2022/10/06 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 テント」にロイスさんが現れました。
■ロイス > 青空の元、緑のマントを着た男が一人、テントのそばの焚火で魚を焼いていた。
魚を焼きつつも、男の目の焦点は魚ではなくその更に前の街道にあっている。
この三日間、ずっと男はこの場所で街道を見張っていた。
その理由は、最近現れたというゴブリンの目撃情報、そしてその討伐依頼だった。
「……来ないか」
三日間、昼夜問わず見張っている。
本来は、こういう監視任務では交代して見張るのだが、ゴブリンの規模が二三匹と小規模なのもあり、報酬が安すぎた。
というか、これは恐らく十中八九中抜きである。この業界では稀にあるが、中でもひどい。
だが、これを見過ごせば、人死にが出る事態になりかねないと判断し、男が一人で受けている。
「(ゴブリンの数が少ないせいで、人間の方が苦戦する……か。皮肉だな)」
今日こそゴブリン来てくれないかなあ、或いはいい加減誰か交代要員来てくれないかなあ。
そんな事を考えつつ、男は今日も街道を見守るのだった。
■ロイス > ぼやいても仕方ない。
そう気を取り直して、彼は魚を口に運んだ。
塩を振ったそれは、淡白なうま味を口内に満たしていく。
仕事自体は正直外れもいいところだが、外で食べる魚の味は――
「――ッ、と。やばいやばい」
食べている途中で、思考がブラックアウトしかけた。
この三日間、睡眠は一時間から二時間しか取っていない。
いざという時体を動かすために、少ないながらも食事はきちんと取っていたが、
「(魚一匹食べたぐらいで眠気に負けそうになるとは……)」
とりあえず、この件は後でギルドなり国なりに報告するとして。
しかし、受けた以上は仕事はやらねばならないのだが、このままではその仕事を果たす前に惰眠を貪ることになりそうだ。
寝る事自体はともかく、その間に何かあったら、その瞬間それが永遠の眠りになりかねない。
「(眠気覚ましでも買ってくるべきだったな……
或いは、ポケットマネー使ってでも誰か誘うべきだったか)」
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 テント」からロイスさんが去りました。