2022/01/17 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「~♪」
──夜。
森の奥のちょっとした広場になった場所で、ピーヒョロロとヘタクソな口笛を奏でつつ
焚き火をしている金髪の男が一人。
パチパチと音を立てる焚き火の側には、串を通された魚が2、3匹立てられ炙られていて。
その焼き上がりを待ちながら、頬杖突いて暇そうな目で燃え盛る焚き火をボケーッと眺めている。
「本当は肉が良かったのだが……ちょうどいい獲物が居なかった以上は仕方がないという顔になる」
口笛の合間にポツリ、そんな事を独りごちる。
何が出てくるか判ったものではない森の奥にあって、男は緊張感の欠片も纏っていない。
焚き火だの口笛だの焼き魚だの、自分の存在を周囲に露骨にアピールしている状態にも関わらずである。
むしろなんか面白いモンの一つでも飛び出して来たりせんかなぁ、と期待してすらいたりもする。
■エレイ > その夜は特に何事もなく過ぎてゆき──
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエレイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にリンさんが現れました。
■リン > まだまだ冬だが、天気がよく過ごしやすい昼下がり。
ぶかぶかのシャツ姿の小さな藍髪の少年が川べりで釣りを楽しんでいた。
楽しんでいたと言っても、釣果ははかばかしくない。
「全然食いつかないなあ……」
さっぱり反応のない、釣り糸の先をじっと見つめている。
自分の呪いを知っている悪い知り合いに、虫のように小さくされて糸で吊るされて川に落とされたときは、本当に魚に食べられそうになって大変だった。
「僕にはあんなに食いつくくせに……」
ぶつぶつとつぶやいている。