2022/04/27 のログ
■ピーター > 「ふふ、随分と気分が宜しいようですね。本当に冒険者稼業がお好きな様だ。
運命……言われてみれば確かに。」
別段後をつけたというわけでも無いし、この場での邂逅は全くの偶然。
しかも異なる依頼を受けたうえでとなれば中々の低確率を引き当てた事になる。エレシエルの冗談に微笑みながら同意して。
ただ魔物の頭を押し付けてくる女性に運命感じるかは……一旦置いておこう。
「先生は集めている間も楽しく思えるんですね、私はまだその境地には至れていませんが……。
そういえば昨日の夕方から張り込んでいたと仰られましたが、この場に?ずっと、ですか?」
穴を埋め始める後ろ姿を眺めつつ、俄かには信じ難いと眉根を寄せる。
それだけの忍耐力はピーターには無い。やれって言われても嫌だ。しかし、彼女は自らそれを行ったという。
……やっぱり別の生き物なのかな、とちょっと思ったり。
「ええ、さほど珍しい種類でも無かったので。
集める量の指定はありませんでしたが、まあ十分集められたと思いますよ。
おお、良いですね。一人で飲むのも慣れてきたところですが、貴女の様な女性と相席出来るのは嬉しいものです。」
片手に持っていた膨れ切った巾着を軽く掲げて示す。中身は言った通りの薬草がみっしり。
ギルドへと戻って祝宴を、と聞けば朗らかに笑って肯いた。
「と、それよりも昨日から張り込んでいたのでしたら体もだいぶ強張ってしまってるのでは?
私で良ければマッサージ致しますよ?如何です?」
傍目に見てエレシエルの動きに硬さなどは無い様に見受けられるが、まあそこはそれ。
いわゆる一つの社交辞令として提案を口に。
■エレシエル > 「ええ、大好きです。本当ならこれだけで食べていきたいです。
うふふ、ですよね?」
違う依頼を受けて二人共終わった時に出会うとは中々運命を感じるものの
まさか好感度を下げていたとか思わない女は呑気に笑っていた。
「集めている間楽しくて夢中になっちゃうんですよね。あはは、あまり辿り着く人いないと思います。
ん? はい、ずっと張り込んでおりました。お陰で体がばきばきです
痕跡を追っても良かったんですが気分的にこっちだったんです」
じーっと待っていただけあって、首を左右にかしげたらポキポキと音がする。
彼が一緒だったらもっと楽しかったのになーとか彼にとっては地獄のようなことを考えつつ
「おや、そうなんですね。集まって良かったです。おめでとうございます!
あ、良いですか? ありがとうございます! 私も嬉しいです!」
彼へと振り返ってみたら、巾着が軽く掲げられていて
その膨れきった巾着を見たら自分のことのように嬉しくて小さく跳ねた。
祝宴も快諾してもらったら何を飲もうかなぁ、と思案。
「ですねぇ…だいぶキテます。
え、いいんですか? じゃあ、遠慮なくお願いします」
動く度にどこかしら骨が鳴っていたりするので結構来ている模様
それでも、マッサージを受けられると分かったら嬉しそうで。
にへにへしながら社交辞令を真に受けて、早速行きましょう!
そう言いながら吊るしていた魔物を手早く捌いて中を取り出し
彼へと顔を向けて笑みを向けたら前を向き、彼と一緒にギルドへと向かうだろうか。
■ピーター > 「それはそれは、本当に……筋金入り、と言うべきでしょうか……」
呆れを通り越してちょっとした尊敬の念すら覚える。
人間には色んな苦労があるんだなあ、なんて爽やかな笑みの裏で感慨に浸りつつ。
「薬草集めに夢中になれるというのも、ある種の才能だとは思いますが……ええ、いずれ私も至れる様に精進しなければ。
ばきばきと言う割に動きが軽やかな気もしますが……まあ傍目に分からない疲労もあるのでしょう。
狩猟の方法を気分で変えるのにも驚きですが……選べる、ということはそれだけ場数を経験していらっしゃるのですね」
微かに首が鳴る音が聞こえ、見た目よりよほど凝り固まって居そうだと推察する。
不穏なことを考えられているなど露知らず、ひとまず早いところギルドに戻るのが彼女の為にもなるだろうか、と思案して。
「ええ、ありがとうございます。まあ、報酬はささやかなものなのですがね。
エレ先生に喜んで頂けて何よりです。 まあ、飲み過ぎないことだけ気を付けましょうか。」
他人であるピーターの収穫を我がことのように喜ぶ姿には若干の心地好さを覚えなくもない。
下草を掻き分け薬草を探した甲斐もあった、と気分も少しだけ晴れやかに。
これは良い酒が飲めそう、と思う傍ら、
そういえばエレ先生はお酒飲めるのだろうか、と同伴予定の相手の飲食事情などを全然知らない事に思い至る。
まあ冒険者なら麦酒の一杯くらいなら飲めるだろう、とかなりいい加減な基準を持ち出しつつ。
「ええ、先輩の慰労ということで腕によりを掛けましょう。
とはいえ素人に毛が生えた程度ですので、全快とはいかないかもしれませんが。」
容易く乗ってきた事に、警戒心の薄さを心配しなくもなかったが。
まあ強張っている体を案じているのは本当なので、戻ったら入念にほぐしてあげようと軽く指先をストレッチ。
んふふ、と腹の中で邪な笑みを湛えつつ促されるままに彼女の後に続いて。
行きは一人で来た道を、賑やかな相方を連れて王都へと戻るのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエレシエルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からピーターさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にミリアムさんが現れました。
■ミリアム > 草木の茂る自然地帯の森林。
日が高い時間帯でも鬱蒼とした空気のそこを何かを探すように草木を掻き分けて歩き。
時折に足を止めては獣道や地面を確認しては方向を確かめて。
「もっと奥に行ったんですかね。これ以上奥は一人は遠慮したいんですけど」
地面を調べ見つけた足跡は更に奥へと向かっている様子。
それを見ては少し困ったような顔をして森の奥へと目を向けて。
「冒険者捜索って面倒なんだよ。この辺りのはずだけど変な場所にいる時もあるし…」
大きなため息を吐いては今回の仕事、戻らない冒険者を探すという内容を思い出し。
そんなに難しい依頼ではないが戻らなければ何かあったかも、そう言うことで駆り出され、報酬の良さにつられた事に早くも後悔。
早く見つけ、怪我をして泣ければ連れ戻ろうと決めて森の奥へと進んでいく。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアルガスさんが現れました。
■アルガス >
学費を稼ぐために魔物討伐の依頼を受けてはや数日。
魔物を発見できたはいいけどその数は報告より多くて苦戦し怪我を負った。
元よりギルドで仲間を募集すればよかったのだが、少しコミュ障ゆえ声をかけられず。
交戦の後に、脚を負傷して鎧はベッコリとして脱ぐにも脱げずに
ノロノロと這いずったりしたのだが見事に迷子になって今に至る。
水はちびちび飲んでいたがもはや空である。
「あー…死ぬんかなぁ…もうちょっと経験人数増やしてから死にたい…」
今死んだら確実に化けて出る可能性がある。
お腹すいた、ひもじい、とか呟きつつうつ伏せになって倒れていた。
探してくれている彼女は近くにおり、ガサガサとくさきをかき分けるような音が耳に届いた。
獣だろうか、魔物だろうか。どっちにしても万事休すな訳なんだけど。
一縷の望みをかけて声を出してみようと口を開いた。
「だーれーかー ここにいい男がいますよー 助けてくれたらお礼するよー」
いるのは全身甲冑で顔が見えない情けない男なわけだが。
おーい、おーい と声を出しながら音の主を待ってみる。
■ミリアム > 探す対象がどういう相手なのかは聞いていないが目立つ格好という話し。
ただそんな目立つという姿も草木の茂る森に入ってしまうとそうではない。
なので足跡などを頼りに探すしかないのだが…。
「居ないですね。もうすれ違いで帰ったかもっと奥か…。
奥だと正直お手上げですけども」
自分の出来る範囲は把握しているのでこれ以上奥は自分ではどうにもならない。
なのでこの辺りで見つからないなら引き上げを視野に入れて探そうとした所に聞こえる声。
「居ましたね。迷子になってる冒険者で間違いないですか?
捜索依頼で探しに来ましたよ」
聞こえる若い男の声に先ほど引き返さずによかったと笑みが浮かび。
声が聞こえる方向が判れば周囲を警戒しては草木を掻き分けてそちらへと向かい。
声を頼りに進んでいけばへこんだ全身甲冑が倒れているのが見え、そこから聞こえる声。
間違いはないだろうが念のために短剣を抜き片手に持って傍まで歩み寄って。
■アルガス >
更にこっちへと近づいてくる足音は規則正しく二足の歩行だとわかる
それが分かって仕舞えばとりあえず人型であると考え安堵の息。
更に近づいてきて、顔と格好を見たら 天使かな? とその美しさに見惚れた。
「はい、迷子の冒険者で間違いないです天使様…ん゛ん゛っ! 助かりましたぁ」
右のふくらはぎを負傷しているのか、装甲が軽くへこんでいる。
脇腹が一番ベッコリとしているが。
とりあえず助かったと安堵の息を吐いて心の声全開。
その後は咳払いをしたがリカバリー不能だろう。
のそりと仰向けになったら彼女を見上げ、フェイスガードを上げれば笑みを浮かべた。
腰にはまだ装備のたぐいが残っているが、どれもぼろぼろだ。
「重いでしょうけど、肩を貸してもらえます?」
今のところ動かない右脚を引きずりながら四つん這いになると、立ち上がろうともがきだして。
■ミリアム > 装甲がへこんだ全身甲冑を最初に目にした時は中は大丈夫かと思ったが、
声を上げれるなら重症ではなさそうと見る事にして。
「そっか、ならキミは運が良かったよ。
もっと奥なら私も戻ってたし……天使?」
問いかけに迷子と認めた相手、こんな所、こんな姿で嘘もつかないと考え短剣を仕舞い。
天使という言葉に十分元気そうで安心したと笑みを浮かべて見下ろすだけ。
脇腹と右のふくらはぎがへこんだ姿で仰向けになった相手がフェイスガードを上げれば笑みを打兼ねる顔が見え。
「探しに来たんだからそれは良いけど…捨てる物があるなら先に捨てて貰えると軽くなるよ?」
ちらりとぼろぼろの装備に視線を向け、いかにも重そうな装備に少しでも軽くすることを提案だけして。
右足を引きずるように四つん這いになれば右側に回り立ち上がれるように肩を貸していき。
「でも、無事でよかったね。この辺りって面倒な魔物とか時々出るからね」
それに会わないなんて運が良いと笑いかけて。
■アルガス >
これ以上先に潜っていった冒険者は見ていないし、
自分が迷子で問題ないだろうと決め。
「あ、まじです? 這いずって戻ってきてよかった…てか方向あってたんだ…
いやぁ、天使みたいに可愛いなって…思って、さ」
最近とてもいいことがあったので調子に乗っているから
助けに来てくれた人にナンパな言葉を吐く始末。
見下ろしてくる身体を見上げたら大きな双丘が主張していてとても眼福だった。
もしかしたら視線に気づいたかもしれない。
「あー、と…そうだね…うーん、鎧は勘弁してもらって良い?
駄目ならできるだけ捨てていくけど」
思い入れがあってさ そう付け加えたら、腰のロングソードと盾を腰から外し
そこらに放ったら道具の入っている革袋も外してできるだけ身軽に。
こっちが立ち上がれるように肩を貸してくれる彼女にお礼を言いつつ。
「そうなんだよねぇ…俺は出会わなかったから良かったけどさ。
君は出会わなかった? それとも倒しちゃった?」
本当に運が良かったと、彼女の言葉にホッとして
肩を狩りながら立ち上がったら安堵の息を深く、
魂が出るのではないかと思うほどに長く吐き出した。
「えーと、名前聞いてなかったね。俺はアルガスっていうんだけど、天使様は?」
■ミリアム > 「こんな事で嘘いっても仕方ないよ。
生存本能っていうのかもね、それで偶々方向があってたのかも。
そんな軽口が言えるなら余裕はありそうね」
見た感じボロボロではあったがお世辞かナンパか、そんな事を言えるだけの元気があるなら歩けると考え。
話している視線がどうにもずれている事に気が付き、それが胸に向かっている事に気が付けばへこんでいる脇腹を叩き。
「脱ぐ手間もあるし鎧以外で今はいいよ。
その代わり他は諦めてね」
思い入れがあると聞き、そして全身甲冑なので脱がせる手間を考えるとそのままでいいかと。
鎧の代わりに剣や盾、革袋も潔く外した事もあり。
それで多少とはいえ軽くなれば肩を貸して立ち上がられて。
「私も会ってないよ、前に何度か見かけたけど。
もし会ってたらとっくに逃げてるよ」
立ち上がり安堵の息を吐く様子、それを見ては会ってればここにいないと告げ。
今ではその魔物でなくても狼だけでも会いたくはなく、ゆっくりでもと歩き出し。
「その天子様ッて言うのはやめてよ、むず痒くなるから。
私はミリアム、よろしくでいいのかな?」
初めて会うはずなので多分そうと考え、よろしくと告げ。