2016/08/20 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート・娼館街」にパトリックさんが現れました。
■パトリック > お姉ちゃんもお兄ちゃんもいっぱいいるけど、ぼくが商品にされちゃうのはたまらないからね…。
これでよし、と。 そんじゃあ探索開始といきますか!
(街に出る前に、入念に偽装魔法を自分に施す。 ミレーは奴隷として扱われるが、この街に関しては…
特に性奴隷として用いられることが多い。 魔術に長けていないから不安定だけれどお守り程度になるだろう。)
いやはやそれにしてもすごいね、ここは… びっくりしちゃうよね。
(夜の街に魔術で彩られた看板がきらめく。 バフ―トは善行以外のあらゆるものが詰まった街だ。
街としては奴隷商売が盛んであるが、もっと大事なものがある。 ”人”と”情報”が集うのだ。
売られた連中、買いに来た連中、一夜の快楽を得ようとする連中……混沌としたこの街は、
あらゆる可能性を秘めている。 めったに手に入らない情報を探すとすれば、こういった場所だ。)
よし、まずは、と……
(地図を開く。 娼館街でも、魔族の娼婦がいる店はチェックしてある。 そう、用があるのは快楽ではない。
情報なのだ。 ある魔族の情報を得るために、わざわざこの危険な街まで足を運んだのである。
行き交う人々の匂いが鼻につく。 体液と、タバコ、香水、それから…なにかのハーブの香り。
くしゅんと小さくくしゃみをしてから、娼館街を歩き始める。 お姉ちゃんやお兄ちゃんの誘いは、
軽く手を振ってあしらうぐらいだ。 向こうも無碍に誘ったりはしない。)
■パトリック > うーん、参ったな…全然わからん…。
(二十分後、地図を持って途方にくれていた。 この街の娼館街は他の街とは比べ物にならないほど大きい。
その辺に立っている魔族のお姉さんに声を掛けると、道案内どころかモーションをかけられる始末だ。)
まあ、わかってはいたけど…もう、探すの大変だなあ。 案内所ってどこだっけ、確かここを逆に戻って右で…。
(右往左往。 ミレーの娼婦やら人間の娼婦やら魔族の娼婦やら男娼やらと話をしながら街をめぐる。
そうしているうちにぽろぽろと色々な店の情報が手に入るのは嬉しいが、目的の場所につかないとどうしようもない。)
やっぱり何度か来ておくべきだったなあ…。
(もう一度ため息。 初めての来訪を悔やむ。 もっと勉強しておけばよかった。
ミレーたちにとっては、この街はとても危険な場所だ。
ここではミレーは、お金のようなものなのだ。 お金がほいほい歩いていて、拾わない奴はいないだろう。)
■パトリック > …お、おお……。 わー……。 いや、すごいな…。
(何か動く気配を感じて覗きこんだ裏路地では、人間とミレーがまぐわっていた。
おそらくミレーの方はこの街の…あるいはどこかの奴隷なのだろう。 後ろから何度も貫かれて
甘い声を上げる様をしばし眺めるも、頬を赤らめてその場を後にする。
そういうのを見に来たわけではなくて、他に目的があるのだから。
しばらく歩きまわって、娼館街の奥にある、お目当てと思わしき娼館にようやくたどり着いた。)
…魔族のっていうからどんなもんかと思ってたけど、スゲー。
(ゆるい感想しか出てこなかった。 王都の貴族屋敷もかくやといった大きな施設。
これが娼館だというのだから、驚くしかない。 早速入り口に立っている人に話しかける。)
あの、ここを使いたいんだけど予約に関してはどうすれば…。
(ガタイのいい魔族のお兄さんは、優しく教えてくれた。 ここはとても高い娼館で、
だれかの紹介がなければ利用できないのだ。 大人しくうなずいて娼館を後にした。
ここで無理をするリスクを追うべきではない。出来ることは他にもたくさんある。
再び娼館街を歩き出した。)
ご案内:「奴隷市場都市バフート・娼館街」からパトリックさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にアルさんが現れました。
■アル > 「さっすが、悪徳の都市。いい感じに……怖いわっ!」
娼館が立ち並ぶ一角を歩きながら、つい声を出してしまった。一見、華やかな夜の蝶が舞う場所だというのに、危険な匂いと気配しかしない。
それでも行きかう人々を避けながら通りを進むのは、目的の情報屋がいると教えられた場所に向かうため。
未採掘の迷宮への有力な情報があると聞き、危険を冒してこの都市に足を踏み入れたが、今は後悔している。
明るい娼館の影は、一層濃さを増しているような気がし、そこかしこから聞こえる客引きの声に交じって耳が拾うのは、悲鳴や嬌声。
真っ当な都市ではないと覚悟はしていたが、ここまで気が張ると疲れもする。だからと気が抜ける場所でもないのが頭の痛い問題だった。