2023/03/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にティリエさんが現れました。
■ティリエ > 王都へと続く街道からさほど離れていない森の中
比較的拓けた森の中は、魔獣による被害も少なく、子どもでも日帰りで来れるほど。
戦闘に自信のない少女であっても、ここならば護衛なしでも問題ないだろう。
学院の図書館で近郊で薬草採取ができる場所をと調べた結果が此処だった。
適度に間引かれた木々は、視界が悪くなりすぎることもない。
問題があるとすれば、自生する野草も数が少ないということだろうか。
もう少し森の奥へと行けば、植生も変わってくるのだろうけれど。
「さすがに慣れてもいないのに、いきなり森の奥まで行っちゃうのはダメだよね。」
攻撃魔法のひとつでも、まともに使えたならば、もう少し行動範囲も広がるだろう。
とはいえ無いものねだりしていても仕方がない。
周囲を警戒しながらも、木々の根元に生える草花を観察して、時に摘んでいき。
■ティリエ > しばらく採取をして、帰路につき―――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からティリエさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」に布都さんが現れました。
■布都 >
秘境とも呼ばれるメグメールの森の奥、川を跨いで作られた家。
適当に作られたと思わし柵の中には、小さな畑が一つあり、其処に人影。
鍬を持ち上げて、畑の土に叩きつけるのは、40に成ろうかとも言える女性。
持ち上げて、振り下ろし、地面を耕す。ざくり、ざくり、ざくり、と地面を掘る音がする。
力を入れているようには見えないが確りと地面に食い込み、土を掘り起こし、ひっくり返していく。
今は未だ、作物は実って居ないのだけれども、そのうち一人で食うには困らない程度の菜園が出来るのだろう。
肉はその辺に居るのを捕まえれば良い、川魚を捕まえて食えばいい、野菜は、主食はこれで。
これが完成する頃には、自給自足が完成する。
東洋の人間は、女は、静かに振り上げて、振り下ろす。
自分で作った鍬は、良い感じに地面を掘り起こすことができる、之なら、売りに出しても問題はないだろう。
自分で作った農具、金を稼ぐための道具を試すための農場でもある。
ざくり、ざくり、ざくり、ざくり、ざくり、ざくり。
地面を掘り起こし、畑の形を整えていく。
後は、街で買っておいた種を―――しかるべき時期に植えればいいだろう。
その辺りが付いたところで、畑を作る作業を終了する。
日はまだ高く。
森の木々から零れている日の光を見上げて、すこし思案。
■布都 >
今から街に行くには少しばかり時間が遅く、しかし、呆とするにはまだまだ早い時間だ。
静かに目を細め、それなら、と家のほうに歩く。
時間があるならば、鉄の一つでも打てばいい、何者かと言われれば、鍛冶屋だ。
鍛冶屋が何をするのかと聞かれれば、鍛冶をする。
依頼が無かろうが、自分の技術の為ならば、何時までも打つ必要がある。
先日土産と貰った石炭があった、それで、緋緋色金を打てばどうなるのか。
普通の鋼を打てばどうなるのか、玉鋼ならどうなのか、隕鉄ならどうなるのか。
やるべきこと、出来る事、遣りたいことが、山の様に有る。
其処に留まる時間も理由もない。
「―――アァ。」
ただ、分量が足りない、今度ジジィが来たら、安定供給の出来る場所を聞くことにしよう。
手段は、手法は、材料は、多い方がイイのだ。
それなら、今は普通の木炭で、普通の方法で、自分の技術の洗練に努める事が優先だ。
それに、此処は秘境と言えども、来客がないとは言い切れない。
先日の彼の様に、この場所を突き止める者が居れば、迷い込むものもいる。
忌々しい事に、ギルドの斡旋とか言ってくるのもいるし。
野盗が来る可能性だってあるのだ。
最後は、刀の試し切りに良いから、来るなら来い、と言う所だが。
余念を一端捨て去り、炉の方に行き、火を強くする。
■布都 >
炉の炎を大きくして行けば、冬だと言うのに汗ばむような室温になっていく鍛冶場の状況を整えて。
鉄の塊を手にする。いくつかの塊を選別しつつ、それを炉にくべる。
熱くなっていく炉の炎と、炎に焼かれて紅くなっていく鉄。
平箸を使い、炎と、鋼と、鍛冶師。
此処から始まるのは、刀を作り始める為の一連の流れ。
カーン
カーン。
鉄を打ち始める音がする―――。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」から布都さんが去りました。