2022/02/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > まれびとの道から外れた土地 自然地帯
人の手が入っていた場所から外れれば、自然と手つかずの場所が広がっており
其処は人の領域ではなくなってしまう

安全地帯ではなくなってしまう

勿論 一定の装備や用意などを済ませていれば過ごすことも吝かではないかもしれない
山脈に住まう盗賊らがいい例である


メイラはその日、鎧姿ではなく黒の一張羅
下半身にロングスリットの下にホットパンツスタイルという
普段に比べれば動きやすさを優先にさせたような姿で赤い瞳は動向が開いているかのようだった

馬すら乗ってはいない
森の中、選ぶには異質だろう 身の略を覆えるような大車輪に取っ手をいくつも取り付けたような
不可思議な武器を片手で所持している姿

硬く身を積んだ木材と鋼の板で補強された鋲止めに取っ手
拭切れない染みをたっぷりと含んでいるそれの表面は、手足を卍型に折り曲げられた姿で
車輪の部位に縛り付けられた金属像が象られている。

「目標はまだ見つかりませんの。」

メイラの赤い瞳は感情を見せていない
穏やかでも怒りでもなければ 冷たくも気だるげでもない
ギザ歯からは内側でぐつぐつと煮えているかのように白い吐息を気温差から吐き洩らしている。

周りには、そんなメイラと共に騎士と傭兵が集まった姿で構成され
森での目標 森での対処 を続けていた。

メイラ・ダンタリオ > 松明 人 鎧 様々な音がする中で
見つけるのは案外難しいものだろう
逃げ惑うからだ

そんな中でも、いずれは見つかる
相手は群れ こちらも群れ 且つ弓兵や狩人上がりなどは
足跡から追跡することにも長けている

森の中で 前進するだけの塊でいられるはずがない。

そして発見の報告と共に、悲鳴と悪態
弩を構えて打ち込む牽制の後 剣を持つ者 斧を持つ者 そして車輪を携えたメイラが飛び掛かった

対象は鎧持ちであり 全員が道をはずれに外れ 堕ちるところまで落ちた
騎士や見習いの成れの果てだった

勝手に野垂れ死ぬには贅沢な装備は悪を重ね
何より腐れた貴族や騎士らからすれば、他人事であったかもしれない
しかし元を正せば 空位なれど 王に身を捧げた者らが 鎧を触れ合わせた者らが
森を拠点に悪を重ね続けた メイラはいつだって行動原理は同じである

            王の為に

泥を塗り付けた行為が 引き金が引かれたそれはメイラを飛び掛からせるには十分であり
メイラ・ダンタリオの狂気の沙汰に触れていることを重々ににわかっていた一部は鰐に足を咥えられた
水面に引きずり込まれた者と同じ顔をしていた。

「シ、 ャア゛ッ!」

飛び込んだメイラが、間合いをつけるにはあまりにも不利に思える大車輪を構え
中心の取っ手から端の〘 〙型のハンドルに手をやり、握り込むと同時に身事回しての一打を加える
鎧がつぶれる音と共に、重量物を叩きつけられた其処から内臓に達したか、血泡を吹くそれが
森の樹木に叩きつけられると、メイラは中心の取っ手を握り込みなおし、その凹んだ鎧の胴へと
再び殴りつけるように一打を見舞った

男の鎧胴は ズシンと響いた音と共に 車輪と樹木の境目で厚みを失って息絶える。

刑罰道具に使われそうな大車輪での 潰殺行為 それは剣で葬られるよりも
圧倒的に性質が悪く 剣で死ねない という結果は 元騎士ら一同の心に罅を入れていく。