2022/08/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 且つて生きていた廃城」に銀華さんが現れました。
銀華 > 性と暴力
混沌と血潮
誰もが言う ここが地獄だと。

その中を生き抜いてきた者らは全員が瞳の其処に鬼を飼っている。
裏路地の横で座り込む童が、ガラスの欠片に布を巻き付けた狂気で今日も誰かを殺める。
なら悲鳴は、この現実を知らない場所から来たものが多い。

ダンジョンでも同じだ。
途中まで入り込む事で、何かの罠に掛ける姿
背中からの奇襲で背中を裂かれた姿。
待ち構える多勢での輪姦。

こんな表層で躯がいくつも白骨化した状態で見つかるのは
冒険を 経験を 体験を できなかった者らの末路。
銀華はそれらを見ながら、手を合わせる必要すら感じない。
ここはかつて生きていた廃城  と言われているその表層。
踏み入れた銀華が、カツンと足先で肋骨の姿を転がす。
其処に乾いた肝粉すらない。


「綺麗に食べられているな。 臓腑(わた)まで全て。」


一部の崩れた装飾
折れた石造 汚れた手摺
瓦礫なども多い中で、白骨化というそれは時間ではなく処理された末路と銀華は見る。
ゴブリンやオーク スライムに死肉漁り蜥蜴
いくつもの未知を知りたがる冒険心は、氷の世界以外で暮らすモンスターの姿を幾つも知ってきた。
骨に見える喰い剥がす痕跡 齧りついた歯型
なにより “全身骨格” が残ったままというものがない。


「御方にいい土産話ができそうだ。」


幻想的な光景も目を奪われる。
しかし、強さと現実 それを突き付けるこういった環境もまた
銀華の目を 鼻を 耳を 全て意識させてくる。
始めてくる場所は、胸がいっぱいになった気分だと銀華はいつも思う。

銀華 > 長烏帽子形の兜を身に着けるロングヘアがこぼれた姿
和洋折衷の鎧と衣に対し、両手には鞘から抜かれている黒の打刀の拵えと、白の太刀の拵えが伺える。
昼の廃墟城 隙間から日の光が差し込んでいるせいか、その刃紋の無い切っ先諸刃が鈍く光っている。
足元の雑多な瓦礫や砂は足音を消すことができない。 察知はされやすそうだ。
天井こそ、造りがしっかりとしていそうで崩れる心配がなさそうなのが救いだろう。

この廃墟城の表層にて、数体のゴブリンなら、礫や矢を弾きながら斬りつけて倒れ伏す姿
最後に首の骨をゴキリと踏み負った銀華。 一部の腹を斬りつけただけでは、まだ足りないというかのよう。
背骨を断ち切るまでいけば身動き一つとれないだろうものの、あの汚物を塗るうような笑みが
油断をさせないようになっている。
腐った血や糞便を塗りつけたもので斬りつけようとする者すらいるらしいのだから笑えない。


「どうせなら地下も覗いてみたいな。」


屋内なら悪目立ちする心配もない。
いざとなれば、普段は禁じられているブレスやその他
所謂五体と剣以外の動きも解禁できると銀華は好奇心が少し大きい。
周りは出入りがしやすい危険度の低さから、目を見張るようなものは粗方持ち出されている。
空を飛ぶ術式の触媒になるのでは、とよさげな欠片を持ち出す者もいる噂を聞く。
この城自体がゴーレムか魔物であり、且つては空を飛んでいたという逸話のせいか。
廻りを眺めながら、観光のような気分もある。
コツリと、入り口と階段の繋がりがある空間から出ると、部屋の扉やクモの巣などを眺め。


「魔王の城とやらは、こんな感じだったのかな。
 己(わたし)も初めてだからな…、…。」


空に浮かんでいるだけで誰もがそこに行きたがっただろうなと
喰らうダンジョンであるならば、定期的に降りてくるだけで殺到していたのかと思うと
いろいろと考えてしまうのも楽しい。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 且つて生きていた廃城」から銀華さんが去りました。