2021/08/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からミシェルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にノウブルさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にシンディ・オーネさんが現れました。
■ノウブル > (生物を窒息させる事で自由を奪う、其れが遣り口だと言うのなら
随分と性の悪い魔物なのは間違い無いだろう
ただ、どうやら殺すまでの心算は無いらしい――其れでは、母体にならぬ
水の中へと引き摺り込めれば、後は体積を増やし続けるスライムにとって
凡そ今回の"狩り"は成功したも同然だった筈だ。
――だが、ぎりぎりの所で、阻まれる。
透明な女の視界に移る男の影が近づいて、大きくなって
伸ばされた手が、水に沈む女の手首を掴み、離れ
そして、もう一度、今度は確りと指で捕えて――)
「―――――ぬ、う……ッ!」
(ざぼんっ、と引っ張り出す。
同時に、口を塞いでいた液体の触手を、引き千切る様にして
所詮は水分でしかない其れを、解く事自体は出来る
本体との接続が切れた瞬間、だるん、と只の粘液となって女の口腔から流れ落ち
或いは、女の咽頭奥へと、流れ落ちて行くだろうか。)
「引っ張るぞ、掴まれ。」
(其の儘、上半身を抱え込むようにして、スライムとの綱引き
純粋に力比べともなれば、此方に分がある、が
生憎ながらスライムも諦めが悪く、最後の最後まで触手を離そうとせず
結局、足先が完全に粘体の中から抜け落ちて漸く、触手の大部分も離れるか)。
■シンディ・オーネ > (頭部だけはスライム内から浮上させてもらえて、例えば鼻呼吸が許されていると認識できても、
スライムの思惑を悟って適切に息をする余裕は無く、例えば口内の分を噛みちぎって飲んじゃってなど溺れる者はもう必死。
勝手にむせて勝手に呼吸困難に陥る構図かもしれないが、
スライムだって繁殖がかかれば絶命させない一線は心得ていて、まだまだ大事には至らない。)
「ん゛んむももっ…!!」
(ゴポゴポと危険な感じに喉を鳴らして痙攣しながら、伸ばされた手にしがみついた。
ノウブルも取り込まれてしまわないか?なんていう気は回らない。
まさに藁にだってすがる遠慮のなさですがりつく様は、溺れる者が救助者を巻き込むという話を実感させるものだろう。
まず口が解放されれば半分嘔吐の咳込みに、身体を丸める以外の姿勢が許されない。
言われなくてもしがみついたノウブルとスライムに綱引きされるが、
せめて自分の身体を固定しておくくらいの筋力はあり、千切れず綱の役割を果たせるだろう。
酸欠の前にはそんな牽引の痛みも、もちろん発情なんかの感覚も遠く、
熱やら皮膚の異常感覚を多少意識したとして、自己評価死にかけたのだからそのくらいはあるかなっていう。)
「――っがッ、がはッ、はぁ゛、あ゛ぁっ…!
ごいづっ…! ごのっ、ごっ――」
(べちょりと地面に転がって何事か毒づくが呼吸困難。
けんけん咳込み、ひゅーひゅー喉を鳴らしながら。急場は凌いだはずの状況なのだが、
ノウブルには大半八つ当たりの火力高めな魔術を発動しようとしていると、察しがつくだろうか。)
■ノウブル > (たたらを踏んで、少々後退。 数歩分距離が空く。
相当飲んだらしい相手が、えづくようにして呼吸交じりに吐き出す様を見れば
其の背中を暫し摩ってやりつつ、スライムから視線を離さない
元より、純粋な戦闘力と言う点では、決して高くは無い魔物の筈だ
だから、恐らくは、もし女が魔術を発動出来て居たら、其れだけで
下手をすると蒸発しかねない、訳では在った、が。)
「大丈夫では無いな…、……ま、て、シンディ、落ち着――」
(流石に――落ち着けと言われて落ち着けない状況では在ろうが
女が怒りに任せて何をしようとして居るか、察すれば、制止の声を掛けるが
はたして、間に合うかどうかはわからぬし、何故駄目なのかを告げる間もない
雷や岩落としやら、事象そのものを操れる女の魔法は特殊。
だが、もしこれで魔法の選択が悪かった場合――泉にまで、影響が。
ただ、常よりも明確に、強い勢いで止めないのは多分
遣られっぱなしでは癪だろうと言う、気持ちの理解も手伝っての筈だ。)
「(……せめて、核を狙ってくれれば良いが…。)」
(そんな冷静さが、今の相手にあるかどうかは、怪しい所だったが)。
■シンディ・オーネ > (ノウブルに救助のお礼を言うより早くこの有様なのが、この女の本質なのかもしれない。
助け出されはしたが、私の生命を脅かした敵が健在であるというその一事が大事。
スライムの性質であるとか、周辺の状況などには気が回らない。
冷静な状態であれば、今の自分自身のような者を見てバカ扱いしてしまうのだろうけど。
制止の声が「止めろ」であれば止まれたのかもしれないが「落ち着け」という言葉は
気遣いも含まれているような気がして、別に私が大丈夫なら止まらなくたって――)
「――じねぇえええええええええー――えっごほごほごほごほ…」
(救助されたのとは逆方向、スライムがまだいると思われる方角に、炎の波といった形を持って熱波が襲い掛かる。
水っぽいスライムに炎は効きそうにないところだが、蒸発させてしまえという勢いだ。
熱である以上魔術的な指向性を持っていようと周囲も熱せられ、
洞窟のような構造では向きによって術者もノウブルも危ないかもしれないが、
幸いなのは喉の状況最悪で咳込み声が途切れるのと同時に魔術も霧散する事。
――とはいえ、核の位置どころかスライムの位置特定も適当な無差別攻撃である。
短時間とはいえ纏まった質量の水を蒸発させようという灼熱が、
何か深刻なとばっちりを生じさせていても不思議はないだろう。
本人は、ちょっと気が済んでえへんおほんと地面に丸くなっている。)
■ノウブル > (逆に今無理に止めたとして、スライムがどう動くかも判らない
正確性が無くとも、幸いながらここは自然地帯、人間への被害は無いだろう
――けれど、女が作り出した火球の巨大さは、幾ら一瞬で霧散すると言え
少なくとも周囲の温度を、一気に上昇させるくらいの影響は存在する
スライムの体躯が、もし通常程度の大きさであったなら
恐らくは、めくら撃ちの其れが当たる事は無かったのかも知れない
不幸だったのは、其のスライムが巨大だった事だ
火球が掠めるようにスライムへと辺り、同時に体積を構成する水分が沸騰する
其れは当然ながら、核にも深刻な影響を与え――
火球が霧散するのと、スライムがじゅわりと溶けだしたのとは
凡そ、一緒位のタイミングだった筈。)
「――――――……無茶をするな…。」
(するな、と言う制止ではなく、するな…、と言う感嘆。
急き込む女の背を又、軽く叩いてやりながら、丸くなって居る身体を起こさせ
出来るだけ、気管に入った分だけでも飲み込んだ水を吐かせてやる
すっかり水浸しでも、今は其処は問題ではなく。)
「―――――……入れ違いになったか…済まない、遅くなった。」
(焚き火側に近付いて来るとは、と、目測が甘かった事を謝りつつ)。
■シンディ・オーネ > (咳込みの反射で丸まる背中を叩いてもらいながら、
生来あまり温和な形はしていない目が殺気立ってスライムの方を睨むのは、
そんな顔をするのが今更であれば照れ隠しもあるのかもしれない。
バツの悪い失敗をした子供がそれで癇癪を起こして、でも優しくしてもらえてるみたいな。
咳込みと頭に血が上った状態を治めるのにしばしの間。
無茶と言ってもらえると、そうなのこういう状況で暴発させずに魔術を編むのは大変なのよと、
得意になる気持ちも湧いてきてしまうが、そういう意味じゃないのはなんとなく分かってる。)
「――……っ、いえ、いいえ、ありがと。油断した、音はしてたのに…
助かったわ。死ぬかと思った、ホント… あいつっ… ああっ…」
(カラダが熱い。皮膚がヒリヒリぞわぞわする。
薄く溶かされたりしてるんじゃあるまいかと身体を検めはじめて、
ストリップにならない程度に外せる防具から外していこう。
自分で自分の身体に触れて、異常なくすぐったさにビクッとする挙動不審。
あいつ、ヘンなトコロにまで入り込もうとして… と毒づきかけて、
繁殖の可能性に思い至り、いやいやまさかと一人で首を振る。)
「…溶けたりは、してない、みたいだけど。
水浴び、してきていいかしら…」