2022/11/18 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──その日、いつものように冒険者ギルドに顔を出した男は、いきなりギルド員に
頼まれごとをされた。
曰く、『早い時間から出発した冒険者が戻ってこないので様子を見に行ってほしい』と。
別におかしなことではないのかと訝しみながら依頼の内容を確認したが、自然地帯の森の中に群生する
ありふれた植物の採取という、なるほどごく容易な依頼だ。
魔物と遭遇する可能性もあるため100%安全とは言い難いが、男の覚えている限りでは
そのエリアに一人では対処の厳しいような厄介な魔物は特にいなかったはずだ。
そう思いながら、男は森に足を踏み入れ、該当のエリアに向かったのだが──
「……これはひどい」
──そこには、やたら濃厚な瘴気が漂っていた。
男は問題ないものの、常人ではおよそ正常な状態でいられない程度の濃度だ。
このエリアには普段、こんな瘴気は存在しない。
戻ってこないという冒険者も、このいきなり現れた瘴気にやられた可能性が高いと考えられる。
「ぬぅ……瘴気の大元も気になるが……まずはいくえ不明のヤツを探さねぇーと……」
しかめっ面をしながら、まずは冒険者の身の安全を確保すべく森の中を慎重に探しながら進み始め。
■エレイ > 「──! おいしっかりすろ!」
しばし捜索を続けていた男の視界に、うつ伏せに倒れた冒険者らしき装備の年若い青年の姿が見えると
すぐさま駆け寄って声をかける。
まだ息はあるようだが、瘴気にあてられ返事をする余裕もないほどに苦しんでいる。
「今助けてやるからまだくたばるんじゃねぇーぞッ。とりあえずこっからはとっとと離れるべ」
男は青年を肩に担ぎ上げると、その身から吹き出す山吹色の光で青年を包み込み。
転送魔術の刻まれたスクロールを広げて地面に叩きつけ、出現した光のポータルに飛び込み、その場から姿を消して──
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエレイさんが去りました。