2016/09/11 のログ
ご案内:「娼館通りにある宿の一つ」にチェシャ=ベルベットさんが現れました。
ご案内:「娼館通りにある宿の一つ」にリンさんが現れました。
ご案内:「娼館通りにある宿の一つ」にパトリックさんが現れました。
■チェシャ=ベルベット > 《これまでのあらすじ》
パトリックんはちょっとMっけの強い女装趣味の男の娘。可愛いナリして実はマグメールの一兵卒なのだ!
諜報員としての腕を買われてチェシャにあることを調べるよう頼まれていたんだけれど
ひょんなことから魔楽器を持つ美少年リンに言い寄られてあれよあれよというまに小さくなって奴隷になっちゃった!
そうして連れてこられて奴隷市場都市バフートで結構楽しくやっていたはずなんだけれど
仕事をほっぽり出していなくなったことにチェシャはカンカン!怒ってバフートまで乗り込んで、リンに酷いことして口を割らせちゃった!
も~パトリックんの奴隷ライフ一体どうなっちゃうの~?!
■チェシャ=ベルベット > というわけで、宿のフロントのソファにふんぞり返ってチェシャは座っている。
リンから聞いた、パトリックを売り払った奴隷商が彼を連れてくるとの約束でここで待ち合わせているのだが果たしてちゃんと来るのだろうか。
奴隷の代金とともに、引き換えに渡すリンはそこらへんで買った鳥かごに小さくして押しこんである。
あの怪しい魔法の楽器は部屋に置いてきた。何かされたら厄介だ。
■リン > 「このカゴ、格子が冷たいんだけど……
もっと気の利いたしまい方してくれないかなぁ」
リンは不服気な様子で鳥かごの中に座り込んでいる。
無論服など着ていないし快適とはとても言い難い。
今は離れた《アクリス》の機嫌がいいのか悪いのか、身体の大きさが元に戻る気配もなかった。
■パトリック > (肉体を、そして精神を書き換えられてしばらくの時間が過ぎた。
今やバフートの奴隷商の元、お客様のお相手をして暮らしている毎日である。
軍属であったことも、最早自分が(一応)男性であったことも過去でしかない…
そんな日々を暮らしていた。 ある日、自分を指名したお客様がいるとのことで、
指示された宿屋に赴いたのである。)
あのっ、”パティ”です。 おきゃく様がお呼びだと伺ったのですが、
こちらで合っているでしょうか?
(幼く甘い、少女とも少年ともつかぬ声がドア越しに響くだろう。
違う、との反応がないので、そっとドアを開けた。
ご指名だから十分に報酬がもらえる可能性もある。
十分におめかしさせてもらっているし、自分も思いっきりやる気だった。)
■チェシャ=ベルベット > 「鳥かごじゃなかったら、壺の中と瓶の中どっちがよかった?
息ができるだけマシだろ、文句言うなよ」
カン、とかごの格子を爪先で弾いてリンを黙らせる。
そうこうしているうちに指定の時間が来れば、宿の扉からどこか面影のある顔立ちが見える。
自分が最後にあった時よりも随分幼く、また少女めいた装いのパトリックであった。
その一歩後から顔色を青くさせて冷や汗をかく奴隷商がなんとも言えない不平と不満と恐れの表情で着いてきた。代金を受け取る算段だろう。
ソファからぴょんと跳ねて立ち上がると、じろじろと遠慮なしに着飾ったパトリックを見やる。
不機嫌だった顔が、一転して満面の笑みを浮かべた。
控えめにもそれなりに整った顔立ちのチェシャが笑えばそこそこの華やかさがある。
同時にそれは獲物をいたぶる前の猫がする笑みでもあったが。
「パティ~~~~♥会いたかったよぉ!」
嬉しそうに相手の方へ駆け寄るとホップ・ステップ・ジャンプの要領で加速して
両足を揃えて綺麗なドロップキックをその小柄な身体の中央に打ち込もうとする。
容赦は無かった。
■パトリック > (扉を開くと、お部屋にいたのは少年だった。
にっこりと満面の笑みを浮かべて頭を下げる。)
本日はおよびいただき、ありがとうございます。
あの、本日はいっぱいがんばりますので、どう……。
(最後まで言うことは出来なかった。 稲妻のような早さで繰り出される
ドロップキックに、ころころと床を転がる。今回は痛いことがあるって聞いてなかった。
それに、痣が残らないといいけど。 反射的に そんなことを考えながら、
記憶に残る相手の声を思い出しながら立ち上がる。)
……チェシャくん!チェシャくんだ!
(胸の痛みが残るけれど、知り合いに会えたのが嬉しい。
尻尾を左右に揺らしながら、ぱあっと表情を明るくする。)
■リン > 「うひぃ……」
脅かされるのにも慣れつつあったがそれでも反射的に身をすくめてしまう。
少し揺らされるだけでもその中の住人には何倍にも増幅されて感じられるのだ。
怯えると同時に少しだけ昂ぶってしまってもいた。
パトリックに見事な飛び蹴りが決まったのを見れば
他人のことながら痛みを想像して表情を引きつらせてしまうが、
アレはアレで暴力には慣れているようで、案外平気そうだった。
「やぁパティ、リンだよ。今日は鳥かごから失礼するよ」
チェシャにしっぽを振るパトリックに、こっちもにこやかに挨拶する。
■チェシャ=ベルベット > 相手が長々と前口上か挨拶を口にしている途中で見事ドロップキックは相手に命中した。
蹴った衝撃でバック転の要領でくるくると宙を舞うと、ぶれること無く着地する。猫の身体能力恐るべしである。
腰に手を当てて、痛みに呻くパトリックを怒りの形相で見下ろす。
こっちに会えて嬉しい相手とは対照的に、冷ややかな素振りであった。
「へぇ、名前は覚えていてくれてたんだ。そりゃ良かった。
このクソ犬、仕事ほっぽり出してどこに行ったかと思えば何勝手に奴隷になんかなってるんだよ。
それになぁにその格好?もうすっかり身も心も奴隷根性丸出しのプライドの欠片もありゃしない!
お前の趣味嗜好にとやかく言うつもりは無いけどなぁ!頼まれた仕事はちゃんとしろ!
それでもプロかよ!このっ、淫乱クソメスオカマ犬!!!」
ありったけの罵詈雑言を、自分よりも幼い相手に叩きつければはぁと落ち着くために一息入れた。
呑気な様子でパトリックに挨拶しているリンの籠を持ち上げて振る。
遠巻きに様子を見ていた奴隷商にその籠を持ち上げて示しつつ、小声でリンに話しかけた。
「さて、それじゃあ後はお前を引き渡しておしまいにしようと思うんだけど
あっちに行ってまた甲虫王者ムシなんたらやらされたり、犬猫とセックスさせられた見世物小屋に晒されたりするのと
しばらく我慢して僕の所で仕置きされた後に自由になるのとどっちがいい?」
格子の隙間から冷たい視線がリンに降り注ぐ。
■パトリック > (きょとんとした表情で相手のお説教を聞いてから、状況を理解しようと一生懸命考える。
そう、確か自分は彼に頼まれてお仕事をするはずだったのだけれど、
あれよあれよというまに年齢やらオスらしさやらを奪われて、すっかり幼くなってしまったのだ。)
でもでもっ、わたしみたいなのは、こうして奴隷になった方が、みんなが喜んでくれるって…
淫乱クソメスオカマ犬だから、普通のお仕事なんてする必要ないってリン様が…。
(チェシャくんに怒られるのがとっても嬉しい。ふにゃふにゃと表情が蕩ける。
がんばって説明していたところで、かごの中の小さな人に気がついた。)
あっ、リン様! おひさしぶりです! …どうして鳥かごの中にいるんですか?
(チェシャくんとリン様を交互に見て首を傾げる。 二人の関係がよくわからないけれど、
自分を買いに?来てくれたのは間違いないはずだ。それだけで嬉しくて、
とっても幸せなオーラが溢れてしまう。)
■リン > 「ははは。きみを売った件で彼に怒られちゃって。
今はこの美少年の持ち物になってしまっ……ウワーッ」
今の身分の説明の途中で雑に振られて三半規管が大変なことになる。
そのあと、格子越しにチェシャに選択肢を提示されて瞬きをした。
どうせこれ以上この少年に媚を売っても奴隷に卸される運命は変わらないと思っていて諦めの境地でいたのだ。
パティをうまく操ってどうにかするという算段もなくはなかったが、あのポンコツにはあまり期待が持てない。
「……そりゃ、もちろん後者に決まってるけど。
随分と僕に都合のいい話に聞こえるね、それ」
振られてグロッキー気味で格子によりかかりながらもそう応える。
へりくだった態度を取らなくなったのは、どんな態度を見せようが
こいつは喜ぶまいと悟ったからであった。
どんな罰を下されるかは知らないが、見世物小屋行きよりはマシなはずだ。
「チェシャだっけ。それでパティはどうするんだい?
ぼくは洗脳までした覚えはないのに、本当に奴隷が性に合ってるみたいだし……
ムリに連れ戻したとしても、遅かれ早かれまた僕みたいなのにひっかかっちゃうと思うけど。
ご苦労様だよね」
皮肉もあるが、チェシャと呼ばれた少年はパトリックの問題にどう立ち向かうつもりなのか
単純に気になっての言葉でもあった。
というか、奴隷商に払う対価はどうするつもりなのか。
■チェシャ=ベルベット > こっちが怒る様子にしょげるどころかひどく嬉しそうにデレデレするパトリックを見て愕然とする。
籠を持ち上げていた腕がだらりと力なく垂れ下がった。もちろん中に入ったリンが再びシェイクされるがそんなことを気にかけている余裕は無かった。
「……パトリック……」
これまで常に毅然と怒りを露わにしていたはずのチェシャの表情が見る間に曇っていく。最早これは今まで自分が知っているパトリックではなくなってしまっていて、リンの言うとおり彼は奴隷のままで居たほうが幸せそうでもあった。
結局のところ、勝手に自分が空回っての取り越し苦労だったのだ。
ぐっ、と息が詰まった後それまで見せたことがないほどの悲痛な表情に変わり目尻に涙が浮かんだ。
「……そうかよ、じゃあもう何も言わない……。
お前が、っ発情して大変だった僕を慰めてくれたのも!可愛がってくれたのも!
全部気まぐれでどうでも良かったんだな!もう昔のことなんだよな!
ミレーは大っ嫌いだけど、お前はクソみたいに鈍くて口先だけが上手くて情けなくって手のかかる奴でどうしようもない変態だったけどっ!
勝手に僕だけが色んな事想ってたのが悪かっただけなんだよな!ああそうかよっちくしょう!
……ぼく、ぱてぃのちんこ、きらいじゃなかったのに……」
あくまでちんこだけの話である。
ぐずっと半べそをかきながら鼻をすすり、他の面々にその様子を見られるのを厭うように袖口で乱暴に顔を拭う。
「……お前の言うとおりだ、もう僕がどうしようと関係ないし
こいつの人生はコイツのものだからもう全部どうでもいい……。
他人に媚びへつらって生きるのが居心地いいならそれも一つのやり方だろうさ……」
力なく肩を落として、リンの入った籠をソファに置き直す。
事態を見守っていた奴隷商が揉み手をしながらそれでお代は……?とちらちら視線をリンに向けてくるのを煩わしそうに見て、
「10分待ってろ、その小さいのは逃がすな」と二人に言い置いて宿屋から商人と二人、出て行った。
恐らく交渉をしてくるというのだろう。
10分後――、チェシャ一人が扉をくぐって戻ってきた。
「片付いたから、もう終わり」と。
■パトリック > チェシャくん…。 あの、わたし…わたしね…?
(ぺたんと獣耳を伏せ、今にも泣きそうに目に涙を浮かべた。悲しそうな表情のチェシャ君を見ると、胸が痛くなる。
たぶん自分はとってもひどいことをしているのだけれど、 あとなんか色々言われてる気もするけれど、
自分のことを大事に思って、それでここまで来てくれたのかもしれない。
そう考えると何かしないといけないのだけれど、果たして自分に出来ることなんて残っているのだろうか。
お話をするためなのだろう、チェシャくんがいなくなったお部屋で、カゴの中のリン様を見つめる。)
あの、リンさま……わたし、元に戻る方法とか、あるんでしょうか…。
(小さな声で問いかける。 呪い?の正体はわからないけれど、幼くされたこと、
そして男らしさが(元から少ないとはいえ)失われてしまったのは事実だ。
元に戻ることができれば…あるいは、少しでも元に戻る兆候があれば、
チェシャくんは喜んでくれるかもしれないし。)
■リン > 取り越し苦労の空回り、その上痴話喧嘩に付き合わされて
たまったものじゃないなぁ、というのがリンの率直な感想だった。
繰り返しになるがパトリックを奴隷に貶めたことに呵責はない。
彼はよりふさわしい姿になっただけということなのだから。
「奴隷商だって毎日を精一杯生きているんだからもっと優しくしてやりなよ」
だいたい何が起こったのかはわかった。戻ってきたチェシャをそうたしなめる。
自分で口に出してみてあまりにも空々しいなと思った。
「さて。放っておけばいつかは元に戻るんじゃないかなぁ。
あの楽器を使えれば一番いいんだけど」
パティに格子越しに見つめられて、少し恥ずかしそうにしながら答える。
呪具を使うことをチェシャが許すかどうか、である。
もっとも、《アクリス》の力を振るえたからといって、
この場でチェシャに逆襲しようというつもりはあまりないが。
「でもその姿せっかくかわいいし、もったいないね。
おちんちんの大きさだけ元に戻すとかじゃだめ?」
チェシャが気に入ってるのはちんこだけらしいし。
■チェシャ=ベルベット > 「黙れよ、大体お前が余計なことしなけりゃいまこんなことになっていないだろ」
吐き捨てるようにリンに毒づく。10分前とは打って変わって切れ味鋭いナイフのような冷徹さを帯びていた。
なにやらパトリックから元に戻りたいという話が出てきたことに片眉を上げたが
どうせ元に戻ることが彼にとっていいことではないのだし逆に気を遣われたことに腹が立ってしまう。
苛つきが募ったが特に口を挟むこともない。険しい目で二人の会話をみつめていたが
「……お前が楽器を僕に向けないって保証は?」
とりあえず、ここで話していても埒が明かないだろうとリンの入った籠を抱え、パトリックに顎で示して自分の借りている部屋へと向かう。
中に入ればカーテンが閉められた薄暗いベッドと椅子とテーブルだけの何の変哲もない場所があるだけだ。
青いケースに収められた《アクリス》は不可視の糸で柱に縛り付けて浮いている。
■パトリック > 放っておけば…って、戻し方わからないんですか? 楽器でなんとかなるなら…。
(なんか股間のあたりを見られた気がする。 頑張ってリンさまから何とかする…
具体的には元に戻る方法を教えてもらえたわけで、表情が明るくなった。)
あの、ありがとうございます…♥ でも、あの…ちゃんと元に戻りたいです…。
ねっ、チェシャくん!わたし、その…おちんちんだけじゃなくて、ちゃんと元に戻ったほうが嬉しいですよねっ!
(チェシャくんの方をみて、元に戻る光明が見えた!って言いたかったのだけれど、なんだか表情は明るく無かった。)
あー……。 そ、そうですよ! リンさま、カフェでわたしが報告書書いてたらいきなり話しかけてきて、それでー!
なんか、こう…音楽でわーってなったんですもん! つかったらダメです! …でも…。
(チェシャくんの正確な指摘に胡乱な表情で頷くあたりは、幼くなっても変わっていなかった。
ちょこちょことチェシャくんの後ろをついていきながら、危険性についてがんばって考える。
元に戻れるならたしかにいいのだけれど、万が一リンさまが楽器をチェシャくんに使ったら…
それこそ自分みたいになってしまうかもしれないわけで。 でも元に戻るには、
あの楽器を使うのが比較的よいわけで。 腕を組み、うーんと唸った。)
■リン > 「うう恐ろしい……
彼ってばいつもこうなのかい、パティ?」
冷や汗とため息を一つ。
冷たい眼差しや言葉を向けられるのは怖いしドキドキするのでやめてほしい。
「保証ねぇ……そんなものあるわけないでしょ。
ま、ここで君に歯向かうのが得策じゃないのはさすがにわかるけど。
おとなしくしてれば自由の身にしてくれるんでしょ? 輪切りにはされたくないんだ」
パティの居る手前ひどいことはできないと思っているのか、小馬鹿にした口調。
《アクリス》の音が確実に効くのはリンのような奴隷願望丸出しのマゾ犬ぐらいで、
後はうっかり抵抗されてしまう可能性がそれなりに高い。
だが別にまだ、チェシャに完全に身も心も屈服するほど調教されたわけではない。
戻せと命ぜられれば戻すのもやぶさかではないが、
こっそりチェシャがちょっと恥ずかしくなる感じの音楽を奏でたりするぐらいの
いたずらはやってやろうかなとは思っていた。
どうせわからないだろうし。
■チェシャ=ベルベット > 床に籠を置いた後、ばふりとベッドに座り込むと疲れた様子で靴を脱いで裸足になる。
足をぶらぶら振りながらどうでも良さそうに二人のやり取りを眺めていたが
どうしてかパトリックが元に戻りたいなどというのか訝しんだ様子で眉をひそめる。
「……あのさぁ、クソ犬……
なんで?別に今が不満とかじゃないんでしょ?なんで元に戻ろうとか思っちゃうわけ?
そっちのほうが幸せなんでしょ、ずっと誰かに可愛がられて
マゾ欲満たしてもらってちんこ咥えまくってればいいんでしょ?
僕は別にお前のご主人様でもないし友人でもないし、ただの単なる縁が合った他人だぜ?
そんな奴の言うことに気を遣ってせっかくモノにしたチャンスをフイにしちゃうわけ? バッカじゃないの……?」
心底呆れたというか信じられない様子でそうパトリックに言った後、
人差し指を指揮棒のように振って不可視の糸を操った。
するするとバイオリンケースが床へと降りてひとりでに留め金が外れて蓋が開いた。
中にはかわらぬ様子の呪具《アクリス》が鎮座している。
「……僕かクソ犬におかしな真似をしたら輪切りと言わずミンチにしてやるからそのつもりで。
さっさとどうにかしろ、クソチビ」
リンに警告とともにそう言い置いて、その場に突っ立っているパトリックに鳥かごの中から彼をアクリスまで運ばせるように指示をする。
後は野となれ山となれだ。枕に顔を埋めて突っ伏した。
■パトリック > チェシャくんは、いっつもわたしのことクソ犬って言ってくれます。
生ディルドとか、性欲処理用オカマ犬とか、変態メス犬もどきとか。
でも、チェシャくんに言われるとなんとなくうれしくなっちゃいます。
(リンさまの言葉ににこにこしながら言葉を返す。 チェシャくんに呼んでもらえるだけで
とっても嬉しいのだけれど、リンさまはちょっと怯えてるし、わたしの言葉を聞いたら
チェシャくんは、「笑ってるんじゃない!」ってわたしに突っ込むんじゃなかろうか。)
だって、チェシャくんの言うとおり、わたしちゃんと頼まれたこと出来てないって思って…。
それに、チャンスっていうか、あの、えっと…その、こういうお仕事は出来るけど…。
チェシャくんが悲しい顔するの、やだって思ったんです。
(リンさまをカゴごと楽器の方に持っていきながら、チェシャくんにお返事。
怒られても蹴られてもいい。だってそう思ったんだし。
カゴの蓋を開けて上げて、リンさまを楽器のところで開放してあげたい。)
■リン > 「そっかぁ。パティは本当にどうしようもないんだね……。
まあ、気持ちはわからなくもないけど」
やや本気の憐憫の篭った調子でそう感想を口にする。
それにしてもこのチェシャという少年の、明らかなひねくれっぷりというか素直になれなさはなんなのだろう。
これ以上は本当に怒らせてしまいそうなので、肩をすくませるだけに留める。
わざわざ助言してやる義理はない。
「あ、はい。では、仰せのままに……」
足元の床、楽器の近くに降ろされた、ネズミのように小さなリンが、大きな二人を見上げる。
リンが指揮者のように腕を振るうと、弓と楽器本体がふわりと浮かび上がる。
魔性の楽器であるがゆえに、直接手に持って奏でる必要はない。小人状態でも差支えはないのだ。
そして、メロディらしきメロディのない静かな音楽が部屋に響き渡る。
これはパトリックにかけられた戒めを中和するためだけの音だ。
それを聴いた彼に戻りたいという意思がきちんとあるならば、みるみるうちにかつての姿を取り戻すことだろう。
■チェシャ=ベルベット > 「そこまで言ってないし勝手に嬉しくなるなよ、この駄犬!!
僕が口も態度も悪いのは生まれつきなんだからほっといてくれ」
言った覚えがないことまで勝手に他人に吹聴されてはたまらない。
ものすごい剣幕で枕から顔を上げて怒鳴った。
「……ふん、物好きめ。勝手にしろ。
さっき言ったとおり僕はお前とはなんの関係もない相手だから」
パトリックの言葉に再びソッポを向くように枕で顔を隠す。
そうこうしているうちにリンがアクリスを奏ではじめた。聞き慣れない不思議な曲に
いつの間にかぴょんと飛び出た猫耳が落ち着かなさ気に揺れた。
■パトリック > どうしようも…えっ、なにがですか? わたし元に戻れないんですか?
(なんか不穏な言葉が聞こえたから、思わずリンさまに確認。
なんとなくわからなくもないって言ってもらえたから、小首を傾げつつも尻尾を一振り。)
えへへ、ごめんね、チェシャくん。 わたし…その、チェシャくんが、こうして来てくれるなんて思ってなかったから。
ずっとここにいるんだって、こうしてたら幸せなんだって思ってたんだけど…。
やっぱり、約束してたことはちゃんと守らないとダメだよね。 来てくれてありがとうね、チェシャくん。
(魔力を持った音色が身体に伝わる。 はっと我に返って、大急ぎで服を脱いだ。きつかったり、やぶけたり、
元に戻ったらぴっちぴちのロリ服来てる男の人になってしまうわけだし。)
おお…おおっ、おあ…!あー、元に戻ってきてるっ! すごい!すごーい!
(目をキラキラさせながら叫ぶ。 不思議な音色が染み渡るたびに、自分の視点が高くなるのが分かる。
曲が終わる頃には、自分は普段の…いつものパトリックに戻っているだろう。
男子力の枯渇のせいで雌らしさが上がっているかもしれないが、一応元の姿だ。)
■リン > 「はぁ、この間はリンさまリンさまって子犬みたいにひっついてきてくれたのに……。
妬けてしまうねまったく」
そういう奴だというのはわかっているが、失意がないわけではない。
演奏は終わり、アクリスはひとりでにケースの中に戻る。
「せっかくかわいかった姿も見納めだ、やれやれ。
ぼくの大きさも戻ってくれたらよかったんだけど。
ともかく、これで一件落着だね。何か文句はあるかい?」
きちんと元に戻ってほっと一息つく。
戻ってくれなかったらチェシャにまた妙な因縁をつけられることは必至だからだ。
何かいたずらの一つでも仕込んでやろうかと思ったが、日和ることにした。
ケースの上にちょこんと腰掛ける。
根本的な問題は解決していないのだが、リンの知ったことではない。
■チェシャ=ベルベット > 謝るパトリックに一瞥もくれないまま拗ねたような声音がもごもごと枕を通じて伝わる。
「そーだよ……約束したことはちゃんとやれよ。それで飯食っていくならなおさらだ。
だけどこれでお前は2度約束破ったからな、次やったら今度こそ知らない」
曲が終わった後にのろのろと顔をあげる。
一瞬ロリ服が成長したパトリックによって無残な姿になっているのを見たが無視を決め込んだ。
なんというか、正直元から男らしいとは言いがたいパトリックだが一応背丈も見た目も戻ったようで
だけれどどうもまだ乳臭いというか仕草というか身体のラインが媚びた女のようでもあり……。
確かめるためにだらだらと四つん這いでベッドからぼたりと落ち、そのままの姿勢でパトリックににじり寄る。
「あー……ホントだ。戻った」
大事なところが隠せていないパトリックの股間を凝視しつつそんな声を漏らした。
一切顔やら体型やらには目もくれていない。
無遠慮にふにふにとパトリックの睾丸をつついて触りながらケースの上のリンに向かって
「文句はないけどこれしきの事で罪滅ぼしした気になったら困る。
っていうかお互い満更でもなかったなら同意の上でまた縮んだりすりゃいいんじゃないの。
まぁどうでもいいけど――まだどっちにもお仕置きしてなかったよね」
素早くリンを片手でつまみ上げ、パトリックの睾丸を弄りながら命令する。
「犬、早く自分でお尻の穴慣らして開いてよ。
そこにこいつを入れてあげるから。ちんこじゃないけど棒代わりならなんでもいいでしょ」
■パトリック > そういえばリンさまは元に戻れないんですか? たしか何かの呪いで小さくなってしまうって伺った気が…。
あっ、ちゃんと元に…元に戻って、る…? うん、概ね大丈夫!
(元に戻った自分の身体を眺める。なんだか更に筋肉が落ちて柔らかくなってる気がする。
ふんわりと肉が盛られた胸やら、おしり、太ももやらを撫でる。 柔らかくて気持ちいい。
男子力の枯渇が影響しているのだろうけれど、今は元に戻れたことを喜びたい。)
えへへ…チェシャくん、ごめんね…。
(枕に顔を埋めたまま抗議するチェシャくんに優しく声をかける。
チェシャ君にふぐりを弄られるときには、ちゃんと隠したりせず気をつけの姿勢。
恥ずかしいやら気持ちいいやら嬉しいやらで頬が赤らむ。)
入れるって…えっ、確かに綺麗にして来たけど…。
リン様、大丈夫なんですか、おしり。 んっ…っふ、ぁ…あぁ…
(たしか以前、縮んだ彼を運ぶためにショーツの中に入れた覚えはある。
けれど、はたしておしりとかまでしてよいものなのだろうか。
頭のなかに疑問を残しながらも、促されるまま自分の指を舐め、唾液を絡ませる。
そのまま四つん這いになり、腰を突き上げるようにして指でおしりをほぐし始めた。)
■リン > 「どこまで小さくなるか、いつもとに戻るかは
《アクリス》の機嫌しだいだからなんとも言えないな……
あ、ぼくは余計なことしてないからね。一応」
元からこんなにフェミニンだったか思い出せなくて首を傾げる。
その辺りに関しては責任は持てない。
「あーなるほどなーそれなら二人同時にお仕置きできるなー、頭いいなぁ。
……いや、ぼく死ぬんじゃない?」
つまみ上げられながら苦笑いの表情。
似たような経験はあるし、死にはしなかったが、
毎度死ぬような思いをしているので進んでしたいものではない。
そうは言いつつも、すぐ目の前で大きな睾丸が弄られ、
淫らなすぼまりがほぐされて蕩けていくのを見せつけられては
リンの楊枝のような大きさのものがピンと滾ってしまう。
目が離せない。ごくりとつばを飲み込んだ。
■チェシャ=ベルベット > 謝るぐらいならやらなきゃいいのに、という言葉は胸にしまっておく。
わりと素直に自分の後穴を指でかき回し始めたパトリックに、こいつもう駄目だなという諦観と
事がスムーズに運んで手間がかからないことに複雑な気持ちになる。
「四つん這いよりはこっちむいてお尻床につけて……、足開いてよ。
そう、ちんちんよく見えるようにして、ちょっとつらい姿勢だけどそのまま動くなよ」
体勢を変え向かい合わせのまま、パトリックが慣らしている間に
チェシャはつまみ上げたリンを足先からたっぷりと口に含んで舐めあげる。
唾液をまぶして潤滑油代わりにし、万が一にもパトリックの中で引っかからないようにするためだ。
引きつりながら笑うリンも、股の間の反応だけは正直だ。
意地の悪い笑みでたっぷりと首から下を濡らしたら一度口から引き離した。
「死んでくれたほうが正直僕は復讐される心配がなくていいけどね。
足先から入れてやるから呼吸の心配はいらないだろ。姿勢が悪くて頭に血が上ったらご愁傷様。
ほら、犬もっと尻を持ち上げて……それじゃ、入れるよ。チビも骨が折れないように祈ってな」
そう言ってパトリックの尻たぶを手で押さえて割り開くと、すぼまりに向かってゆっくりとリンの足先を埋めてゆく。
■パトリック > たぶん…前にいっぱい出されちゃったからだと思います。
大丈夫です、特に問題があるわけじゃないですし…。
(リン様の自分じゃない、という言葉に鷹揚にうなずいた。
少なくても今は嘘がつける状況じゃなさそうだし、信じて問題なさそう。)
ふぁいぃ…んっ、んぁ…こう、ですかぁ…?
(甘く立ち上がった肉槍を晒しながら、促された姿勢。
少しだけおしりを浮かせるようにしておしりを指でほぐしながら、
チェシャくんの言う姿勢を取った。本当にリンさまを入れてしまうのだろうか。
ちょっとドキドキしながら、チェシャくんにしゃぶられているリンさまを見る。)
■リン > 「はっ、ああ……んぅ……」
滑る腔内の感触が気持ちよくて甘い声が上がる。
そのまま果ててしまいそうなほどだったが、そうなるまえに生殺しのまま口から離される。
上気した表情で、未練がましそうにチェシャの唇を見つめた。
「……ふぅっ、ぼくは、チビじゃなくてリンっていう名前が……
あっ、うああっ、と、融けるっ、あついっ……❤」
チェシャの手によって、あっさりとリンの身体は腰部分までその肉のぬかるみに浸かる。
特に命ぜられてもいないのに、腰がかくかくと揺れてパトリックの中に猛る牡茎をこすりつけはじめた。
末端が燃え上がるようだった。
尻肉の片方に上半身をへばりつかせ、必死に快楽に耐えようとする。
パトリックの後ろの口に食まれてみるみるうちに理性が崩れ、乱れていくその様子は、食虫植物に囚われた虫のようにも見えた。
■チェシャ=ベルベット > 肉棒よりは複雑な凸凹に富んでいる人体があっさりとパトリックの中に埋まっていく。
リンの様子から見るになかなか具合は良いようだ。
まぁ今までさんざん誰ともしれぬ輩とパトリックは好きなだけハメてきたのだからそれも当然か。
「うるさいなぁ……チビが嫌ならドスケベチビね。
死ぬとかいいながら結局おっ立てて喘いでるんじゃ説得力がない」
リンの声には面倒くさそうに答えた。
決してリンという二文字を覚えるのが出来ないわけではないが
相手の名前を覚えるというリソースを使うのがチェシャはひどく嫌なのだ。
自分の中には主人の名前だけをしかと刻んでおけばいいし、
下手に名前を覚えた相手に愛着を持ったりなどしたらいつ何時それが裏目に出るかわからない。
傷つくのは結局いつもチェシャなのだし、交友を広めないことで自分を守る拙い処世術なのだ。
甘く立ち上がったパトリックの性器を指でつついて揺らし、太ももを押さえて顔を寄せる。
「それじゃあ今度は駄犬のお仕置き、尻穴よりもちんちんのほうが気持ちいいってわからせてやる。
これからはちんちんでしかイケないような性癖に変えてやるし、
万が一チビの刺激でイッったら許さないから」
鼻先を肉槍にこすりつけ、先端に唇でキスをする。
そのまま一気に口に含んで喉奥まで飲み込んだ。
じゅぽじゅぽといやらしい音を立ててパトリックの肉槍に吸い付き頬の裏側をこすりつけ、睾丸を揉んでやる。
ついでとばかりに悶えるリンを摘んで何度も抜き差しを繰り返してやる。
■パトリック > んふ…っはっ、ふぁ、ぁっ…あっ、っひうぅっ…?
リンさまがお腹の中でうごっ、動いてるっ…!
(ぬる、とおしりに入り込むのは、肉槍とは異なる感覚。
しかもそれが内側から自分を犯すように自ら動くとなると、
思わず甘い吐息も漏れてしまう。)
…って、っ、チェシャくん…!?だめ、だめだよっ、ぼく、チェシャくんにそんなことされっ、
ぁ―――っ♥ うう、うっ、んふ、ふぁ…あ、あぁっ…♥
(チェシャくんの熱いお口が、細い指が自分の男のものを刺激する。
情けない声を上げて腰を浮かせ、ひくひくと反射的に腰を突き出しながら、
久しぶりに味わう強烈な快楽に酔いしれた。)
■リン > 「ひーっ、ひーっ……あのねえチェシャ君、ドスケベチビが卑しくも申し上げますけど、
人間はちんちんと粘膜がこすれあったら、ひーっ、否が応でも感じちゃうのぉ!
卑しいミレー、ふぅ、ののうみそじゃ、あひーっ、わかりませんかぁ!?」
減らず口と嬌声が混じった混沌とした叫び。
すぐ頭上で口淫が始まると、うわぁと感嘆に目を見開く。
自分の体ほどもありそうな肉の屹立がまるごと飲み込まれ、奉仕されているのだ。
淫靡で雄大なショーに、自分の中の物がより燃え上がり熱くなるのを感じる。
「あーっ、だめ、だめぇっ……❤
ぼくのかだだ、すりきれじゃうっ、でもっ、あうう……っ❤」
だんだんろれつが回らなくなってきた。
チェシャの唾液とパティの蜜に濡らされ、指と尻の動きにもみくちゃにされ、全身がびりびりする。
腰を擦り付けるのみならず、じたばたと両脚を、肉筒を広げようとするように動かす。
■チェシャ=ベルベット > 「ん、ぐっ……ぷぁ、口だけは達者だけどさぁ、
堪え性の無いそこら辺の動物にも劣るような喘ぎ声出している時点で説得力ないっつーの。
あんまりごちゃごちゃうるさいと頭まで全部クソ犬の中に埋めるけど?」
口でパトリックに奉仕している合間にそういって小うるさいリンに言い返す。
言った言葉が嘘ではないかのようにぐいぐいと人差し指で暴れるリンを尻穴の中へ押し込もうと力をかけた。
対してパトリックが自分の口淫ですっかり感じているようなら微かに得意気に鼻を鳴らした。
「ふっ、れるっあむ……っ
ほら、そこのチビより僕のほうが上手だし気持ちいいでしょ。んちゅ、……っ
さっさとちんちんのほうが気持ちいいですって認めて出しちゃいなよぉっ!」
二人の痴態に当てられて興奮に染まった顔が必死にパトリックの性器にむしゃぶりつき
袋のみならず幹の部分にも片手で擦り上げて奉仕を始める。
先端を舌先でぐにぐにと押しつぶし、舌を裏筋に這わせて唾液を塗りこみ根本を指で扱いてやる。
無意識のうちにチェシャも股の間が熱く猛って、内股気味に床へと自身を擦り付け始めた。
■パトリック > っはひ、ひうぅっ♥ ごめんなさいリンさまぁ…♥
でもでもっ、リンさまが中で動く、からっ……!
(リンさまがおしりの中で動くたびに甘い声を上げて打ち震える。
快楽を味わうたびにぎゅっと粘膜がリンさまを包み込んで締め付けた。)
っはっ、あ、あぁっ…♥ チェシャくん、チェシャくんっ…♥
きもちいいですっ、おちんちん、ちゅっちゅしてもらうのきもちいいですっ♥
ん、ぁっ、もうだめ。、だめですっ…あ、あぁぁぁぁっ♥
(先端も幹も奉仕されるたびに、腰が何度も跳ねて相手の口に肉槍を突き入れる。
あまりに濃厚な奉仕に耐え切れず、高い声を上げると全身を震わせ、
チェシャくんのお口に熱い液体を何度も注ぎ込む。
それと動じにおしりもキュッと締り、粘膜がリンさまに絡みついた。)
■リン > 「あっ、やめ、やめてぇチェシャさま」
押されるままにつぷりと音を立ててパトリックの洞穴へと肩まで埋まってしまう。
包み込む体熱と、締め付けに体力を奪われ、青息吐息になる。
自分が気持ちよくなるために、そしてパトリックを悦ばせるために、
両腕を孔の中で突っ張り、脚を伸ばして肉筒の奥をくすぐり、つつきまわす。
やがてパトリックが限界に達し、リンを包み込む粘膜が強烈な圧迫をかける。
ただ圧し潰すのではなく、まるで細やかな意思をもって全身を舐め尽くすように。
「あ、あーっ、うぐぅ、パティ、もう……だめぇ、いくぅ……ッ❤」
強すぎる抱きしめに骨が軋みながらも、その拍子に全身を痙攣させながら
パトリックの中に熱い欲望の雫を落とした。
■チェシャ=ベルベット > パトリックがリンを主人として敬称で呼び、リンがチェシャを敬称で呼ぶ。(多分本心ではないだろうが)
妙な三角関係を築きながら、やがて二人が快楽の頂点に達しようとしている。
パトリックの限界が近いと性器の動きから感じれば根本まで口の中に収めて喉奥で射精を受け入れる。
どぷりと何度も若く熱い体液が自分の中に吐き出され咽そうになるが、
一滴も零すまいと意地を張って全部飲み込んだ。
ごくごくと喉を鳴らして子猫がミルクを飲み干すように、最後の最後までパトリックのものから口を離さない。
根本を指で扱いて鈴口から全部吐き出させようとやや強めに締め付け吸い上げた。
その顔はどこかうっとりとしていて、目元が赤く蕩けて潤む。
射精までは流石に至らなかったものの、ぞくぞくっと背筋を震わせ反らし
念願のものを手に入れたような満足気な顔であった。
顔の下、パトリックの菊門でリンもまた震えて絶頂を訴えていたが、
ざまあみろという気分に浸ってあとはそのまま放っておいた。
どうしても雄を喜ばせようとすれば後の穴は手付かずになりがちだ。
だが小さいリンがこうして内に収まってしまえば生きた玩具としては使い心地がいいだろう。
もしも《アクリス》の呪いが今この時解けてしまって、
パトリックの尻穴の中でリンのサイズが戻ったらと考えればなかなかぞっとする。
が、あくまで何も言わずに想像の中で留めておいた。
「ん、……ちゃんとちんちんでイケたな。えらいえらい。
パティはクソ犬マゾビッチだけど、ちんちんも大好きないやらしいミレーだもんな。
でもいつかちんちんが付いているうちは雄の本能には勝てないって……教えてやる」
唇の端についたパトリックの精液を舐めて、飼い犬を褒めるように頭を撫でてやる。
さて、埋まったリンはどうしようか……しばらくこのままにしておいてパトリックに
自由に動かせる便利なバイブとかオナホとかにして与えてもいいだろう。
■パトリック > っはーっ、はひ…う、うぁ、あぁぁっ♥ はーっ…っはひ……♥
(たっぷりと精を放ち、ぐったりと脱力する。たっぷりと吸いだされ、恍惚の表情で荒い息をついた。)
あっ、チェシャくん…チェシャくんっ…!そんな、頭撫でてもらえるなんて…あっ、あ……♥
はいっ、クソ犬変態女装マゾビッチですっ! えへへ、チェシャくん、嬉しい……♥
(頭を撫でてもらうだけなのに、魂すら蕩けそうな幸福感が満ちる。うっとりと表情を蕩けさせて、
チェシャくんの手にぐりぐりと頭をすり寄せた。)
ん、しょ……っと、ぉ…んんっ、んふ… いっぱい、だしちゃった……
(ずるりとおしりからリンさまをひっぱりだしてからそっと近くに置く。
入ったままなのも良くないし、おっきくなったら怖いもの。)
■リン > 「ふぁーっ……い、いきてたぁ……」
ずるずるとパトリックの中から救出される。
その過程で粘膜とこすれるのが気持ちよくて、ぶるりと震えた。
特に骨が折れたりはしていないようだ。
いろいろな液体ですっかりと全身の肌がふやけてしまった。
ふらつきながらも、パトリックの脚に手をついてなんとか立ち上がる。
そうしていちゃいちゃとする二人をどこか白けた表情で眺めた。
「チェシャ様にパティ? ぼくも結構頑張ったし撫でてくれてもいいんですよ?」
無意味に誇らしげに胸を張る。構え、というジェスチャーだ。
■チェシャ=ベルベット > 「はぁ~~~?せいぜい生きたバイブ程度の苦労なのになんで褒めなきゃいけないの?
だいたいこうなったのお前のせいだって自覚してる?」
胸を張ったリンをデコピンの要領で弾いてパトリックの脚にぶつけた。
どうやらチェシャから褒めることはないらしい、褒められたければパティにしてもらえという様子。
「あと僕はクソ犬のことそこまで言ってないから勝手にいろいろ蔑称を付け加えない。
他所様が聞いたら勘違いされる。はっきり言って迷惑だ。僕とお前はなんでもないんだから。
あと、……僕のちんちんが欲しかったらちゃんともっと自分が有用だって示してみろよ。
それができたら……もっと褒めてやる」
最後の部分は恥ずかしいのか歯切れが悪そうに言って、顔を背けた。
さて、とりあえず憂さ晴らしはできたしパトリックは戻ったしで一通りチェシャの目的は達成できた。
そろそろ王都に戻らなければ主人に迷惑がかかるだろう。伸びをして立ち上がる。
「それじゃあ僕は行くけど、二人はどうする?
後は僕の知ったことじゃないしこの都市で奴隷として売るも王都に戻るも好きにしたら」
■パトリック > リンさん、えらいえらいっ。 おかげでぼくも元に戻れたし、チェシャくんとも仲直りできましたし。
(でこぴんで転がるリンさんを、指の先でよしよしってなでてあげたい。 頑張りました。)
うん、なんでもない…でもでも、必要なときはいつでも呼んでね?
その、ぼく…一杯頑張るから、ねっ。
(にこにこと満面のえみをうかべてチェシャくんに言葉を反した。
どうするか、という問いかけにはうーん、と唸る。)
取り敢えず服を調達するのに…よいしょっと。
これでちょっとウロウロして服を調達するよー。
あとは…リンさんはどうしますか?
(カーテンをひっぺがして身体に巻きつける。
とりあえずこれで外に行けるし。
とりあえずデコピンされたリンさんを持ち上げて確認したい。)
■リン > 「いってぇ!! 首の骨が折れたらどうする!
生きたバイブ役やるの死ぬほど大変なんだぞ!? バイブ舐めんな!
……あ、ありがとうパティ。えへへー。パティはいい子だなぁ~」
デコピンされた上に冷たくあしらわれて激怒するリンだったが、
パトリックによしよしされてすぐにご機嫌になる。
「ぼくは身体戻り次第王都に戻るわ……。パティ、僕のための普通サイズの服も調達お願い。
にしてもチェシャくんも大変ですねぇ、こんな尻軽のこと好きになっちゃうと」
口元を歪めたいやらしい表情で嘲弄を飛ばす。
もちろんパトリックの手の中に隠れながらだ。
■チェシャ=ベルベット > 「はん、折れたら折れたでうるさいのが一匹消えるから重畳だね。
知るかよバイブの気持ちなんて!せいぜいオカマ犬の手のひらに隠れてぴぃぴぃ泣き喚いてろ!
あとコイツなんか全然好きじゃない!!!ヤりまくって性病患って死んでも全然!何も!感じない!」
売り言葉に買い言葉で程度の低い喧嘩を始める。
ああそういえば、パトリックの着飾ったロリ服はもう着れないのか。
ああいうのが趣味だったとはもう言い訳できないな~などと思いつつ
二人分の衣服が買える金貨を胸ポケットから放り投げて渡す。
「この都市で真っ裸に近い体で衣服を買うってかなりスリルあるけどさ、
まぁなんとかなるといいね。もう一度奴隷に逆戻りとかしたら殺すからな」
どっちにむけた台詞かわからないがとりあえず心配しているらしい。これでも。
それじゃあ、と最後に言い残すとさっさと部屋の扉をくぐって出て行った。
窓の外を除けば黒猫が一匹娼館通りを駆け抜けていく。
ご案内:「娼館通りにある宿の一つ」からチェシャ=ベルベットさんが去りました。
■パトリック > えっ、あっ…尻軽… ぼく尻軽?
(知らんかった…ってリンさんに確認する。
チェシャくんはすごい照れて?るし、でもお金だけは貸してくれる。
ありがとう、と頭を下げて。)
うん、頑張る。ありがとうね、チェシャくん!
(さっと扉をくぐって出て行くチェシャくんを、手を振ってお見送り。
そして自分も立ち上がるのでした。)
じゃあ服買ってくるので、リンさん待っててくださいね。
(大丈夫です!行って帰ってくるまでの間に犯されたりしません!
胸を叩いてから、さっそうとお外に向かうのでした。)
ご案内:「娼館通りにある宿の一つ」からパトリックさんが去りました。
■リン > 「え、それ今更ぼくに訊くわけ……? 自覚なし……?」
パティを相手にしていると驚きがもたらされる。
色々吐き捨てて去っていくチェシャを見送る。
哀れな奴隷商はあっさり始末するくせに自分の命は見逃す辺り
不徹底というか甘いやつだな、と思う。
「あ、ちょっと一人で行くの?
せめて僕が《アクリス》で守ってあげ……お――い!」
行ってしまった。かなりダメな予感がする。
まあなるようになるだろう。そう考えて、リンはごろんと横になった。
肌がひりひりして痛い。
ご案内:「娼館通りにある宿の一つ」からリンさんが去りました。