顔の男。
無遠慮に賑わう人通りを退けていく。
「失礼…キミは、売り物かね?」
その辺の男性を押し退けて、問い掛けた。
■ミルヒ > 「あっ、どうもこんにちは~」
声を掛けてきた男性に愛想よく笑顔で返事をする。接客は何度もやらされた仕事なので、こういう挨拶はお手の物だった。男性の客人たちは視線を下に向けてばかりでなかなか目を見てくれなかったけれど。
「はい、ついこないだ売られてきた奴隷で、今も買い手を探してるとこ…みたいですよ、今のご主人様は」
事情の説明も含め、あくまで明るく。暗い顔をした奴隷なんて誰も欲しがらないだろうに、どうして売られている人たちは揃いもそろって湿っぽい顔をしているのやら。
……それにしてもずいぶん大所帯だ。声を掛けてきた男性の他に何人も後ろに立っているが、買ってもらえるとして、新しいご主人様になるのは誰なんだろうか。
■ジャーク > 「ああ、こんにちは。」
挨拶は基本である。如何に悪人の顔でもそれくらいは出来るのだ。
とはいえ、帰っていくジャークの顔は、笑顔は笑顔でも下衆そのもののにやけである。
しかしこの乳、一体全体どうなっているのだ。気になる。
気になって視線はそちらばかりへ行く。
「……ふーむ?そうかね、売られているクセに妙に元気が良い様だが。
それで、この際だから聞くが、キミは一体何をしてくれるのかね。
それにしても…随分と、大きな胸だな…。」
とはいえ、明るさと言うのも奴隷商のジャークにとっては多少違和感のある物。
そこにボロキレからハミ出かけた乳があれば、触ってみたくなるのは、男の性である。
セクハラの要領でにて、多少なりミルヒの大きすぎる胸を触ってみようと片手を伸ばした。
周りの彼等は特に何もしていない。どうやらこの悪人顔で貴族服の男が統率であるようだ。
■ミルヒ > 「ええと……できることならなんでもしますよ!お掃除とか、ベッドメイクとか、あと……」
何やら奇妙な笑い方をする人だけど、気にはしない。とりあえず自分にできることを言っていくが、それは「聞かれたことには答える」というのも奴隷の鉄則だからだ。とはいえ、出来ることといっても幅が広すぎるなあ、と思いかけていたその時、
「あ……はい、みなさん気に入ってくださいます、これだけ大きいのは珍しいって」
自分の一番のウリに、向こうから気づいてくれて助かった。というのも、「女は胸が膨らんでいる」なんてこと、自分にとっては当たり前すぎてついつい忘れてしまうからだ。おそらく自分に興味を持ってくれているだろう彼により気に入られるため、伸びてくる手を拒絶するところか自分から乳房を差し出す。