2022/04/26 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にエレシエルさんが現れました。
エレシエル > 自然地帯、鬱蒼とした森の中で時折吹く風
それにより草木ががなびく木々のざわめきの中、静かに息を殺す女が一人
弓を片手に太い枝の上でしゃがみ、狙っている獲物が通り過ぎるのを待っている。

昨日の夕方から目撃情報が多く寄せられている場所へと手洗いと食事をして張り込んでいる。
そこからはずっと神経を尖らせ木の上から獲物を探し続けている。
息を静かに、ゆっくりと吐き、ちらりと一瞬太陽へと視線を向け、太陽が真上に来ているのを確認。

張り込んでからずいぶんと経つ、と張り込んでから初めて焦れたような思考を走らせる。
ここで気を抜いてはすべてが終わりだと気を引き締めるものの考えるのは
痕跡を追っていくべきだったか、というもの。

待っているよりは暇がつぶせるし、そう考えた矢先に視線の端に小さな影。
目を凝らしてみればそこには狙っている獲物である、大きな角を持つ兎のような魔物。
ついに来た、双眸を細め手にしている長弓をゆっくりと構え
片手に持っていた矢をできるだけ音のしないように番える。

エレシエル > 余り見かけることもなく、見つけてもすぐに逃げ出す
その魔物の角は薬や触媒にといろいろ役に立つ。
それが欲しいという依頼を引っ剥がし、休みを利用してこうしている。

番えた矢をできるだけ音のしないように引き絞る。
きり、きり、と僅かに響く弓の軋む音が少しの焦りを生む。
どうか魔物の耳に届かないで欲しい、そう願いながら弓を引き絞った。

少し日の当たる場所、そこでのんびりと日向ぼっこをしている魔物
頭ではなく心臓がある胴体へと狙いをつける。
はずしたら終わりという焦りを頭から消し狙いを更に絞り…

エレシエル > 矢を放つ。
それは真っ直ぐに魔物の心臓を打ち抜き、鏃はそのまま地面へと突き刺さり魔物を地面へと縫い止めた。
こみ上げてくる歓喜の感情をそのままに木から飛び降り軽やかに着地をしたら
獲物へと駆け寄り、未だ暴れている魔物を見下ろし。

「ごめんね」

腰につけていたナイフを頭へと突き刺し止めを刺した。
そうしたら、矢を引き抜き矢筒へと戻しナイフで角を切り落としたらそれも矢筒へと収納。
その後はナイフで血抜きをするために該当箇所二箇所を切り落とし近くの木の枝へ縄でくくりつける。

血抜きの間、他の魔物が寄ってきても嫌なので少し離れた場所、茂みの裏へと移動し。
長時間同じ姿勢でいたために固まった筋肉を解すように伸びをした。

「んー! さいっこう!」

やっぱり、教壇に立つよりこっちのが向いてると鼻歌交じりに切り取った箇所
それをナイフで時間をかけて穴を掘って埋める。
鼻歌を歌いながら穴を掘っているので変に見えるかもしれないが。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にピーターさんが現れました。
ピーター > プールでの遊興費に有り金を使い切ってしまった為、酒代を稼ぐ為にギルドで簡単な依頼を受けたピーター(大)
依頼内容は初心者おなじみの薬草収集。指定の薬草が最もとれる場所として示された森へと訪れたのが今朝のこと。

「……これだけ採れれば十分か?
 まったく、せめて量の指定もしてくれれば悩まずに済むものを……」

片手に持った巾着袋に集めた薬草を詰め込めるだけ詰め込み、その帰り道。
まだ日暮れまでには時間があるからと、少し散策も兼ねて森の中を彷徨ってみたのだが。

「……ん、血の匂い?」

何やら穏やかでない空気を察し、そっと気配を消して匂いの出どころ、魔物が血抜きされていた木の傍へと向かう途中。
茂みの陰にて穴掘りをする姿を見つけて。

「おっと……同業者かな。
 やあ、こんにちは。狩猟の依頼でもしていたところ?」

どうやら別の依頼を受けた冒険者が居たらしい、とひとまず危険性は無いと判断して潜めていた呼吸を戻し、先客へと声を掛けた。

エレシエル > ナイフで穴を掘っている所で背後で呼気が漏れるのを聞いて
一気に警戒をまして腰のナイフに手を伸ばそうとした所で
聞き覚えのある声に腰のナイフから手を離してゆっくりと立ち上がり。
振り向いたのなら、見えたのはこの間仲良くなった同僚の先生で。

「あ、ピーター先生じゃないですか! こんなところで奇遇ですね!
 あれですか? 先生もなにか依頼をしていたのですか?」

大好きな冒険者業の真っ最中なのでテンションが高い。
にへにへしていたけど、ハッとしたらカーテシーをし「こんにちは」と遅くなったのだが挨拶を。

「先程の質問なのですが、狩猟の依頼を先ほど終えまして。
 昨日の夕方から張り込んでまして…見てください!」

掘っていた穴の傍に置いてあった頭を持ち上げてぐいっと彼の目の前に持っていこうか。
頭は、一見すればうさぎの頭だが額と首から血が流れていて。
それをぐいぐい見せつける迷惑女。

ピーター > 「……おや、誰かと思えばエレ先生。
 本当に奇遇ですね、学院内ならまだしもこんなところで会うなんて。」

こちらの声に警戒しながら振り返った冒険者は、先日知り合ったばかりの同僚。
学院内での黒いドレス姿は鳴りを潜め、自分と同様の冒険者然とした軽装備。一瞬誰か分からなかったほどだ。

そんな彼女は学院内と比べ非常に生き生きとした表情をしており、声のトーンも幾分か高い。
狩猟の依頼を終えたばかりと口にしながら、その依頼目標だったのであろう小動物の頭を手に取り、ピーターへと見せつけ……近い近い近い。

「ええ、私は薬草集めに……ちょちょちょ、ちょっと近いですね。
 お手並みの程は解りましたし、流石と言わざるを得ないですが、よーく解りましたので少し引いて貰えると助かります。」

まるで自分で捕まえた獲物を店に来る猫とか犬とかそういう感じ。
思わず苦笑を漏らしながら下がって下がってとジェスチャーと共に促す。

エレシエル > 「ええ、本当に。あれですね、ちょっと運命感じます…なんちゃって!」

久しぶりの冒険で気分が高ぶっているからかちょっと煩わしい。
あのドレス姿のときよりも体の動きは軽く、力が漲っているようだった。

だからか、魔物の頭を見せつける、というよりかは押し付けそうな勢いで
自慢できる人が来たためにまたにへにへとダラっとした笑みをこぼした。
更に、薬草集めと聞くや開いている手で親指を天に突き上げ。

「いいですね! 探している時が楽しいですよね! あ、それはまぁ人によりますが。
 あ、と…すみません。ずっと張り込んでやっと狩り終えたのでえへへ」

見て! 見て! と尻尾あったらブンブン振っていたであろう勢い。
それを深呼吸して落ち着かせて、持ち上げていた頭を下ろしたら
掘っていた穴へと身体を振り向かせてしゃがんで、埋め始めた。

「薬草は集まりました? 集まってたら一緒にギルド戻って報告しましょう。
 そこでお祝いにお酒飲んでもいいですし。うんしょ」

埋め終わって、満足そうに、ふんす、と鼻息を吐いたら立ち上がって
吊るしていた獲物の所へと足を運ぶ。結構マイペース。