2021/10/13 のログ
■ピッチ > 樹の根元に座り込み、幹に背中を預ける。
夏から秋へと移り変わろうとしている季節は、森の夜でも過ごし易く。
そのままぼうっと虚空を見上げることしばし、
少年は双眸を閉ざす。
一、二時間もしたら、夜明けに都に着くペースで動こう、と考えながら。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からピッチさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 常冬洞」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ > メグメール 自然地帯 時刻は夜を過ぎた宵闇に差し掛かる頃
常冬洞 氷室としては巨大な そして剣と魔術のこの世界に於いては幻想的な空間
余計な洞窟道をもたず、一本道と巨大なドーム型だけで拵えられた地下道空間の天井は
この空間の黒い洞窟壁と白い粉雪が分かるほどには明かりがともっている それは鉱石系が含む淡い明かりだろうか
住まいか 保管場所か 様々な説があるこの洞窟は 常に冬が訪れている
「―――フゥゥゥゥゥ……。」
その常に冬が訪れている場所に、メイラはいた
姿はいつもの黒髪を下ろし、黒の一張羅を身に着けた 時期に合わせ袖口が長くなった秋冬用の衣だ
外へと出かける際の、私用に使われる 鎧姿とは別のもの
その姿で、決して厚くはならない サクリと靴底が埋まる程度の粉雪が常に新雪として築く場所にて
メイラは愛刀を両手で抜き、白い吐息を吐き出しながら その黒髪が膝まで伸びた髪 時折積もった粉雪がサラリと落ちる
べた雪とは違う、北国によくみられるような質の好い雪が静かに 音もなく深々と降り続けるこの空間
当然気温もそれに沿うものながら、メイラには凍える 震える要素を一体持たせない
むしろ身体からは 一種の煙 のように身体が熱いのか すぅ と身体からゆらりとにじみ出ていくものがある
それが頭上で一本になり、すぐに途中で消えていく
心が鈍れば 体が怠っていればすぐに体が冷えてしまいそうな場所で、メイラは古臭そうな稽古を積んでいるということだ。
「―――シッ!」
誰もいない空間 新雪床が足跡が幾つも、メイラの描いたものがある中で
愛刀を両手で、片手で 時には鞘を左手で正手で握る二刀振りで行っていく。
その貌は 引き締まった 絞るような顔立ちではない
いつもの赤い瞳 三日月型の笑みはギザ歯をじぐざぐに描いたそれ
表現するなら わくわくしている が当てはまるだろうか
体を熱くさせ、頬には一つ汗が筋になっていくほど
メイラは体が高揚し、仕方がないかのように、この常冬洞にて 剣を振るっている
冬というのはいつだってずるい 静かに雪つもり場所は 一人でも成り立つ
しかし対峙し合った殺し合いの場所としても、十分に映える
この目的がどういったものなのか、様々な説がある巨大な雪降りの場所は、メイラは時折愛用する稽古場の一つだった。